2015/08/31

Windows Server 2016 TP3 > システムロケールと FailoverClusters モジュール問題(の真相)


Windows Server 2016 Technical Preview 3 には、Failover Clustering の Windows PowerShell モジュール (RSAT-Clustering-PowerShell) が読み込まれず、Failover Clustring のコマンドレット (Get-Cluster や Test-Cluster など)が全滅になる問題があります。




SE の雑記さんの以下の記事でも指摘されています。

TP3 の ワークグループ環境での WSFC の構築

実はこの問題、システム ロケールが[日本語(日本)](ja-jp)だと発生するのですが、[英語(米国)](en-us)だと発生しません。ちなみに、他の言語については知りません。Azure 仮想マシンで評価している場合は、Azure 仮想マシンの既定のシステムロケールが en-us なので問題に遭遇しません。

2015/08/28

Windows Server 2016 TP3 > Host Guardian Service のセットアップ手順の TP2 からの変更点 (追記あり)

[仮想マシンに追加されている TPM  は HGS 関連のもの]
Windows Server 2016 Technical Preview 3 の Host Guardian Service のセットアップ手順は、Technical Preview 2 から微妙に変わっています。PowerShell のパラメーターが変更になってたりしいて、以下のドキュメントの手順だとセットアップできないはず。

Shielded VMs and Guarded Fabric Validation Guide for Windows Server 2016 (v1.4 8/15/2015)
[URL] https://gallery.technet.microsoft.com/Shielded-VMs-and-Guarded-44176db3
追記) 8/29 付けで TP3 対応版 Shielded VM and Guarded Fabric Deployment Guide for TP3.docx が出ました。TP3 対応版では、Windows Azure Pack がシールド VM 対応になり、その手順も書いてました。
追記) 11/24 付けで TP4 対応版 Technical Preview 4 Step-by-Step Guide:
Deploy Shielded VMs Using Hardware-trusted (TPM) Attestation が出ました。


上のドキュメントが TP3 対応になるのを待てないというあなため。私が成功した手順をメモ...

2015/08/24

Windows Server 2016 TP3 > Windows 版 Docker でリモート接続 (TLS) を有効化する

Windows Server 2016 Technical Preview 3 でいよいよ Docker が利用可能になり、Windows Server Container が提供されました。手順は簡単なのでこちらのチュートリアルに譲るとして、リモートの Docker クライアントから TLS でリモート接続して管理するための方法をまとめます。

Windows Containers
[URL] https://msdn.microsoft.com/en-us/virtualization/windowscontainers/containers_welcome


Linux 版の Docker と同様に、Windows 版の Docker もリモート接続は既定で無効になっています。こちらのフォーラムで、非 TLS 接続を有効にする方法がわかりますが、暗号化されませんし、認証もありませんので、決してお勧めできる方法ではありません。

Can I connect docker from remote docker client?
[URL] https://social.msdn.microsoft.com/Forums/en-US/9caf90c9-81e8-4998-abe5-837fbfde03a8/can-i-connect-docker-from-remote-docker-client?forum=windowscontainers

以下の画面は、非 TLS 接続 (2375/tcp) で Windows および CoreOS の Docker クライアントから Windows Server の Docker にリモート接続しているところです。あっ、そうそう。非 TLS 接続を可能にするには、C:\ProgramData\docker\RunDockerDaemon.cmd をいじるんですけど、このバッチファイルは改行コードが Windows の CR+LF ではない (おそらく Linux で作成してあるので LF) ので、メモ帳 (Notepad.exe) で開くと面倒なことになりますよ。

TLS によるリモート接続 (2376/tcp) を可能にするには、 OpenSSL で CA、サーバー、およびクライアントの証明書を準備してあげる必要があります。今回は、Windows 10 で証明書を準備して、Windows 10 上の Docker クライアントから Technical Preview 3 の Docker ホストに接続できるようにセットアップしてみます...

2015/08/21

System Center 2012 TP3 全部入れてみた

恒例?の System Center の新バージョン全部入れてみたシリーズ。System Center 2016 Technical Preview 3 が出たので、Windows Server Technical Preview 3 & SQL Server 2014 with SP1 (1 つだけ SP1 なし、理由は後程) の環境に入れてみました。

ほとんどは、以下のガイドに書いてあるのと変わらないんですけど、いくつか注意点ありました。これからという方が無駄に悩むことがないように、メモしておきます。

お勧め: Windows Server & System Center Technical Preview 2 評価ガイド (2015/05/28)

2015/08/19

Linux and FreeBSD Virtual Machines on Hyper-V のリストがちょっとだけ更新


Linux and FreeBSD Virtual Machines on Hyper-V のいくつかのページがちょっとだけ更新されてました。

Linux and FreeBSD Virtual Machines on Hyper-V
[URL] https://technet.microsoft.com/en-us/library/dn531030.aspx
Updated: May 20, 2015 → August 14, 2015 に。たぶん、Applies To: の順番が変わっただけ。


CentOS and Red Hat Enterprise Linux virtual machines on Hyper-V
[URL] https://technet.microsoft.com/en-US/library/dn531026.aspx

Updated: May 20, 2015 → August 17 ,2015 に。バージョン 6.7 がリストに追加。文字化けの修正。


Debian virtual machines on Hyper-V
[URL] https://technet.microsoft.com/en-US/library/dn614985.aspx

Updated: May 22, 2015 → August 15,2015 に。たぶん、Applies To: の Windows 10 Technical Preview が Windows 10 になっただけ。ちなみに、他のページは Windows 10 Technical Preview のまま。

追記) Updated: August 24, 2015 → Debian 8.0,8.1 が追加されました。

追記) Oracle Linux が Updated: Oracle May 20,2015 → August 25,2015 になって、Red Hat Compatible Kernel 6.7 が追加されました。また、SUSE Linux が Updated: May 20,2015 → August 27, 2015 になって、SLES 11 SP4 が追加されました。Ubuntu も Updated: Updated: May 20,2015 → August 27, 2015 になっていますが、たぶん Applies to: のところが変わっただけ。

参考:
Hyper-V and Linux/FreeBSD のまとめ (2015/02/09, 4/3 と 5/25 に追記あり)

Windows 7 PC にも Windows 10 の予約のお届けが...

@IT さんの以下の記事で書いた通り、我が家の Windows 8.1 ノート PC に先週、予約していた Windows 10 が届きましたが、1 週間遅れで Windows 7 デスクトップにも変化が。こちらは準備ができた通知がきたとしても、当面は放置する予定。もろもろの仕事の関係で、今は時期的に都合がとても悪いですし、いつまで放置できるものか確かめたいということもありますし...

山市良のうぃんどうず日記(45):“Windows 10へのアップグレード:失敗”はエラーではなかった――アップグレードインストールの簡単まとめ (@IT)
[URL] http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1508/18/news024.html

この Windows 7 PC には、Windows Virtual PC と Windows XP モードが入っているんですけど、使えなくなるよ的な注意書きが[PC のチェック]のレポートにあったほうが良い気がします。私は、他の不要なソフトとあわせて、Windows Virtual PC の環境をすべて削除して、スッキリしてからアップグレードするつもり。


2015/08/18

Windows 10 の累積的な更新プログラムのダウンロードは差分らしい

つい先日、「Windows 10 の更新プログラムのダウンロード サイズを知りたいに挑戦」なんて投稿しましたが、累積的な更新プログラムの KB (例: KB3081438 https://support.microsoft.com/en-us/kb/3081438) によると...

Windows 10 updates are cumulative. Therefore, this package contains all previously released fixes. If you have previous updates installed, only the new fixes that are contained in this package will be downloaded and installed to your computer.
だそうなので、自動更新で更新し続けていれば、毎回のダウンロード サイズは差分 (前回とのサイズの差分ではなく、新しい更新分のサイズ) になるみたいですね。ホントかどうか確認してませんけど。

Microsoft Update Catalog (https://catalog.update.microsoft.com/v7/site/home.aspx) で検索すると、どの更新プログラムを含む(置き換える)のかわかるようになってました。

MDOP 2015 速報 (App-V 5.1, MBAM 2.5 SP1, UEV 2.1 SP1, DaRT 10, AGPM 4.0 SP3)

Microsoft Desktop Optimization Pack (MDOP) の最新バージョン MDOP 2015 が出ましたね。MVLC や MSDN サブスクリプションから入手できます。


Ready for Windows 10: MDOP 2015 and more tools are now available (TechNet Blogs > Windows for IT Pros)
[URL] http://blogs.technet.com/b/windowsitpro/archive/2015/08/17/ready-for-windows-10-mdop-2015-and-more-tools-are-now-available.aspx

ドキュメントはこちら...
MDOP Documentation Links (TechNet Library)
[URL] https://technet.microsoft.com/en-us/library/hh563900.aspx

MDOP 2015 に含まれるコンポーネントはこちら...

2015/08/13

System Center 2012 R2 Update Rollup 7

昨日の Windows Update で気付いたんですが、先月末に System Center 2012 R2 Update Rollup (UR) 7 が出てたんですね。DPM と VMM は Windows 10 のサポート、VMM と OpsMgr は Debian 8 のサポートが追加されてます。

3 か月ごとにやってくる面倒な作業ですが、VMM と DPM は UR7 更新後にエージェントを手動でプッシュ更新、OpsMgr は SQL スクリプトの実行やら、管理パックのインポート、UNIX/Linux 管理パックのインポートとエージェントのプッシュ更新が必要です。次回はたぶん 10 月末に UR8 かな。

System Center 2012 R2 修正プログラム最新版 (Update Rollup 7) がリリースされました!!
[URL] http://blogs.technet.com/b/systemcenterjp/archive/2015/07/29/3652682.aspx
Description of the components that are updated in Update Rollup 7 for System Center 2012 R2
[URL] https://support.microsoft.com/kb/3069110


ちなみに、System Center 2012 R2 Configuration Manager の UR 7 はなく、Windows 10 サポートは Service Pack (SP) 1 で既に行われています。

Announcing the availability of System Center 2012 R2 Configuration Manager SP1 and System Center 2012 Configuration Manager SP2
[URL] http://blogs.technet.com/b/configmgrteam/archive/2015/05/14/announcing-the-availability-of-sysctr-2012-r2-configmgr-sp1-and-sysctr-2012-configmgr-sp2.aspx

関連:
System Center 2012 R2 Update Rollup 6 (2015/04/30)

2015/08/10

Windows 10 Features on Demand って何だ (新しいエディションではありません)


MSDN サブスクリプションやボリューム ライセンス サービス センター (VLSC) " で配布されている Windows 10 に、Windows 10 Features on Demand ってのがありますが、最初見た時、Windows 10 の“新しいエディションか何か?” って思いましたが、Windows 10 のエディション (SKU) ではありません。

MSDN サブスクリプションのダウンロード サイトには次のように説明されています。 なんか分かり難い説明ですね。
Windows 10 features on demand are additional feature options available through Windows Update. This download allows organizations to pre-configure Windows 10 installation software with these features prior to deployment. This download can also be used to install features from local media."
で、結局何なのってことですが、オンデマンド機能 (インストール ソースをその都度 Windows Update からダウンロードしてくるもの、.NET Framework 3.5 とか) の Windows Update の代わりに使えるオフライン ソースってことのようです。対応言語が English だけのように見えますが、たぶん全言語共通で使えるメディアです。

2015/08/06

Windows 10 の更新プログラムのダウンロード サイズを知りたいに挑戦

Windows 10 になって、Windows Update が基本、自動更新だけになり、ダウンロード サイズを事前に知ることもできなくなっちゃいました。

どうしても知りたいなら、Windows Update Agent (WUA) API を使って検索するという方法が使えそうです。

数年前に作成した Windows Update の自動実行スクリプト WindowsUpdate.vbs に下線部を追記してっと...

2015/08/03

Windows 10 クライアント Hyper-V 対応の Windows 用 Hyper-V 統合サービス

Windows 10 Pro、Enterprise、そして たぶん Education の 64 ビット (x64) 版で利用できるクライアント Hyper-V ですが、Windows 10 のリリースにあわせ(数日前に)、以前のバージョンのWindows ゲスト用の統合サービスが Windows Update を通じて更新プログラム KB3031740 として配布されています。

ただし、KB3031740 は “オプションの”更新として配布されているので、手動で選択しないとインストールされないことに注意。また、対象は Windows 8.1 (KB2919355 Update)、Windows 8、Windows 7 (SP1) となっていることにも注意。Windows Server ゲストは対象外。Windows Server ゲストにインストールできるかできないかは未確認。Windows Server Technical Preview 2 の Windows 8.1 ゲストには、オプションの更新としてインストールできました。(なんかややこしい)

Hyper-V integration components update for Windows virtual machines that are running on a Windows 10-based host 
[URL]  https://support.microsoft.com/en-us/kb/3071740

Method 1: Windows Update
This update is provided as an Optional update on Windows Update ...
Method 2: Microsoft Download Center 
...
Microsoft Download Center から直接ダウンロードしてインストールすることもできるみたいですが、Microsoft Download Center からのダウンロードの場合、cab ファイルで提供されます。cab ファイルからの統合サービスのインストール方法についてはこちらを参照。こちらもやってみてはいないです。
 Virtualization Blog > How to install integration services when the virtual machine is not running
[URL] http://blogs.technet.com/b/virtualization/archive/2013/04/19/how-to-install-integration-services-when-the-virtual-machine-is-not-running.aspx

Windows 8.1 ゲストの場合、統合サービスのバージョンは KB3071740 によって 6.3.9600.17903 に更新されました。ちなみに、Windows 8.1 ビルトインのものは 6.3.9600.16384。Windows 10 Insider Preview と Windows Server Technical Preview 2 (build 10074) 向けのものは 6.3.9600.17681 (“重要な”更新プログラム KB3037623 として配布されました。その前の TP1 向けは、KB3004908)。

あ、そうそう。仮想マシンの構成バージョンは Windows 10 Insider Preview や Windows Server Technical Preview 2 (build 10074) のときと同じ 6.2 のままですね。