2010/09/15

SLES で SCSI ディスク (storevsc) のマウントに失敗する

Linux Integration Services (Linux IS) v2.1 for Hyper-V のインストール方法や動作確認の方法について、次の投稿で書きましたが、今回は SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 における SCSI ディスクのファイルシステムのマウント失敗についてのフォローアップです。


Linux Integration Services v2.1 for Windows Server 2008 Hyper-V R2 now on Web !!
http://yamanxworld.blogspot.com/2010/07/linux-integration-services-v21-for.html



SLES 11 に Linux IS を組み込むと、storvsc によって仮想マシンのハードウェアとして SCSI コントローラーおよび SCSI コントローラーに割り当てた仮想ハードディスク (VHD または物理ディスク) を利用できるようになります。SLES 11 に認識された SCSI ディスクを「ディスクの分割」(エキスパート パーティショナ) で構成し、起動時にマウントするように構成すると、fsck が SCSI ディスクを読み取れずに "No such file or directory ..." エラーを返し、メンテナンス モードに入ってしまうことがあるようです。


この問題は、エキスパート パーティショナが /etc/fstab に /dev/disk/by-id/... のパスでパーティションを記述することが原因で発生するようです。storevsc で認識される SCSI ディスクの ID 名称はシステムを再起動すると変更されてしまうことがあるようです。

この問題に出くわしたら、"Give root password for login:"のプロンプトで root のパスワードを入力し、メンテナンス モードに入ります。vi エディターなどで /etc/fstab を開き、SCSI ディスクのマウント用のエントリを削除 (または # でコメントアウト) します。CTRL+D で再起動すると、問題を回避して SLES 11 を正常起動できます。

SLES 11 を起動できたら、エキスパート パーティショナなどで /dev/sdaX のデバイス名を確認し、/etc/fstab を vi エディターなどで書き換えます。


Linux Integration Components (Linux ICs) v2 時代の以下の投稿でも、同じような問題について触れていますが、その際は自動マウント解除の方法で回避しました。今回の対処方法がより適切だったと思います。

Linux ICs v2 のもうちょっと詳しいステップ バイ ステップ ガイド (我流) : SLES 11 編
http://yamanxworld.blogspot.com/2010/02/linux-ics-v2-sles-11.html



0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。