2015/09/30

Office 2016 バージョンの Office 365 ProPlus はどこ? Office の自動アップグレードはいやだ!

Office 2016 がリリースされましたが、Office 365 ProPlus のライセンスをお持ちでも、Office ポータルのソフトウェア ページではまだ Office 2013 バージョンの Office 365 ProPlus (15.0.x.x)」 しか入手できないと思います。Office アプリの更新機能で手動更新しても 15.0.x.x バージョンの更新しかありません。

Office 365 Solo とか、Office 365 ProPlus 以外のサブスクリプションだと既に Office 2016 バージョン 16.0.x.x にアップグレードできるようになっているそうです。どういうことかというと...

2015/09/29

EMET 5.2 は Windows 10 をサポートしない (追記あり)

Enhanced Mitigation Experience Toolkit (EMET) の最新バージョンは今年 3 月にリリースされた EMET 5.2。Windows 10 はサポートしていないそうです。公式?なアナウンスをやっと見つけたのでメモ。
EMET 5.2 is not supported with Windows 10, it will cause Internet Explorer to not start.  The next version of EMET will be compatible with Windows 10
[URL] http://blogs.technet.com/b/nextnextfinish/archive/2015/08/04/windows-10-enterprise-cheat-sheet.aspx

IE が起動しない問題は EAF+とEAF をオフにすることで対処できるみたいですが、Edge にアプリ緩和策使えないし、他にも問題があるかもしれないです。

EMET 入りの Windows 7 や Windows 8.1 を Windows 10 にアップグレードする場合は、アップグレード前(または後)にアンインストールしたほうが良いと思います。

関連:
EMET 5.2 出ました。でもご用心! (2015/03/14)
EMET 5.1 (2014/11/11)
EMET 5.0 (2014/08/01)
EMET 4.1 Update 1 提供開始 (2014/05/01)


10/6 追記:
Windows 10 に対応した EMET 5.5 Beta 出ました。Beta なので正式版ではないですが。

Ehnahced Mitigation Experience Toolkit 5.5 Beta
[URL]  http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=49166

Office 365 ProPlus を RD セッション ホストにインストールする

忘れがちなのでメモ。

Office 365 ProPlus を RD セッション ホスト (または VDI のプールされた仮想デスクトップ) にインストールする手順について。Office 2016 ベースの Office 365 ProPlus でも同じ。

リモート デスクトップ サービスを使用して Office 365 ProPlus を展開する
[URL] https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn782858(v=office.15).aspx


2015/09/25

Office 2016 のアプリケーションを選択的にインストールしたい

注:この投稿は 2015 年 9 月の投稿です。内容は非常に古いです。コメント欄に書いてある URL で、最新情報を確認してください。Office Deployment Tool(ODT)も何度もバージョンアップしています。また、ODT を使用したセットアップのカスタマイズは、C2R 形式の Office が対象です。ボリュームライセンス(VL)版の製品は MSI (Windows インストーラー)形式などで対象外です。(Visio と Project については、ODT 16.0.6831.5775 以降で VL 版もサポートしているみたいです)

9/23 にリリースされた Windows 版の Office 2016 は、現時点でクイック実行 (Click to Run: C2R) 形式しかありません。

Office 2013 は Office 365 ProPlus やパッケージ製品は C2R 形式で、MSDN サブスクリプションおよびボリュームライセンス (VL) 経由でのみ従来(Office 2010 以前) の MSI 形式で提供されました。10/1 から利用可能になるとされる Office 2016 VL は MSI 版が用意されるのかもしれません。MSI 版ですので、この方法は使えません。

C2R 形式についてここで詳しく説明しませんが、「インストール時にインストールするアプリケーションを選択できない」「更新プログラムが Microsoft Update ではなく、C2R に組み込みの方法で都度提供され、常に最新版を利用できる」といった点が MSI 版との大きな違い。

実は、Office Deployment Tool を使うと、C2R でも特定のアプリケーションを選択的にインストールできます。上の画面は、MSDN の Office Professional Plus 2016 を通常の方法でインストールしたところ。下の画面は、Office Professional Plus 2016 の Word、Excel、PowerPoint、Outlookk だけをインストールしているところ。

2015/09/24

新しい Office を入れたら Word/Excel が終了時にクラッシュ (原因のアドインを取り除く方法)

まだ 2015 年ですが、Windows および Mac 版のMicrosoft Office 2016 が出ました。

MSDN サブスクリプションやボリューム ライセンス センターからは23 日(日本時間) から入手できるようになったと思います。

Office 365 サブスクリプションも順次、新バージョンになっていくんだと思います。(追記: Office 365 Solo は同日提供開始、Office 365 Enterprise E3 はまだ Office 2013 だけど、Office Deployment Tool による Office 365 ProPlus のインストールは可能)

さて、我が家の Windows 7 の Office 2013 を Office 2016 に入れ替えたところ、Word 2016 と Excel 2016 の最後のアプリケーション ウィンドウを閉じようとしたときに、必ずクラッシュするという現象に見舞われました。Office 2016 に入れ替えたばかりなので、原因はおそらくアドインの 1 つ。

次の方法で問題のアドインを取り除き、問題を回避しました。

2015/09/16

Hyper-V ホストから仮想マシンの IP を設定する (Static IP Injection 利用で)


Hyper-V の管理 OS 側から仮想マシンのネットワーク アダプターに静的な IP アドレスを設定するというステキな PowerShell スクリプトを発見。

Windows IT Pro > Modify IP Configuration of VM from Hyper-V Host (by John Savill)
[URL] http://windowsitpro.com/hyper-v/modify-ip-configuration-vm-hyper-v-host


追記)
MSDN Blogs Taylor Brown's Blog > Setting Guest IP Address From The Host
[URL] http://blogs.msdn.com/b/taylorb/archive/2014/11/03/setting-guest-ip-addresses-from-the-host.aspx

Windows 10 のクライアント Hyper-V でも動きました。次の画面は、192.168.10.24 (DHCP) を 192.168.10.89 (静的) 割り当てに変更したところ。

2015/09/11

Windows Server 2016 TP3 > Hyper-V で NAT スイッチが簡単に?

Windows Server 2016 Technical Preview 3 の New-VMSwitch コマンドレットの -SwitchType パラメーターに NAT が追加されています(これまでは Internal と Private または外部 NIC 指定のみ)。


Windows Server 2016 Technical Preview 3 から利用可能になったコンテナー テクノロジは、Hyper-V のテクノロジをいろいろと利用しています。例えば、この NAT タイプの仮想スイッチは、Windows Server コンテナーに外部ネットワーク アクセスと外部からの IP マスカレード(ポート forワーディング) を提供するために利用されています。

もしかすると、Hyper-V の仮想マシンでも NAT タイプの仮想スイッチができるのでは?と思ったので、やってみました。

2015/09/10

Windows Server 2016 TP3 > Azure AD Connect で Device Writeback に挑戦(成功と失敗)


Windows 10 は Workplace Join に対応しているのか?(=デバイス認証でオンプレのリソース制御できるのか?) が気になって追いかけているシリーズ。

Windows 10 に Workplace Join 機能はあるの?ないの?(追記あり) 」「Windows Server 2016 TP3 > Azure AD Connect でディレクトリ同期 」の続き。

Windows 10 を直接 Workplace Join するのではなく、Azure Active Directory (Azure AD) の Azure AD Join とオンプレミスの Active Directory (AD) のデバイス登録サービス (Device Registration Service: DRS) を連携させるという方法が使えそうな感じ。

2015/09/09

(続)新刊のお知らせ『Windows Server 2016-Technical Preview エディション』

http://ec.nikkeibp.co.jp/nsp/ws2016tec/Windows Server 2016 Technical Preview 3 対応のアップデートを含む付録 PDF のダウンロード始まりました。付録 PDF はパスワードでロックされています。ロック解除方法は書籍で...

Windows Server 2016テクノロジ入門-Technical Preview エディション
価格: 2,700 円(税込)
ISBN:  978-4-82229-853-1
発行元 : 日経BP社
発行日: 2015/09/14
日経 BP 書店日経BP 特設サイトAmazon.co.jp


目次(書籍、215 ページ)

第1章 製品概要
第2章 インストールとアップグレード
第3章 サーバーの初期構成とリモート管理
第4章 Active Directoryとネットワークインフラストラクチャ
第5章 ソフトウェア定義のストレージ(Software-Defined Storage)
第6章 Hyper-V
第7章 Windows Server 2016のその他の新機能

付録目次 (PDF ダウンロード提供、112 ページ)

第1章 製品概要 ─ Technical Preview 3アップデート ・・・ TP2 と TP3 のインストール(Nano Server 含む)の変更点とか
第2章 Windows Serverコンテナーの評価 ・・・ Linux ベースの Docker の解説とあわせ、Windows Server Containers の解説とか
第3章 リモートデスクトップサービスの新機能の評価 ・・・ 新機能の個人用セッションデスクトップの展開方法とか

※オンラインで参照しやすいようにスクリーンショットを大きく掲載しています!

※8/20 ~ 31 で超特急で制作したものなので、筆者の誤解や記述の誤り、あいまいな表現があると思いますが、こちらのブログでフォローアップしていくつもりです。

書籍と付録 PDF のフォローアップ記事はこちらから。

追記) 9/10 発売開始になりました。

2015/09/08

RSAT for Windows 10 を日本語環境に入れるには en-us 言語パックが必要

Windows Server 2016 Technical Preview 3 に対応した、Windows 10 (Pro 以上) 向けのリモートサーバー管理ツール (Remote Server Administration Tools: RSAT) は、現状、英語版のみで提供されています。

Remote Server Administration Tools for Windows 10
[URL] https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=45520


日本語版の Windows 10 にもインストールして使用することが可能ですが、English (United States) 言語パックがインストールされている必要があります。

RSAT for Windows 10 のダウンロード ファイル WindowsTH-KB2693643-x64.msu または WindowsTH-KB2693643-x86.msu を実行するとインストールしているように振る舞いますが、English (United States) の言語サポートが無いと、管理ツールをインストールしてくれません。

日本語版 Windows 10 に English (United States) 言語パックを追加する手順については、新刊『Windows Server 2016 テクノロジ入門 ― Technical Preview エディション』の無料付録 PDF の第 1 章「1.2.1 Technical Preview 3 の新規インストール」のところや、@IT さんの連載「注目のDockerサポートは? Nano Serverは?――Windows Server 2016 Technical Preview 3登場! 新機能ピックアップ」でもさらっと書いているのですが、画面付きの手順はこうなります...

2015/09/07

Windows Server 2016 TP3 > Azure AD Connect でディレクトリ同期

新刊『Windows Server 2016 テクノロジ入門 ― Technical Preview エディション』の第 4 章では、オンプレミスの Active Directory と Azure Active Directory (Azure AD) のディレクトリ統合の手順について、Azure AD Connect ツールを使用しない、ひと世代前のツール(Azure AD PowerShellモジュール、Microsoft Online Servicesサインインアシスタント、Azure AD Syncを個別にインストールして使用)の手順で説明しました。そのとき、古い Azure AD Sync は Windows Server Technical Preview にインストールできないため、Windows Server 2012 R2 の環境を準備しました。

書籍でも言及していますが、オンプレミスの Active Directory と Azure AD のディレクトリ同期を簡素化する Azure AD Connect ツールが 2015 年 6 月 24 日にリリースされました。現在は、8 月 29 日付けのバージョン 1.0.8667 を利用できます。

Microsoft Azure Active Directory Connect (Version:1.0.8667, Date Published: 8/20/2015)
8/20/2015
[URL] http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=47594

というわけで、Azure AD Connect を使用したディレクトリ同期のセットアップについて。新刊『Windows Server 2016 テクノロジ入門 ― Technical Preview エディション』の P.137「Actve Directory フェデレーション サービスを SSO 用に構成する」「ディレクトリ同期を構成および実行する」の部分を、 Azure AD Connect で実行する場合の手順になります。

Azure AD 側の構成については省略します。Azure AD 側の構成、オンプレミス側の AD FS と Web Application Proxy の構成については、新刊『Windows Server 2016 テクノロジ入門 ― Technical Preview エディション』をご覧ください。なお、Azure AD Connect のウィザード内で AD FS と Web Application Proxy をインストールすることもできます。

2015/09/05

Windows 10 に Workplace Join 機能はあるの?ないの?(追記あり)

Workplace Join (ワークプレース参加) は Windows 8.1 で登場したデバイス認証機能です。この機能は、 [PC 設定 Azure AD Join (旧ワークプレース参加)を有効> ネットワーク > 社内ネットワーク]で設定することができます。

また、この機能を利用するには、Azure AD Join (以前は、デバイス登録やワークプレース参加と表記されていました)を有効化した Azure Active Directory (Azure AD) の ID、またはオンプレミスの Device Registration Service を有効化した Active Directory Federation Services (AD FS) を展開している Active Directory の ID が必要です。

Join to Workplace from Any Device for SSO and Seamless Second Factor Authentication Across Company Applications
[URL] https://technet.microsoft.com/en-us/library/Dn280945.aspx

Windows 10 では、 [設定 > アカウント > 職場のアクセス]が Workplace Join だと思うのですが、Windows 8.1 が参加できるオンプレミスの環境 (AD DS+AD FS)に、Windows 10 を参加させようとしても「職場または学校が見つかりませんでした」と拒否されてしまいます。ちなみに、 [設定 > アカウント > 職場のアクセス]は、Windows 10 Home ではサポートされず、Pro 以上のエディションが必要です。

2015/09/01

新刊のお知らせ『Windows Server 2016テクノロジ入門-Technical Preview エディション』


Windows Server 2016テクノロジ入門-Technical Preview エディション
価格: 2,700 円(税込)
ISBN:  978-4-82229-853-1
発行元 : 日経BP社
発行日: 2015/09/14
日経 BP 書店Amazon.co.jp

新刊のお知らせです。明日(9/2)からの FEST 2015 (MS イベント) の展示のほう(9/3-9/4)で先行発売されるらしいです。されました。

Windows Server Technical Preview 2 がベースになっていますが、ご存じのとおりタイミング悪く、先日 Windows Server 2016 Technical Preview 3 がリリースされたばかり。そこで、Windows Server 2016 Technical Preview 3 の新機能を説明した特別付録 PDF を無料提供します。特別付録 PDF の内容はこんな感じ。

Windows Server 2016 TP3 > Docker 無くても、Windows Server Containers は動く

“Docker 無くても、Windows Server Containers は動く”

別の言い方をするなら、

"Windows Server Container は Docker エンジン上で動いているにあらず

Windows Server 2016 Technical Preview 3 の注目機能は、Docker 対応と Windows Server Container の提供です。ちょっと混乱するかもしれませんが、Windows Server 版 Docker が無くても、Windows Server Container は動くという話。

思わず Windows Server Container が Docker 上で動くと説明してしまいそうですが、それは間違い。私自身、どっかでそう説明していたらごめんなさい。訂正します。

Windows Server で動く Docker デーモン (Docker.exe) は、Docker クライアントに対する管理インターフェイス(Docker API) を提供しているだけのようです。 Windows Server Container を Docker で管理できる(それも、Linux の Docker と同じように、Linux からでも) ということ。

関連:
Windows Server 2016 TP3 > Windows 版 Docker でリモート接続 (TLS) を有効化する

試しに、Docker Daemon を止めてみると...