2015/09/25

Office 2016 のアプリケーションを選択的にインストールしたい

注:この投稿は 2015 年 9 月の投稿です。内容は非常に古いです。コメント欄に書いてある URL で、最新情報を確認してください。Office Deployment Tool(ODT)も何度もバージョンアップしています。また、ODT を使用したセットアップのカスタマイズは、C2R 形式の Office が対象です。ボリュームライセンス(VL)版の製品は MSI (Windows インストーラー)形式などで対象外です。(Visio と Project については、ODT 16.0.6831.5775 以降で VL 版もサポートしているみたいです)

9/23 にリリースされた Windows 版の Office 2016 は、現時点でクイック実行 (Click to Run: C2R) 形式しかありません。

Office 2013 は Office 365 ProPlus やパッケージ製品は C2R 形式で、MSDN サブスクリプションおよびボリュームライセンス (VL) 経由でのみ従来(Office 2010 以前) の MSI 形式で提供されました。10/1 から利用可能になるとされる Office 2016 VL は MSI 版が用意されるのかもしれません。MSI 版ですので、この方法は使えません。

C2R 形式についてここで詳しく説明しませんが、「インストール時にインストールするアプリケーションを選択できない」「更新プログラムが Microsoft Update ではなく、C2R に組み込みの方法で都度提供され、常に最新版を利用できる」といった点が MSI 版との大きな違い。

実は、Office Deployment Tool を使うと、C2R でも特定のアプリケーションを選択的にインストールできます。上の画面は、MSDN の Office Professional Plus 2016 を通常の方法でインストールしたところ。下の画面は、Office Professional Plus 2016 の Word、Excel、PowerPoint、Outlookk だけをインストールしているところ。


参考:
続・新しい Office の企業内クリック実行展開でインストールアプリの選択が可能に (2014/06/03)


Office 2016 用の Office Deployment Tool はこちらから。

Office 2016 Deployment Tool
[URL] http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=49117


Office 365 ProPlus の場合は、ExcludeApp を記述した configuration.xml を作成して、setup.exe /download configuration.xmlsetup.exe /configure configuration.xml を実行することで、C2R インストール ソースのダウンロードと指定したアプリケーションのインストールが可能です。 

追記: Office 365 Solo は既にポータルから Office 2016 をインストールできるみたい。まだポータルが Office 2016 に切り替わっていない Office 365 サブスクリプションでも、Office Deployment Tool を使うと Office 2016 をインストールできます。
さらに追記: Office 365 ProPlus の Office 2016 バージョンへの自動アップグレード、およびOffice ポータルでの提供は 2016 年 2 月に開始されるそうです。それ以前に Office 2016 ベースの Office 365 ProPlus にアップグレードまたは新規インストールしたい場合は、Office Deployment Tool を使うそうです。Understand how long you can continue to use the Office 2013 version of Office 365 ProPlus (https://technet.microsoft.com/en-us/library/mt422981.aspx)

MSDN サブスクリプションの Office Professional Plus 2016 の場合、ISO ファイルには C2R のインストール ソースが入っています。ですので、setup.exe /download の実行は必要なし。例えば、ISO ファイルの中身を E:\work\office2016 にコピーし、以下のような configuration.xml を作成して、setup.exe /configure configuration.xml を実行すれば、 Office Professional Plus 2016 のアプリケーションを選択的にカスタムインストールできます。

<Configuration>
    <Add SourcePath="E:\work\office2016" OfficeClientEdition="32">
        <Product ID="ProPlusRetail" >
            <Language ID="ja-jp" />
            <ExcludeApp ID="Access" />
<!--        <ExcludeApp ID="Excel" />
            <ExcludeApp ID="InfoPath" />
            <ExcludeApp ID="Lync" />
            <ExcludeApp ID="Groove" />
            <ExcludeApp ID="OneNote" />
<!--        <ExcludeApp ID="Outlook" />
<!--        <ExcludeApp ID="PowerPoint" />
            <ExcludeApp ID="Project" />
            <ExcludeApp ID="Publisher" />
            <ExcludeApp ID="SharePointDesigner" />
<!--        <ExcludeApp ID="Word" />
        </Product>
    </Add>
</Configuration>


この例は、Word、Excel、Outlook、PowerPoint だけをインストールします。Lync は Skype for Business、Groove は OneDrive for Business の除外設定です。

参考:
Reference for Click-to-Run configuration.xml file > ExcludeApp Element
[URL] https://technet.microsoft.com/en-us/library/jj219426(v=office.15).aspx#BKMK_ExcludeAppElement


Product ID にProPlusRetail と指定することで Office Professional Plus 2016 としてインストールされます。VL 版の場合は ProPlusVolume とすればいいはず(たぶん)。Office 365 サブスクリプションがある場合は、O365ProPlusRetail です。その他の SKU についてはカッツアイ。

参考:
Product IDs that are supported by the Office Deployment Tool for Click-to-Run 
[URL] https://support.microsoft.com/en-us/kb/2842297

なお、MSDN の Office Professional Plus 2016 の Product ID が ProPlusRetail で正しいのかどうかは分かりません。想像でやってみたところ、ちゃんと Office Professional Plus 2016 としてインストールされました。

(ProPlusRetail でだめなときは O365ProPlusRetail で後で PID インストールすれば大丈夫だかと)


参考:
管理者が知っておくべきOffice 2016のインストールと更新の変更点(@IT)
[URL] http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1510/01/news022.html

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

Office2016で質問ですが、右上の欄にMSアカウントのユーザー名が出るのでしょうか?

山市 良 さんのコメント...

Office 365のサブスクリプションライセンス認証ならもちろん出ますが、PID認証の場合も何かしらのMSのクラウドサービスに接続していれば出るのではないかと思います。

匿名 さんのコメント...

こちらの方法でProPlusRetailは問題なくインストールできました。

しかし、会社のPCでMAKのキーを用いてVL版でインストールしようと、Product IDにProPlusVolumeと指定しても、エラーとなり、うまくインストールができません。
半日ほどかけてネットを検索しましたが、ボリュームライセンスの場合のProduct IDを見つけることができませんでした。
ちなみに、いったんRetailでインストール後にキーを変更しようとMAKを入力するとエラーとなります。
ライセンスが無効とかではなく、Retailでインストール済みのものにMAKのキーは入れられないようです。

もしVL版のインストール方法をご確認可能であれば、お助けいただけますでしょうか?

山市 良 さんのコメント...

この記事は2年前(2015年9月時点)の古い個人的なメモであり、何ら保証するものではありません。"たぶん"と書いてあるのは、その当時の私の想像でしかありません。

Office 365 ProPlusのサービスには、常に変更が加えられているため、最新情報はご自身でご確認ください。Office Deployment Tool(ODT)も頻繁に新バージョンに更新されています。ちなみに、最新のODTでサポートされるProduct IDに「ProPlusVolume」は存在しないようです。

Product IDs that are supported by the Office Deployment Tool for Click-to-Run
https://support.microsoft.com/en-us/help/2842297/product-ids-that-are-supported-by-the-office-deployment-tool-for-click
Configuration options for the Office 2016 Deployment Tool
https://support.office.com/en-US/article/Configuration-options-for-the-Office-2016-Deployment-Tool-d3879f0d-766c-469c-9440-0a9a2a905ca8