Windows クライアント OS は、ライセンス上、クラウド環境での実行が許可されていませんが、MSDN サブスクリプション契約で Azure を利用している場合は、アプリの開発やテストを目的として Windows 10/8.1/7 Enterprise N エディション (x64) の英語版 (en-us) をクラシック ポータルのギャラリーや新しいポータルの Markerplace のイメージから展開できます。N エディションは、大人の事情で Windows Media Player とか一部のコンポーネントが削除されたエディション。
日本語言語パックを入れれば、完全な日本語 (ja-jp)化も可能。イメージの説明を見ると、Windows Insider Programに参加すればビルドがどうのこうの...と書いてあるので、新しいビルド/バージョンにアップグレードしても構わない(と解釈)。
8/4 現在、Azure ギャラリーや Marketplace から Windows 10 Enterprise N (x64) を選択して展開すると、Windows 10 Enterprise N のバージョン 1511 が展開されました。これを、Windows 10 Anniversary Update バージョン 1607 にアップグレードするのにちょっと苦労したのでメモ。
Enterprise エディションは、Web で提供されている Windows 10 アップグレード アシスタントやメディア作成ツールではアップグレードできません。Enterprise エディションの新バージョンの DVD/USB/ISO メディアを使って、アップグレード インストールする必要があります。Azure 上で Windows 10 を動かしているのは MSDN サブスクライバーさんだけのはずなので、ISO イメージは入手できますね。
私の記憶が確かなら、Windows をアップグレードするのに使うメディアは、現在の表示言語とは関係なく、新規インストールのときに使ったメディアと同じ言語版である必要があります。というわけで、MSDN サブスクリプションから Windows 10 Enterprise, Version 1607 (Updated Jul 2016) (x64) - DVD (English) の ISO イメージをダウンロードして、ローカル マウントし、Setup.exe を実行すると...
Setup has failed to validate the product key
というエラーで進めず。メディアのダウンロードに失敗したのかと思い、何度か、ダウンロードし直しましたがダメ。
なんとなく、Windows 10 Enterprise, Version 1607 (Updated Jul 2016) (x64) - DVD (English - United Kingdom) の ISO イメージをダウンロードしてやってみると、表示言語云々の警告が表示されましたが、続行できました。理由は不明です。欧州か!(この意味は N エディションの由来を検索!)
再起動が始まると、 アップグレードが完了するまで 2 時間ほどかかるので、無事再会できるように祈りましょう。クラウドだと、ローカル コンソールにはアクセスできませんから。
アップグレード前に Azure ポータルで仮想マシンのブート診断を有効にしておくと、できたかな? どうかな?とそわそわする必要ないです。ローカル コンソールのデスクトップのスクリーンショットを確認できるから。これ便利。
アップグレードが完了しても、アップグレード前の表示言語が en-us を含めてインストールsあれていない厄介な状態にあるので、MSDN サブスクリプションから言語パックの ISO イメージ Windows 10 Language Pack, Version 1607 (Updated Jul 2016) (x86 and x64) - DVD (Multiple Languages) をダウンロードして、en-us の言語パックと、日本語化してあったなら ja-jp の言語パックをインストールして再起動します。
こんな感じで。
C:\> DISM /Online /Add-Package /PackagePath:<ドライブ名>:\x64\langpacks\Microsoft-Windows-Client-Language-Pack_x64_en-us.cab
C:\> DISM /Online /Add-Package /PackagePath:<ドライブ名>:\x64\langpacks\Microsoft-Windows-Client-Language-Pack_x64_ja-jp.cab
C:\> shutdown /r /t 0
8/4 時点で言語パックのオンライン提供 (Windows Update から)はまだなようなので、この方法で言語パックを入れました。
私は Microsoft-Windows-Client-Language-Pack_x64_<言語名>.cab しか入れませんでしたが、Microsoft-Windows-Client-Language-Interface-Pack_x64_<言語名>.cab も入れたほうがいいのかも? たぶん、手書きとか、音声認識とかの言語のオプションだと思います。これらの言語オプションは[設定 > 時刻と言語 > 地域と言語]からダウンロード可能っぽい。
できた!。なお、メディアからのアップグレード直後はビルド 14393.0 ですが、Windows Update を実行して累積的な更新を入れると 14393.10 (またはそれ以降)になります。
Windows 10 Anniversary Update の Home や Pro エディションのアップグレードについては、こちらの記事をどうぞ。
速報! Windows 10 Anniversary Updateがやって来た!――確実にアップグレードするための3つの方法とは?(@IT)
[URL] http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1608/04/news026.html
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