2011/10/28

VMM2012RC > Citrix XenServer > XenServer 6 ホストを追加してみた (フォローアップ)

以前の投稿「VMM2012BETA > Citrix XenServer > XenServer ホストを追加してみた(2011/07/14)」のフォローアップです。2011年9月26日に「Citrix XenServer 6.0」がリリースされました。同時に、System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) 2012(現在、RC)向けの「Microsoft System Center Integration Pack」もリリースされています。SCVMM 2012 RC と XenServer 6 で、前回と同じことを試してみました。

以前の投稿では、Citrix XenServer 5.6 FP1 と XenServer SCVMM Beta Integration Suite を使って、SCVMM 2012 Beta の管理環境に XenServer ホストを追加しましたが、今回は、XenServer 6 ホストを SCVMM 2012 RC (日本語) の管理環境に追加してみます。

ちなみに、SCVMM 2012 RCにおける XenServer ホストのシステム要件(System Requirements: Citrix XenServer Hosts Updated: September 8, 2011)は XenServer 6.0 Beta 3 以降になり、XenServer 5.6 のサポートは削除されたようです。XenServer SCVMM Beta Integration Suite が公開されていたサイトからも、XenServer 5.6 対応の Beta 版はダウンロードできなくなっています。

XenServer ホストを SCVMM 2012 RC で管理するために必要な、XenServer ホスト側のコンポーネントは、XenServer 6.0 と同時に同じ場所に公開された Microsoft System Center Integration Pack (XenServer-6.0.0-integration-suite.iso) からインストールします。XenServer のシェル コンソールを開いて、XenServer-6.0.0-integration-suite.iso のメディアをマウントし、./install.sh を実行するだけ。Beta のときより簡単です。


では、前回と同様に、XenServer の既定の自己署名証明書 (/etc/xensource/xapi-ssl.pem) のまま、XenServer ホストを追加してみます。


Xen root という名前の実行アカウントは、「参照」ボタンをクリックして、XenServer ホストに接続するための root とそのパスワードを設定したものです。



XenServer の既定の自己署名証明書だと、やっぱり失敗します。証明書を使用しない風の追加もやってみましたが、結果は同じ。証明書なしでホストと通信できるように構成できるのかは、よくわかりません。



というわけで、前回と同様に Active Directory 証明書サービスを使って、XenServer ホストの FQDN に合わせて SSL サーバー証明書を発行し、PKCS #12 (.PFX) 形式で秘密キー付きでエクスポートして、XenServer ホストにコピーします (次の画面の wget のところ)。

PFX ファイルをホストにコピーしたら、XenServer に標準で入っている opensslを使って、PEM (.pem) 形式に変換します。

openssl pkcs12 -in filename.pfx -out xenserver.pem -nodes

完成した PEM ファイルを /etc/xensource/xapi-ssl.pem と置き換え、xapissl を再起動。問題がなければ、XenServer ホストも再起動します。


XenServer ホストが再起動したら、念のため、SCVMM 2012 RC の管理サーバーから、WinRM コマンドを使用して、TCP ポート 5989 への HTTPS 接続をテストします。


これで準備は OK。もう一度、XenServer ホストを追加すると、今度はめでたく成功します。


ところが、仮想マシンのコンソールに接続しようとすると、ActiveX コントロール (VNCConsole.msi) のインストールが求められ、それが失敗してしまいます。原因はよくわからないのですが、Web ブラウザーを使用して、「http://XenServer ホストの FQDN/VNCConsole.msi」を指定すると、ダウンロード&インストールできます(https:// だと失敗するかも)。

これで完璧と思いきや、ActiveX コントロールとともに動く、Xen ビューアー (XenViewer.exe) が「HANDLE_INVALIED - VM」なんて返してきます。原因は未だ不明。Beta のときはちゃんと表示できたのに残念。


SCVMM 2012 が RC なので、これくらいにしておきます。

最後に、今回も(毎度のことですが)、XenServer 6.0 は VMware Player 4.0 の中です。

1 件のコメント:

  1. KB2585542 に影響にも注意。VMM サーバー側にレジストリを登録しないと、WinRMが 501 エラーになります。

    http://operatingquadrant.com/2012/01/12/opsmgr-unixlinux-heartbeat-failures-after-applying-kb2585542/

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