Windows Server 2012 から OS の標準機能として LBFO(Load Balancing and Failover) チーム(NIC チーミング)がサポートされ、NIC チームを Hyper-V 仮想スイッチにバインドすることも可能でした。NIC チームは「サーバー マネージャー」の「ローカルサーバー」から作成できるやつです。
この LBFO NIC チームに対する Hyper-V 仮想スイッチのバインドは、Windows Server, version 1903 で非推奨になり、Windows Server 2022 で削除されちゃいました「Hyper-V マネージャー」から新規作成できなくなりました。
(9/6 追記:New-VMSwitch の -AllowNetLbfoTeam $true で引き続きできますけど、あくまでも非推奨です。-AllowNetLbfoTeam は Windows Server 2022 で追加されたっぽい。20H2 までは無かった。
例:
PS> New-NetLbfoTeam -Name "LbfoTeam" -TeamMembers "イーサネット", "イーサネット 2" -TeamingMode LACP -LoadBalancingAlgorithm HyperVPort
PS> New-VMSwitch -Name "MySwitch" -NetAdapterName "LbfoTeam" -AllowNetLbfoTeams $true
LFBO の廃止に関しては、https://aka.ms/LBFODeprecation を参照のこと。要は、レガシなチーミング技術であって、数多くの先進的な機能と互換性がなく、パフォーマンスと安定性の両方で SET に追い越されているから、だそうです。Azure Stack HCI v20H2 は Windows Server 2019 と同等。v21H2 で 2022 と同じ(非推奨)になると思う)
LBFO の代わりに、Windows Server 2016 からサポートされている SET(Switch Embedded Team)スイッチを使ってだそうです。積極的に NIC チーム使ってなかったんでなんとなく PowerShell でやるの面倒と思ってたんですけど、Windows Admin Center の「仮想スイッチ」ツールを使えば簡単にできるんですね。知らんかった。
で、LBFO NIC チームにバインドされた Hyper-V 仮想スイッチがある場合、Windows Server 2022 へのインプレース アップグレードはブロックされます。
Hyper-V スイッチ削除して、SET チームで作り直せばいいんですけど、PowerShell Gallery にConvert-LBFO2SET を使うと簡単に変換できるみたい(SET 対応 NIC はもちろん必要ですけど)。
PowerShell Gallery|Convert-LBFO2SE
https://www.powershellgallery.com/packages/Convert-LBFO2SET/
Convert-LBFO2SET -LBFOTeam 既存のNICチーム名 -SETTeam 仮想スイッチ名
あっ、スイッチの名前変わっちゃった。仮想マシンのネットワークの割り当てをやり直さなきゃ。(削除されることになる以前のスイッチと同じ名前を指定できるのかは?)
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