2010/04/09

Windows XP Mode と MED-V

Windows XP Mode と Microsoft Enterprise Desktop Virtualization (MED-V) は、よく似ています。私はこれまでオンラインやオフラインの記事で、「Windows XP Mode は MED-V のスタンドアロン版のようなもの」「MED-V は Windows XP Mode のサーバー版のようなもの」といった表現を用いたことが何度かあります。

たとえば、以下の連載記事 (最近公開されたものですが、昨年書いたものです) では、「サーバベースの Windows XP Mode と考えればよいだろう」と書きました。

MDOP 2009 R2でデスクトップ環境を最適化する
http://www.computerworld.jp/topics/bmobile/177230.html
 
ぼやかした表現をしたつもりですが、編集が入って断定に近い表現に変わってしまった記事もあるかもしれません。「のようなもの」なのは確かですが、両者のテクノロジはまったく異なりますし、Windows XP Mode のサーバー版が MED-V なわけでは決してありません。

どちらもローカルの仮想化テクノロジ (XP Mode は Windows Virtual PC、MED-V は Virtual PC 2007 SP1) を使用して、仮想マシンをバックグラウンドで実行し、仮想マシン内のアプリケーションをホストのスタートメニューから起動して、ホストのデスクトップにウィンドウを統合表示します。見た目だけでなく、テクノロジも似てそうです。右のスクリーンショットは、Windows 7  ホスト上で、MED-V 1.0 SP1 を使用して Windows 2000 Professional SP4 のアプリケーション (Word 2000) を動かしている様子です。 

Windows XP Mode (というか、Windows Virtual PC の仮想アプリケーション モード) の仕組みについては、過去の投稿でも説明しました。MED-V と比較してみましょう。

Windows Virtual PC の仮想アプリケーション モードは、リモートデスクトップ接続の RemoteApp テクノロジをベースにしています。接続や RemoteApp が前提なので、対応するゲスト OS が Windows XP Professional SP3、Windows Vista Enterprise 以上、Windows 7 Enterprise 以上に限定されます。

一方、MED-V は 2008年にマイクロソフトが買収した Kidaro のテクノロジをベースにしています。MED-V の仮想マシンには、MED-V Workspace というコンポーネントがインストールされており、ホスト側の MED-V Client を介してアプリケーションのウィンドウをホスト側に表示します。MED-V はリモートデスクトップ接続を使用しないため、Windows XP に加えて、Windows 2000 Professional SP4 ゲストにも対応しています。

MED-V の将来のバージョン (MED-V 2.0?) では、Windows Virtual PC がサポートされることになるでしょう。その際に、両者のテクノロジが統一されるのかどうかは不明です。

過去の投稿:
MED-V 1.0 SP1 RTM を含む MDOP 2010 Refresh (Japanese) リリース
http://yamanxworld.blogspot.com/2010/04/med-v-10-sp1-rtm-mdop-2010-refresh.html
KB961741 と KB961742 で、VDI + RemoteApp も可能になる (その5) - Inside Windows Virtual PC
http://yamanxworld.blogspot.com/2010/01/kb961741-kb961742-vdi-remoteapp-5.html

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