2014/06/21

最速レビュー(たぶん)、Microsoft Azure Site Recovery (続き)

《このネタのちゃんとした @IT の記事はこちら → http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1406/30/news020.html

最速レビュー(たぶん)、Microsoft Azure Site Recovery」の続きです。

初期レプリケーションが成功したので、Microsoft Azure へのフェールオーバー、オンプレミスへのフェールバックを試してみました。



● ちっちゃい仮想マシンでしたが、5 時間ほどかかって (途中でインターネットが何度か切断しちゃったので余計に時間がかかったかも) 、ようやく初期レプリケーションが完了。この時点で、Microsoft Azure 側にレプリカっぽい仮想マシンはまだ見当たりません。


● VMM 管理コンソールから見るとこんな感じ。
● Hyper-V マネージャーから見るとこんな感じ。通常の Hyper-V レプリカに見えますが、レプリカサーバーが Microsoft Azure になっています。
● 初期レプリケーションが完了したので、復旧計画 (Recovery Plan) を作成。復旧計画を作成しなくても、仮想マシンごとにフェールオーバーは可能です。
● 今回は 1 台しかないのでちゃちゃちゃと終わりますが、複数台ある場合はグループ化して起動順序とか構成できます。あと、前後のスクリプト実行とか。(6/25 追記: ←スクリプトは不可、手動アクション=一時停止のみ可)
● では、フェールオーバーを実行。今回は復旧計画は使用せずに、仮想マシンに対して計画フェールオーバーを実行。おっとその前に、フェールオーバー先の Microsoft Azure 仮想ネットワークを準備して、[リソース]ページでオンプレミスの仮想スイッチと Azure 仮想ネットワークのマッピングを定義しておく必要あります(今回はサイト間接続していない、なんちゃって仮想ネットワークで強行)。
● フェールオーバー実行中...  「このフェールオーバーの準備中」ってところで、初回のフェールオーバー時(テストフェールオーバーも含む)にレプリカ仮想マシンが Microsoft Azure 仮想マシンに作成されるみたい。
● フェールオーバーが完了したら、[コミット]という操作をする必要があるみたい。
● なんちゃって(オンプレミスと VPN 接続していない状態の) Azure 仮想ネットワークに接続された状態で仮想マシンが立ち上がりました。
● フェールオーバー後の仮想マシンは、Microsoft Azure 仮想マシンとして管理できます。なんちゃって Azure 仮想ネットワークなので、SSH ポートをパブリック IP のエンドポイントに設定して接続。ちゃんと起動してました。っていうか、容量可変タイプの VHDX の仮想マシンが Microsoft Azure 上で動いていることにヒデジ感激! (← Azure 側の仮想ハードディスクの形式が実際のところどうなっていたのか確認し忘れました)


● 計画フェールオーバーすると、ちゃんとレプリケーションが反転するみたい。もう一度、計画フェールオーバーを実行して、オンプレミスに戻します。戻し終わったあとも、[コミット]を忘れずに。
・・・

ちっちゃいちっちゃい仮想マシンですが、このままだと 2,754 円/月で課金されちゃうので、撤収開始!

言い忘れたかもしれませんが、この機能は System Center 2012 SP1 または R2 Virtual Machine Manager (VMM) で管理されているプライベート クラウドと、Microsoft Azure 間で Hyper-V レプリカする機能なので、VMM は必須っす。

時間かかったけど、面白かった。ネットワーク帯域が寂しい場合は、FreeBSD (x64*1) で試すのがお勧め。

6/24 追記)
*1 VMM とゲストの要件はこちら。32 bit OS は NG らしい。64 bit の FreeBSD で試したのはたまたま (FreeBSD 自体がサポート対象ではありませんが)。→ http://msdn.microsoft.com/en-us/library/dn469078.aspx

4 件のコメント:

山市 良 さんのコメント...

プレビュー開始から1週間たって、ようやくドキュメントやその他の情報が出てきました。

System Center: Virtual Machine Manager Engineering Blog > Azure Site Recovery - FAQ

匿名 さんのコメント...

いつもブログ拝見させていただいております。
ASRについて、お聞きしたいことがあり、書き込みをさせていただきました。
Azureの回復コンテナとVMMは証明書の接続ができたのですが、HOST側の証明書接続がどうもうまくいきません。
そもそもHost側のコンテナは回復コンテナではないのでしょうか?
バックアップコンテナとか?
その場合、バックアップコンテナと回復コンテナの紐づけはどのようになるのでしょうか?

長々と失礼しました。

どうぞ宜しくお願い致します。

山市 良 さんのコメント...

証明書は VMM に入れる ASR Provider を ASR の資格情報コンテナー (サイト回復コンテナー) に接続するためのものです。Hyper-V ホスト (ASR エージェント) には必要ありません。ホストにエージェントを入れたら、あとは VMM を通じてレプリケーションが構成されます。

(Azure 復旧サービスの「バックアップ コンテナー」は、Windows Server や DPM のオンラインバックアップに対応するAzure Backup サービスで使用するものです。ASR では使用しません。)

匿名 さんのコメント...

回答いただいた内容を元に無事ASRのデモ環境を構築することが出来ました!

ありがとうございました!
今後もブログ参考にさせていただきます。
どうぞ宜しくお願い致します。