2010/04/01

Linux Integration Services for Hyper-V 2.1 Beta !!!

Microsoft Virtualization Team Blog によると、2010/3/31に Hyper-V の Linux ゲスト用の統合サービス Linux Integration Components Services for Hyper-V (Linux ICs IS) のバージョン 2.1 Beta が公開されたそうです。(4/2 追記: Linux Integration Components から Linux Integration Services に名前変わったようです)

Microsoft Virtualization Team Blog: Announcing the availability of the Beta version of Linux Integration Services for Hyper-V with SMP support
http://blogs.technet.com/virtualization/archive/2010/03/31/announcing-the-availability-of-the-beta-version-of-linux-integration-services-for-hyper-v-with-smp-support.aspx

v2.1 により、最大4つのマルチ仮想プロセッサ(現在は 1 仮想プロセッサまで)、待望の時刻同期とシャットダウン連携がサポートされるとのこと。v2.1 が完成したら、Linux ゲストがようやく、 Virtual Server の Virtual Machine Additons for Linux と同等以上のサポートになります。

では、さっそく試してみましょう。

Linux ICs IS v2.1 Beta は、Microsoft Connect サイト(登録必要)から入手できます。次の会員制プログラムに参加することで、入手可能です。

Linux Integration Services for Hyper-V
https://connect.microsoft.com/site495

現在、Linux ICs v2.0 とマウス統合のための inputvsc (Citrix Satori Project) がインストールされている Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5.4 x86 ゲストを使用して、Linux ICs IS v2.1 Beta にアップデートしてみました。
  1. まず、開発途中のベータ版なので、事前に仮想マシンのスナップショットを作成しておきます。これで失敗しても安心です。
  2. 仮想マシンを起動して、仮想マシンの仮想 CD/DVD ドライブに LinuxICv21.iso をマウントします。
  3. RHEL 5.4 に root でログインし、端末を開きます。mount コマンドを実行して、ISO イメージのマウントパスを確認します。/media/CDROM でした。
  4. 次のコマンドを実行して、Linux ICs IS v2.1 Beta をインストールします。新規インストールと同じ方法でアップデートできます。
    mkdir /opt/linux_ic_v21beta
    cp /media/CDROM/* /opt/linux_ic_v21beta -R
    /opt/linux_ic_v21beta/setup.pl drivers
    成功したみたいです。
  5. RHEL 5.4 をシャットダウンし、仮想マシンの設定を開いて、仮想プロセッサを4つにしてみます。
  6. 仮想マシンを起動します。
  7. ゲストが起動したらログインし、システム>管理>システム・モニタを開きます。

    4 つのプロセッサがちゃんと見えてます。
  8. 続いて、システム>管理>日付と時刻を開いて、NTP による時刻設定が有効になっている場合は、無効にします。
  9. date コマンドを使用して、適当な日付、時間に変更します。たとえば、2009年12月31日 16:20に変更するには、次のコマンドを実行します。
    date --set="2009/12/31 16:20"
  10. dateコマンドを何度か実行して、日付と時刻の変化を見ます。
    数秒でホストの時刻と同期できました。
  11. 最後に、仮想マシン接続ウィンドウのシャットダウンボタンまたはHyper-V マネージャーからシャットダウンを開始してみます。

    ちゃんとシャットダウンを開始し、仮想マシンの電源がオフになりました。
v2.1 Beta のインストール方法は、v2.0 とほとんど変わりません。過去の投稿を参考にしてください。なお、v2.1 のソースは Linux コミュニティにも提供され、将来のカーネルに反映されるようです。

過去の投稿:
Linux kernel 2.6.32 以降には Hyper-V Linux ICs が組み込み済み
Linux ICs v2 のもうちょっと詳しいステップ バイ ステップ ガイド (我流) : SLES 11 編
http://yamanxworld.blogspot.com/2010/02/linux-ics-v2-sles-11.html
Linux ICs v2 のもうちょっと詳しいステップ バイ ステップ ガイド (我流) : RHEL 5.4
http://yamanxworld.blogspot.com/2010/02/linux-ics-v2-rhel-54.html

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