2018/11/15

11/13 版 Windows 10 ver 1809 のクリーンインストールで WinRE 問題再発か?(Server 2019/1809 も同様)

再リリース版の Windows 10 Enterprise バージョン 1809 (x64)日本語版で確認したことですが...

Windows 10 バージョン 1803 の 2018 年 7 月更新版のメディアでクリーン(新規)インストールするときに問題になった、WinRE 行方不明問題(回復パーティションが空になって、C:\Recovery\WindowsRE\winre.wim がセットアップされる問題)が、Windows 10 バージョン 1809 (x64)で再発することを確認しました(x86 は未確認です)。(11/20 追記) 今回は、Windows Server 2019 や Windows Server, version 1809 にも影響。(11/20 追記)

※ 1/18 提供再開の Windows Server 2019 評価版(17763.253)は、WinRE.wim は約 423 MB に再び縮小されたため、この問題は発生せず。(2019/1/18 追記)

Windows 10 バージョン 1803 の WinRE 行方不明問題について詳しくは...

Windows 10 の追加のパーティションの謎(が解けたかも)(2018/08/09)
Windows 10の回復パーティションから消えた「WinRE」の行方(@IT)(2018/08/09)
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1808/09/news027.html

10/2(PT)リリース版のメディア(17763.1 ベース)では、Windows 10 バージョン 1809 で WinRE.wim がさらに肥大化するかと思いきや、大幅に縮小されたため(x86 321 MB、x64 442 MB)。バージョン 1803 のときのような問題は解消されました。


一方、11/13(PT)リリース版のメディア(17763.107 ベース)だと、WinRE.wim のサイズが再び肥大化し、既定の回復パーティション サイズにおさまらず、インストール時の Windows 回復環境が失敗(たぶん)して、C:\Recovery\WindowsRE\winre.wim がセットアップされてしまうのです。


専用の回復パーティションの場合、パーティション サイズが 500 MB より小さい場合 50 MB の空き、500 MB 以上の場合 320 MB の空きが必要です。クリーン インストール時に UEFI システムに自動作成された回復パーティション 499 MB です。x64 日本語版 WinRE.wim のサイズは... なんと約 483 MB (+41 MB)。

回復 パーティション サイズ 499 MB < 483 + 50 MB で、全然足りない。

C: ドライブにセットアップされてしまった Windows 回復環境を適切な状態に修復する手順についてはこちらの最後の方に...

Windows 10の回復パーティションから消えた「WinRE」の行方(@IT)(2018/08/09)
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1808/09/news027.html

新規インストール時に手動でパーティション構成して、ちゃんとセットアップさせる手順についてはこちら...

Windows 10 ver 1803 のクリーンインストール(WinRE 問題を回避しながら、シンプルなパーティション構成で)(2018/08/13)
Windows10のOSイメージ展開の新常識(その1)─推奨パーティション構成 (@IT) (2018/10/11)
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1810/11/news013.html



MSDN や評価版がまだ利用可能になっていないので未確認なのですが、同様の問題が Windows Server 2019 や Windows Server, version 1809 でも発生する可能性があるかもしれません (12/03 追記 ← 残念ながら影響します)。サーバーはクリーン インストールが主流だと思うので、問題が発生すると厄介な気がします。ちなみに、17763.1 の場合、UEFI システムの既定の回復パーティションは 499 MB で、Windows Server 2019 日本語版の WinRE.wim は約 406 MB。17763.107の WinRE.wim が +43 MB (406+空き50+43)なら問題発症するはず。Windows 10 が +41 MB だったから、ぎりぎりセーフかも。(↓ 11/20 追記参照)


追記) 念のため x86 でも確認。クリーン インストールで自動作成される 2 パーティション構成の 第1パーティション(システム兼回復パーティション)のサイズ 549 MB に対して、WinRE は約 387 MB(BCD 約 50 MB で空き 124 MB くらい)でなんとかこの中にセットアップされていました。つまり、問題発生せず。ですが、 次のバージョン以降(1903 の予定) にアップグレードすると、ディスクの最後に回復パーティションが追加され、そちらに WinRE がセットアップされることになるはずです。



11/20 追記) 悲報、Windows Server 2019 日本語版 (11/13 再リリース版)の WinRE.wim は約 482.5 MB。UEFI/GPT、BIOS/MBR システムの両方で WinRE が C: ドライブにセットアップされちゃう問題が発生します。同様に、Windows Server, version 1809 でも発生します。UEFI だけで確認しましたが、英語版 (WinRE.wim は約 439 MB) でも問題が再現しました。BitLocker ドライブ暗号化の予定がある場合は影響するので、自分でパーティション切りましょう。(その他にも影響するかもしれませんが、WinRE のメディアがあれば対処できることも。)



WinRE 問題に関いては、以下の書籍の第 8 章のコラム「クリーンインストール時の既定のパーティションとWinRE.wimのサイズ増」 でも説明しています。

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