2013/10/31

Windows Server 2012 R2 > ReFS で名前付きストリームがサポートされた

ReFS は Windows Server 2012 からサポートされた新しいファイル形式ですが、NTFS の機能サブセットであり、NTFS の機能の一部をサポートしていません。

こちらの記事「Windows の次世代のファイル システム: ReFS」では、"ReFS でサポートしないことになった NTFS の機能は、名前付きストリーム、オブジェクト ID、短い名前、圧縮、ファイル レベルの暗号化 (EFS)、ユーザー データ トランザクション、スパース、ハード リンク、拡張属性、およびクォータです。"となってますが、Windows Server 2012 R2 の ReFS では、名前付きストリームがサポートされたようです。

本当かどうか、確認してみました。

名前付きストリーム(Named Streams、Alternate Streams、Alternate Data Streams、ADS、代替データストリームとも言う)の例としては、インターネットからダウンロードしたファイルに付くゾーン ID 属性など。インターネットからダウンロードしたファイルのプロパティを開くと、[ブロックの解除]ボタンが表示されます。これはゾーン ID でダウンロードファイルであることを識別しているから。

Windows Sysinternals の Streams.exe を使って、名前付きストリームを調べてみると、Windows Server 2012 R2 の ReFS ボリューム上のファイルでもちゃんとありました。
ちなみに、Windows Server 2012 の ReFS ボリュームで同じことをすると... 名前付きストリームはサポートしていません。

NTFS のどの機能をサポートしているかいないかは、fsutil fsinfo volumeinfo ドライブ文字: で確認できます。下の画面は Windows Server 2012 R2 で NTFS (左) と ReFS (右) ボリュームに対して実行したところ。新たにサポートされたのは、名前付きストリームだけのようです。



あっそういえば、ReFS って Windows 8.1 でもサポートされました。ただし、標準で利用できるのは、記憶域プール内の記憶域(Windows Server 2012 R2の記憶域プールの仮想ディスク相当)でミラー(双方向または3方向)オプションを設定したボリュームだけのようです。2台以上に空きディスクがないとお目にかかりません。普通のボリュームでも使える裏技はあるようですが...
ReFSとREFS、UIの表示が混在しているのが気になる。

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