2018/09/06

Windows Server 2019 から削除される役割と機能 (予定)

Windows Server の時期 LTSC バージョンである Windows Server 2019 からは、 Windows Server Essentials エクスペリエンスの役割が削除されることが発表されました (たしか、2012 R2 で追加された機能)。Windows Server 2019 Essentials エディション (SKU) は提供されるそうですが、この SKU にも Windows Server Essentials エクスペリエンスは入っていないそうです。つまり、Windows Server 2019 Standard エディションと同等の機能を、コアライセンス(コア数に対するライセンス、ただし最小 16 コア ライセンスから) +CALではなくて、25 ユーザー/50 デバイス込みのサーバー ライセンス(1 ライセンス)で利用できるというだけみたい。そして、これが Windows Server Essentials の最後のバージョンになるみたいです。


Windows Server 2019 Essentials update
https://cloudblogs.microsoft.com/windowsserver/2018/09/05/windows-server-2019-essentials-update/
"~ All of this led to our decision to offer yet another version of on-premises server for small businesses – Windows Server 2019 Essentials. This edition will be released along with the other editions of Windows Server 2019 later this year. There is a strong possibility that this could be the last edition of Windows Server Essentials.

Windows Server 2019 Essentials will not include the Essentials Experience role. The Essentials Experience primarily simplified file sharing and device management. ~"

こちらは、Windows Server 2016 Datacenter の「役割と機能の追加ウィザード」。あります。
そしてこっちは、Windows Server 2019 Insider 17744.1001 ビルドの「役割と機能の追加ウィザード」。確かに消えてる。
よく見ると、MultiPoint Services の役割もなくなってる (なぜか、MultiPoint Connectors の機能だけはある)。MultiPoint Services の役割は Windows Server 2016 Standard/Datacenter で利用可能なサーバーの役割の 1 つ。Windows Server 2016 MultiPoint Premium Server と同様の環境を構築できるもの。こちらは MultiPoint Premium Server の SKU として提供されるのか、それともWindows Server 2016 が最後になるのか、公開情報が見当たらないため不明。なりそう?

Features removed or planned for replacement starting with Windows Server, version 1803
https://docs.microsoft.com/en-us/windows-server/get-started/windows-server-1803-removed-features
"We're no longer developing the MultiPoint Services role as part of Windows Server. MultiPoint Connector services are available through Feature on Demand for both Windows Server and Windows 10."

で、「役割と機能の追加ウィザード」で「リモート デスクトップ サービスのインストール」を選択しようとすると、MultiPoint Services の役割をインストールしようとするんですよね(ワークグループ環境の場合、ドメイン環境では未確認ちゃんと VDI またはセッション ベースを展開できます)。当然、そんな役割は存在しないので失敗するんですが。いろいろと間に合うのかしら?
(10/4 追記: RTM 17763.1 では修正されてました。ワークグループ環境ではリモートデスクトップサービスの「標準展開」と「クイック展開」の両方がグレーアウトされます)

この他、Hyper-V の役割から消えそうな機能、消えた機能で気付いたこと。使ったことないけど、キー記憶域ドライブは非推奨になって、RemoteFX 3D ビデオ アダプターはさようなら...





(10/4 追記: 2016 Hyper-V の RemoteFX vGPU 割り当て VM は、Insider Preview だとデバイスが正常に動かなかったけど、ver 1809 もデバイスをちゃんと認識してました)

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