2018/06/25

今どきの Windows 7 SP1 クリーン インストール(2018年6月版)

6/21 付で Windows 10 および Windows Server 2016/SAC のバージョン 1709 以前向けに 6 月 2 回目の品質更新プログラムがリリースされています(追記 6/26 付けで 1803 にも)。Windows Server 2016 は VDI、Hyper-V クラスター、Hyper-V レプリカとか Hyper-V 関連でいろいろと問題があったみたいですね。いろいろ修正されています。

が、Windows Server 2016 は相変わらず巨大ダウンロード(1.26GB)で時間がかかる& 0x800705b4 エラーが散発(何度かこのエラーを経験しているマシンは慢性化しているような気がする、出ない奴は出ない、sconfig の 6) で更新するとすんなりいくような気もするし下記のせいかもしれない)。回避するには、こちらを参考に Windows Server 2016 の 5/17 累積更新で 0x800705b4 エラー(2018/05/23)

それは置いといて、Windows 7 を新規インストールする機会があったので、現時点で最速でセットアップする方法を考え、実行してみました。Windows 7 SP1 からならインストール直後から 2 回の再起動で 2018-06 のセキュリティ マンスリー品質ロールアップまで完了しました。ポイントは懐かしの QualityCompat レジストリ値。

はじめましょう...


1. Windows 7 SP1 インストール メディアからクリーン インストール。更新オプションは「後で確認します」で。

2. 次の手順の更新の前提である KB3020369(https://www.catalog.update.microsoft.com/Search.aspx?q=KB3020369)をインストール。再起動なし。

3. 2017 年 4 月までの便利なロールアップ KB3020369 KB3125574  (→  https://www.catalog.update.microsoft.com/Search.aspx?q=KB3125574)をインストール。再起動。次の手順 4 はこの途中にやってしまって OK。

4. コマンド プロンプトを管理者として開き、2018 年 1 月~ 3 月?のセキュリティマンスリー品質ロールアップでチェックされていたウイルス対策の互換性チェック レジストリを作成。

reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\QualityCompat" /v cadca5fe-87d3-4b96-b7fb-a231484277cc /t REG_DWORD /d 0 /f


5. Windows Update の更新オプションをお好きなように構成し、初回実行。検出された重要な更新プログラム(2018 年 6 月のセキュリティ マンスリー品質ロールアップまでを含む 26 個)をすべてインストール(一部が失敗しても無視)。再起動。





6. Windows Update の 2 回目の実行。検出された重要な更新プログラム(2018 年 6 月のセキュリティ マンスリー品質ロールアップを含む 9 個)をすべてインストール。1 個(既に SP1 なのになぜか「Windows 7 Service Pack 1(KB976032)」)だけ失敗しましたが、再起動。


7. Windows Update の 3 回目の実行。重要な更新プログラムは「Windows 7 Service Pack 1(KB976032)」の 1 個のみ。インストールしておしまい。再起動不要。


ここがポイント!


時短ポイントは手順 4.ウイルス対策ソフトを導入していない場合、QualityCompat レジストリ値なしだと、2017-12 と 2018-06 のセキュリティ マンスリー品質ロールアップが 2 つ検出されるけど、やっておくと 2018-06 だけになる。どちらでも最終的に 2018-06 までいけるので、ちょっとだけダウンロードとインストールが少なくて済むだけですが。

こちら QualityCompat ありの場合の初回 Windows Update(ただし、初回実行では 2018-06 を含む 4 個失敗、2 回目ですべて成功)
こちら QualityCompat なしの場合の初回 Windows Update(重要な更新プログラム+2 個)



※ 古い AMD プロセッサのシステムの場合は、2018-01 以降のマンスリー セキュリティ品質ロールアップ、セキュリティのみのロールアップ更新プログラムにいろいろ問題あるので注意してください。QualityCompat レジストリ値を作成せずに、2017-12 のロールアップまでにしておいてから対処するとよいでしょう(対処できる場合は)。

例えば、


January 3, 2018-KB4056897 (Security-only update)
[URL] https://support.microsoft.com/en-us/help/4056897
"Microsoft has reports of some customers on a small subset of older AMD processors getting into an unbootable state after installing this KB."→ 回避策 KB4073578(https://support.microsoft.com/en-us/help/4073578
March 13, 2018-KB4088875 (Monthly Rollup)
[URL] https://support.microsoft.com/en-us/help/4088875
"A Stop error occurs on computers that don't support Streaming Single Instructions Multiple Data (SIMD) Extensions 2 (SSE2)."→ 回避策は事実上なし

関連:
今どきの Windows Server 2008 SP2 クリーン インストール(2018/06/19)

2 件のコメント:

  1. 3番目のタイトルですがが KB3020369 になっていますが、リンクは KB3125574 です。
    リンクが正しいようですので、タイトルが間違っていますね。

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  2. 2019年9月版書きました。
    サポート終了直前だけど、Windows 7の新規インストールと最速更新(2019年9月版)
    https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1910/09/news006.html

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