2014/02/12

Windows Server 2012 R2 Hyper-V and RHEL 7 Beta and Generation-2 VM

昨年末 (2013 年 12 月) に Red Hat Enterprise Linux 7 Beta がリリースされました。Hyper-V の第 2 世代仮想マシンに対応しているという気になるニュースがあったので、試してみました。

Red Hat Announces Availability of Red Hat Enterprise Linux 7 Beta
[URL] http://jp.redhat.com/about/news/archive/2013/12/red-hat-announces-availability-of-red-hat-enterprise-linux-7-beta

リリース ノートによると...

Red Hat Enterprise Linux 7.0 Beta 7.0 Release Notes (Edition 0)
[URL] https://access.redhat.com/site/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/7-Beta/html-single/7.0_Release_Notes/index.html

"9.3. Hyper-V
Red Hat Enterprise Linux 7.0 Beta Hosted as a Generation 2 Virtual Machine
 

Red Hat Enterprise Linux 7.0 Beta can be used as a generation 2 virtual machine in the Microsoft Hyper-V Server 2012 R2 host. In addition to the functions supported in the previous generation, generation 2 provides new functions on a virtual machine; for example secure boot, boot from a SCSI virual hard disk or UEFI firmware support. "

だそうです。

早速、Windows Server 2012 R2 Hyper-V に第 2 世代仮想マシンを作成して、インストールしてみましょう。

RHEL 7 Beta の ISO イメージから仮想マシンを起動しようとすると、セキュア ブートに失敗。


仮想マシンのセキュア ブート オプションを無効にして、再チャレンジしたところ、起動できました。


第 2 世代仮想マシンの SCSIコントローラー接続の仮想ハード ディスクも、統合タイプのネットワーク アダプターもちゃんと見えてます。インストーラーは、これまでの anaconda さんとはだいぶ変わっています。あぁ、こうなったんだ。個人的には好きなかんじ。




Hyper-V ドライバーは最新(たぶん) のものが既定で入ります。動的メモリはインストール中から機能してました。ネットーワークが既定ではオフみたいなので、RHN へのサブスクリプション登録はインストール中にはできなかったです。(←たぶん設定がまずかっただけ)



KVP デーモン (ゲスト情報の取得や IP インジェクションなど、KVP データ交換サービスのサポート) と VSS デーモン (ホストから仮想マシンのオンライン バックアップのサポート) は、RHEL 5.9 や 6.4、6.5 と同様、既定では入りません。これらのデーモンの提供形態がどうなるかについては、まだ BETA なので現時点では敢えて確認しないでおきます。

yum で検索してみたところ、hyperv-daemons-license、hypervkvpd、hypervvssd の 3 つのパッケージがヒットしました。hyperv-daemons-license の役割が?ですが、hypervkvpd や hypervvssd をインストールすると、依存関係にあるパッケージとしてインストールされました。

yum install hypervkvpd
yum install hypervvssd

7/10 追記) RHEL 7 正式版では、KVP と VSS のデーモンが最初から入っているようです。


KVP と VSS がちゃんと動いているところ。systemd に変わったので戸惑います。chkconfig や service でやっていたことは、systemctl でやるみたい。


ちなみに、RHEL 7 Beta の ISO イメージはセキュア ブートできませんでしたが、インストール後にセキュア ブートを有効にしてみたところ、やっぱりだめでした。現時点では、第 2 世代仮想マシンのファームウェアの許可リストに、RHEL 7 Beta の署名が入っていないということなんでしょう (たぶん)。


RHEL 7 Beta をセキュア ブートするには、おそらく Hyper-V 側の対応が必要になるんだと思います。まぁ、まだ Beta ですから。

2/17 追記) Beta では独自のキーを使っているらしい。第 2 世代仮想マシンはセキュア ブートのセットアップ モードをサポートしていないため、Red Hat Enterprise Linux 7 Secure Boot Lockdown を実行して (第 2 世代仮想マシンの) ファームウェアにキーを登録することはできないっぽい。

How do I install and test RHEL 7 Beta with UEFI Secure Boot technology?
[URL] https://access.redhat.com/site/solutions/634133


Generation 2 Virtual Machine Overview > Does the UEFI firmware in a generation 2 virtual machine support setup mode for Secure Boot?
No.
[URL] http://technet.microsoft.com/en-us/library/dn282285.aspx

1 件のコメント:

  1. 6/12 に正式リリースになったようです。
    http://virtualization.info/en/news/2014/06/release-red-hat-enterprise-linux-7.html

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