Windows 10 Creators Update (バージョン 1703) の Home を除くエディションには、[設定|更新とセキュリティ|Windows Update|詳細オプション]に[更新の一時停止]という機能が追加され、更新プログラムのチェックとインストールを最大 35 日(またはオフにするまで)一時停止できるようになりました。
複数台の Windows 10 Pro と Enterprise の PC で確認してみたところ、ほとんどは 35 日になっていたのですが、2 台だけ 7 日しか一時停止できないものを発見。その 2 台はエディションも違うし、何かポリシー設定をしているわけでもないし、一方はローカルアカウント、一方は MS アカウントのワークグループ構成で、設定上の共通点は見当たりませんでした。
標準の 35 日となぜか 7 日の 2 台をいろいろと比較してみたところ、7 日のほうの PC の
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WindowsUpdate\UX\Settings キーの場所に
FlightSettingsMaxPauseDays という値に
7 が設定されていました。35 日のほうには値が存在しません。7 日のほうから、FlightSettingsMaxPauseDays 値を削除して、[設定|更新とセキュリティ|Windows Update|詳細オプション]を開くと、標準の 35 日に。
コマンドラインがお好きな方は、コマンドプロンプト(Cmd.exe) または Windows PowerShell を管理者として開き、次の 2 つのおまじないを実行。
C:\>
REG DELETE HKLM\SOFTWARE\Microsoft\WindowsUpdate\UX\Settings /v FlightSettingsMaxPauseDays /f
C:\>
start ms-settings:windowsupdate-options
どうして FlightSettingsMaxPauseDays 値が作成されていたのかは、不明のまま。なので、レジストリ値の削除はあくまでも自己責任で。
もしかしたら、最近の更新の状況を Windows 10 が忖度して、FlightSettingsMaxPauseDays 値が自動的に作成されたり、削除されたりするのかもしれません。そんな気がします。それには MusUpdateHandlers.dll (SigCheck によると、Mus は Modern Update Settings の略) や FlightSettings.dll が関係していると思います。