2010/07/30

Linux Integration Services v2.1 for Windows Server 2008 Hyper-V R2 now on Web !!

個人的に心待ちにしていた、Hyper-V の Linux Integration Components (Linux ICs) の最新バージョンが Linux Integration Services (Linux IS) v2.1 として公開されました。とうとう、Hyper-V 上で Linux ゲストを本格的に試せる、あるいは運用に踏み切るときが来たかもしれません。


Linux Integration Services v2.1 for Windows Server 2008 Hyper-V R2
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=eee39325-898b-4522-9b4c-f4b5b9b64551


Hyper-V & Fedora 13 & Windows Virtual PC

GPLv2 版 Linux ICs (staging 段階のモジュールですが) が利用できた openSUSE 11.3 (前回の投稿へ) に引き続き、Fedora Project の最新の Fedora 13 (2.6.33.3-85~) ではどうなっているか気になります。2010 年 5 月 25 日リリースでしばらく時間がたっていますが、Kernel 2.6.32 以降なので (以前の投稿へ) 期待できそうですが...

Hyper-V & openSUSE 11.3 & Windows Virtual PC

前回の投稿で、ノベルの SUSE Linux Enterprise Server 11 Service Pack 1 (SLES 11 SP1) に、GPLv2 版の Linux Integration Components (Linux ICs) が「hyper-v-kmp-default (Microsoft Hyper-V drivers)」というパッケージで既定でインストールされることをお伝えしました。ノベルのオープンソース Linux である openSUSE の最新版はどうなっているか気になったので、確かめてみました。最新バージョンは、2010 年 7 月 15 日にリリースされたばかりの openSUSE 11.3 (kernel 2.6.34-12) です。これまた以前の投稿で、Linux Kernel 2.6.32 以降に GPLv2 版の Linux ICs が統合されたことをお伝えしましたが、そのとき確認に使ったのは、openSUSE 11.3 milestone 3 (kernel 2.6.33) でした。正式リリースではどうなったでしょうか?

2010/07/29

SLES 11 SP1 は Hyper-V 仮想マシンにインストールするだけで完了

2010 年 5 月 19 日に、ノベルが SUSE Linux Enterprise Server(SLES) 11 Service Pack (SP) 1 をリリースしています。時間ができたので、Hyper-V 仮の想マシンにインストールしてみました。結論から言うと、SLES 11 と比べると劇的に簡単になっています。SLES 11 のインストールについては、以前の投稿をご覧ください。

Linux ICs v2 のもうちょっと詳しいステップ バイ ステップ ガイド (我流) : SLES 11 編
http://yamanxworld.blogspot.com/2010/02/linux-ics-v2-sles-11.html



2010/07/28

レガシー Windows にも Fix it (KB2286198: Windows シェルの脆弱性により、リモートでコードが実行される)

(Fix It を適用した Windows XP SP3 のスタート メニュー)
マイクロソフトが 7 月 17 日に公開した「マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ (2286198) - Windows シェルの脆弱性により、リモートでコードが実行される (http://www.microsoft.com/japan/technet/security/advisory/2286198.mspx)」は、パッチが未提供のため、回避策を実施しないとゼロデイ攻撃を受ける危険があります。既に攻撃の実証コードも公開されていることから、セキュリティ パッチが提供されるまで待っていられない状況かもしれません。Windows Update の次の定例更新 (日本時間の 11 ) に間に合うかどうかわかりませんが、日本においてはお盆休みの時期が近づいていることも気になります。

Windows ブート マネージャーが英語表示になってしまったとき

Windows 7 や Windows Server 2008 R2 で、いつの間にか Windows ブート マネージャーが英語表示になってしまい、「Windows メモリ診断ツール」の表示だけが文字化けという状態になってしまったという方はいらっしゃいませんか?

2010/07/27

RemoteFX を RD セッション ホストで試した

前回、「RemoteFX の機能の一部は、リモート デスクトップ セッション ホストの役割でもサポートされるようです」と書きましたが、その続報。リモート デスクトップ セッション ホストにおける RemoteFX の機能は、Hyper-V 仮想マシンの RemoteFX 3D ビデオ アダプターと RDP 7.1 の組み合わせとはちょっとというか、かなり違います。

2010/07/26

RemoteFX を試した

COMPUTERWORLD BLOG に Windows Server 2008 R2 SP1 Beta に関する記事を投稿しました。

目で見る Windows Server 2008 R2 SP1 Beta の新機能
http://blog.computerworld.jp/2010/07/26/windows-server-2008-r2-sp1-beta-2/


RemoteFX については、動かす環境を用意するのが難しいと思いますので、私が確認した環境をメモしておきます。

2010/07/21

RD Web アクセスの Web SSO のまとめ (修正版)

2010.05.19 投稿の「RD Web アクセスの Web SSO のまとめ」を修正しました。

http://yamanxworld.blogspot.com/2010/05/rd-web-web-sso.html

RD Web アクセスの Web SSO に、Windows 7 の「RemoteApp とデスクトップ接続」の資格情報委任委設定の内容を追記しました。「RemoteApp とデスクトップ接続」を使用すると、ショートカット (RDP ファイル) がユーザー プロファイル内に格納されるため、RDP の資格情報の委任を設定してあげることで、SSO (シングルサインオン、Web SSO ではない) が実現できます。

Windows Server 2008 R2 に App-V 4.5 SP1 Management Server

Microsoft Application Virtualization (App-V) の Management Server は、バージョン 4.5 SP1 (クライアントは4.6ですが、サーバーは4.5 SP2 が最新) で Windows Server 2008 R2 をサポートしています。App-V Management Server 4.5 SP1 および SP2 は 64 ビット化はされていませんが、WOW64 上で動作します。これまで Windows Server 2003 や Windows Server 2008 で試用したことがありますが、最近環境を再構築する際に最新の Windows Server 2008 R2 と SQL Server 2008 R2 環境にセットアップしてみました。SQL Server 2008 R2 に関しては、特に問題はなかったのですが、Windows Server 2008 R2 での前提環境の準備で結構はまります。少なくとも、以下のドキュメントのようにはすんなりとはいきません。今回は、多くの方が出会うことになるエラーと、その回避方法についてメモしておきます。

Microsoft Application Virtualization スタート アップ ガイドhttp://technet.microsoft.com/ja-jp/appvirtualization/ff357144.aspx

2010/07/14

Windows Server 2008 R2 and Windows 7 SP1 Beta アンインストール手順 (完全版)

2010 年 7 月 12 日に Windows 7 および Windows Server 2008 R2 向けの Service Pack 1 Public Beta が公開されました。Windows 7 SP1 はマイナー アップデートになるようですが、Windows Server 2008 R2 SP1 には、Hyper-V/VDI 環境で Dynamic Memory (動的なメモリ割り当て) と RemoteFX (RDP 7.1 での 3D グラフィックスと USB デバイス リダイレクトをサポート) が利用可能になることが注目点です。

ご存じのように、先日公開された SP1 Public Beta は、開発途中のビルド (7601.16562) を、アプリケーションやデバイスの開発者に互換性を評価、検証してもらうために提供される期間限定の評価版であり、正式版ではありません。一般ユーザーが安易に手を出すと、痛いことになるかもしれないので、くれぐれも控えてください。SP1 の正式リリースを待ちましょう。ちなみに、SP1 Beta をインストールすると、正規のライセンスであっても、評価版 (評価コピー) と表示され、有効期限 (世界協定時 2011 年 4 月 1 日 0 時まで) が設定されちゃいます。
私はと言うと、いろいろと評価、検証するために、もう何度か(何台か)に SP1 Beta のインストール、アンインストールをしています。今回は、おそらくあまり詳細に解説されることのない、アンインストール手順 ( SP1 Beta を削除して RTM に戻す手順) をほぼフルスクリーンショットでお送りします。Windows 7 SP1 Beta も同じ手順でアンインストールできます。ちなみに、Windows 7 SP1 Beta x64 と Windows Server 2008 R2 SP1 Beta は、更新プログラムが同じものです。

2010/07/12

仮想マシンで BitLocker ドライブ暗号化は試せるか?

BitLocker ドライブ暗号化は、Windows Vista Enterprise/Ultimate に初めて搭載されたセキュリティ機能ですが、Windows Vista RTM のときには仮想マシンでの使用が EULA (ソフトウェア ライセンス条項) で許可されていませんでした。しかし、Windows Vista SP1 以降、EULA が変更され、「仮想化されない環境のコンテンツほどセキュリティで保護されません」というものの、使用が禁止されてはいません。というわけで、今回は仮想マシンで BitLocker ドライブ暗号化を試す Tips です。おすすめはしませんが、コンピューター起動時の BitLocker 関連のきれいなスクリーンショットと撮りたいというときに便利です。

2010/07/08

Hyper-V & Windows Update 自動化スクリプトのまとめ (+α)

一連の Windows Update および Hyper-V スクリプト シリーズをまとめておきます。

  1. Hyper-V Scripting: テキスト ベースの Hyper-V マネージャー http://yamanxworld.blogspot.com/2010/06/hyper-v-server-core.html
  2. Hyper-V Scripting: “実行中”の仮想マシン=ゲスト OS が“実行中”ではないhttp://yamanxworld.blogspot.com/2010/07/hyper-v-scripting-os.html
  3. Windows Scripting: Windows Update をスクリプトから ( WindowsUpdate.vbs ) http://yamanxworld.blogspot.com/2010/07/windows-scripting-windows-update.html
  4. Windows Scripting: Windows Update をスクリプトから ( WindowsUpdate.ps1 ) http://yamanxworld.blogspot.com/2010/07/windows-scripting-windows-update_05.html
  5. Windows Scripting: Windows Update をリモートから ( PowerShell Remoting は NG ) http://yamanxworld.blogspot.com/2010/07/windows-scripting-windows-update_06.html
  6. Windows Scripting: Windows Update をリモートから ( WinRM/WinRS も NG )http://yamanxworld.blogspot.com/2010/07/windows-scripting-windows-update_592.html
  7. Windows & Hyper-V Scripting: Windows Update をスクリプトから ( ゲスト OS のスタートアップに仕込む) http://yamanxworld.blogspot.com/2010/07/windows-hyper-v-scripting-windows_07.html
  8. Windows & Hyper-V Scripting: Windows Update スクリプトのバリエーションhttp://yamanxworld.blogspot.com/2010/07/windows-hyper-v-scripting-windows.html
とりあえず、7 で当初の目的 (めったに起動しない仮想マシンの更新を自動化する) は達成できたわけですが、Windows Update による更新で問題があった場合の対処も考えておく必要がありそうです。たとえば、Windows Update 後に起動できなくなる、再起動を繰り返すなどの問題が出た場合です。物理マシンの場合は、トラブルシューティングは面倒ですが、仮想マシンの場合、スナップショットという便利な機能を利用できます。

2010/07/07

Windows & Hyper-V Scripting: Windows Update スクリプトのバリエーション

WindowsUpdate.vbs (PowerShell がお好きな場合は WindowsUpdate.ps1) をコンピューターのスタートアップ スクリプトに仕込む方法は、仮想マシンに限らず、物理マシンでも、Windows を最新状態に維持する手っ取り早い方法として、いろいろ応用できそうです。

Windows & Hyper-V Scripting: Windows Update をスクリプトから ( ゲスト OS のスタートアップに仕込む)

Windows Update Agent (WUA) API は、リモートはお嫌いのようなので、初心(!?)に返って、昔ながらの手法でやってみようと思います。仮想マシンのコンピューターのスタートアップ スクリプトに WindowsUpdate.vbs (WindowsUpdate.vbs 内のシャットダウンや再起動コードは削除) を仕込んでおき、ローカルで実行させる方法です。

2010/07/06

Windows Scripting: Windows Update をリモートから ( WinRM/WinRS も NG )

PowerShell Remoting が失敗したので、もう一度、WSH スクリプトの WindowsUpdate.vbs に戻り、今度は Windows リモート シェル (WinRS) で試してみます。

Windows Scripting: Windows Update をリモートから ( PowerShell Remoting は NG )

前回、PowerShell で動く Windows Update スクリプト (WindowsUpdate.ps1) を紹介しました。今回は、これを PowerShell 2.0 の新機能である PowerShell Remoting と組み合わせてみます。これが成功すれば、Hyper-V ホストの仮想マシンを起動して、更新し、シャットダウンまたは保存するというタスクをホスト側からスクリプトで自動化できます。しかし、結論から言うと、挫折しました。

2010/07/05

Windows Scripting: Windows Update をスクリプトから ( WindowsUpdate.ps1 )

今回は、前回の Windows Update 用 WSH スクリプト WindowsUpdate.vbs の、PowerShell スクリプト版 Windows Update.ps1 です。

2010/07/02

Windows Scripting: Windows Update をスクリプトから ( WindowsUpdate.vbs )

最近、久しぶりにスクリプトづいています。なぜかというと、やりたいことがあるからです。

今抱えている課題は、テストや評価のために Hyper-V ホスト上に作成した多数の仮想マシンの更新 (Windows Update) を自動化できないかということ。前回の投稿でゲスト OS の起動完了をホスト側からスクリプトで監視することも、この課題に関係しています。

仮想マシン A を開始 → Windows Update 実行 → ゲスト OS 再起動 → 仮想マシン A をシャットダウン → 仮想マシン B を開始 → Windows Update を実行...

という一連の作業 (現在は手作業) をスクリプトで自動化したいと考えています。うまくいったら、COMPUTERWORLD.JP のブログでまとめるつもり。(←大人の事情でもう存在しません) こちらのブログでは、試行錯誤の痕跡を残しておきます。

2010/07/01

Hyper-V Scripting: “実行中”の仮想マシン=ゲスト OS が“実行中”ではない

ここ最近、Hyper-V の仮想マシンのゲスト OS が立ち上がっているかどうかをどうやって調べればよいか悩んでいます。仮想マシンを起動すると、状態が“実行中”になります。この仮想マシンの状態は前回の投稿で紹介したスクリプトのように、Hyper-V WMI Provider (http://msdn.microsoft.com/en-us/library/cc136992(VS.85).aspxhttps://docs.microsoft.com/ja-jp/previous-versions/windows/desktop/virtual/windows-virtualization-portal) の Msvm_ComputerSystem クラスにある EnabledState プロパティで取得できます。しかし、EnabledState プロパティでは、仮想マシンがオンであることがわかっても、ゲスト OS の状態まではわかりません。たとえば、OS なしの仮想マシンや起動障害のある仮想マシンが途中で止まっていたとしても、 EnabledState プロパティは実行中 (2) を示します。