2012/02/18

System Center 2012 RC > Unified Installer は Runbook である!! (失敗に学ぶ)

System Center 2012 RC > Unified Installer RC に悩まされた2日間」で、結局のところ、Unified Installer RC で統合インストール (ローカルインストールではない) をする場合、System Center 2012 の各コンポーネントのインストール先を別々のサーバーに指定しなければ NG だということがわかりました。何度か失敗しているうちに、なんで NG なのか、なんとなく分かりました。

Unified Installer で統合インストールを実行すると、まず Orchestrator (必須コンポーネント) のインストールが行われます。そのあと、その他のコンポーネントのRunbook がインポートされるのが、進行状況を見ているとわかります (Importing Runbook)。

インポート後に Orchestrator Runbook Designer や Orchestrator Console を確認すると、System Center 2012 の各コンポーネントの前提条件のチェックやインストール、コンポーネントのインストールを自動化する Runbook が取り込まれており、実行中であることがわかります。

例えば、右の Runbook は、DPM の前提コンポーネントである SIS (Single Instance Storage) をインストールして、コンピューターを再起動するところ。

Unified Installer により実行中の Runbook は Orchestrator Console で確認できます。




さて、ターゲット サーバーに必要な役割や機能は、「3.1 Server Role Prereq」という Runbook で作成される「Computer.xml」で制御されます。作成された「Computer.xml」は、Orchestrator サーバーからターゲット サーバーの「C:\Temp\Unified Installer」に“上書き”コピーされます。

Unified Installer の Servers ページで、同じターゲットは受け付けませんが、ターゲットのコンピューター名の大文字と小文字をいろいろと組み合わせてアレンジすると「Next >」をクリックできるようになります。しかし、「Computer.xml」になったときは同じファイル名。上書きコピーされるので、上書きされちゃった前提条件はターゲットサーバーに準備されなくなり、失敗するんじゃないでしょうか。



あくまでも想像ですが。ちなみに、Unified Installer が失敗 (Orchestrator 以外) で終わった時のジョブは、「4.1.1 Local Server Silent Install」のところ。

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