Windows 8.1以前からWindows 10にアップグレードした場合、OSディスクの最後尾のパーティションに回復パーティション(OEMパーティション)があると思います。Windows 10 の Setup.exe に任せた新規インストールだと、先頭に OEM パーティションがある昔ながらのパーティション構成でインストールしちゃうおバカさんなので、次の機能更新プログラムによるアップグレード時に最後尾に別の OEM パーティションが追加されちゃいます(C:を縮小して)。
BIOSシステムの場合は最後に回復パーティションが追加されるだけで済みますが、UEFIシステムの場合はOEMパーティションが2つになっちゃったりします。先頭のOEMパーティション(↓ 450 MB のパーティション)はもう何にも使われていない邪魔な存在。場合によっては 3 つになっちゃってることも。
このパーティション構成を、Windows 10 を再インストールすることなくスッキリさせるるには、拙著『Windows トラブル解決コマンド&テクニック集』の P.203 の「8.4 「イメージでシステムを回復」がエラーで失敗! でもそれが最後の希望だとしたら・・・」と同じ方法でできると思う。やってみた。
警告:削除していい OEM パーティションとダメなパーティションが区別できない人はやってはいけない!!(reagentc /info で残すべき OEM パーティションを調べてね)。
警告2: 標準のバックアップ ツールによるフルバックアップ(システムイメージの作成)が良く分からない人もやってはいけない!!
具体的な方法・・・ P.203 を見てください。概略は、システム イメージの作成でフルバックアップを作成し、WinRE で起動して、DISKPART でパーティションを準備して、バックアップから C: ドライブだけをリストア。さらに、bcdboot でブート構成、reagentc で WinRE を登録。
「8.4 「イメージでシステムを回復」がエラーで失敗! でもそれが最後の希望だとしたら・・・」では BIOS ベースのシステムでリストアしてますが、UEFI ベースのシステムの場合は P.210 の「BCDBOOT W:\Windows /l ja-jp /s S: /f BIOS
」を「BCDBOOT W:\Windows /l ja-jp /s S: /f UEFI」に、P.211 の「BCDEDIT /store S:\boot\bcd /v」を「BCDEDIT /store S:\EFI\Microsoft\BOOT\BCD /v」に置き換えてください。また、Install.wim のマウントが「エラー:5 アクセスが拒否されました」となる場合は、ローカルディスクに Install.wim をコピーして、/Readonly 付けないでマウント(別のマウントポイントに)してみてけろ。
(システム パーティションとOEM パーティションもバックアップから戻してもいけるかも。「イメージでシステムを回復」でリストアした場合はパーティション構成も復元されちゃうので意味がない)
結果は大成功↓。WinRE が入っている最後尾の OEM パーティションは今後の機能更新で WinRE が巨大化してもダイジョブなように 1GB とってみた。
実は、これは物理 PC ではなく、Hyper-V の仮想マシン。容量可変 VHDX の最適化をしたけど、後から追加された OEM パーティションがちょっと邪魔してるんじゃね? なんて思ったのでパーティションをスッキリさせてみたんですが、3 GB くらいしか変わらなかった(35.4 GB → 32.5 GB)。
物理 PC でも余計な OEM パーティションが気になって仕方がないという方は試してみては? バックアップから普通にリストア(イメージでシステムを回復)できるから、失敗しても大丈夫。そんなに時間はかからないし(この仮想マシンの場合、全部で 1 時間くらい)。
新規インストールの際にWindows 10のセットアップに任せずに、推奨パーティション構成でインストールする方法についてはこちら → Windows 10 ver 1803 のクリーンインストール(WinRE 問題を回避しながら、シンプルなパーティション構成で)[2018/08/13]
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