概ね、以前の Technical Preview リリースや現行バージョンの System Center 2012 R2と同じなんですが、いくつか注意点がありました。
Operations Manager の Web コンソールの前提条件チェック エラー問題
IIS の前提条件をちゃんと入れたはずなのに、ASP.NET 4 が前提条件をパスしない...
これは、System Center あるある問題で、aspnet_regiis -r とか -i -enable とか実行して簡単に対処できたんですが、aspnet_regiis のこれらのオプションは Windows Server 2016 Technical Preview 5 でサポートされなくなってました。
面倒ですが、役割と機能の追加ウィザードで IIS から ASP.NET 4.6 を削除&再追加する必要があります。または...
PS C:\> Uninstall-WindowsFeature -Name Web-Asp-Net45
PS C:\> Install-WindowsFeature -Name Web-Asp-Net45
PS C:\> IISRESET
または...
C:\> DISM /Online /Disable-Feature /FeatureName:IIS-ASPNT45
C:\> DISM /Online /Enable-Feature /FeatureName:IIS-ASPNT45
C:\> IISRESET
2016/05/17 追記)
エージェントのバージョン 2.0.9037.0 (MARSAgentInstaller.exe のデジタル署名は 2016/5/12 20:38:45) で解決しました。
悲! Configuration Manager は現状、英語 (en-us) のみ
Configuration Manager Technical Preview 5 は、言語パックが未提供のため表示言語は英語 (English) になりますです。
あと、Technical Preview 5 は 1603 バージョン (Build Number 8372) ですけど、既に 1604 バージョン (Build Number 8385) の更新が利用可能です。Administration > Cloud Services > Update and Servicing から更新を開始できます。
※ Status を確認して、更新のインストールが完了するまで、じっと待ちましょう。管理サーバーの更新が完了すると、続いて Console の更新のために、Console を閉じるように要求されるので、そででも分かります。
へたに再起動したりすると、おかしなことになっちゃうかもです。私の場合、何か設定を変更しようとすると "The SMS Provider reported an error (failed to insert ...) " と出るようになって、再インストールするはめになりました。
1604 バージョンになると、Microsoft Passport for Work とか、Windows Store for Business Integration とか、重要な新機能が追加されます!
嬉! Nano Server へのエージェントのプッシュ インストール
Technical Preview 4 では、Operations Manager の Nano Server 用エージェントをリモートからスクリプトを実行してプッシュ インストールできましたが、Technical Preview 5 では「コンピューターとデバイスの管理ウィザード」で通常の Windows と同じようにプッシュ インストール&監視対象にできます。
Nano Server 用エージェントの前提コンポーネントだった ReverseForwarder は、Nano Server に最初から入ることになったので、Nano Server 側では何もする必要なし (オフライン ドメイン参加による Active Directry への参加は必要)。
関連:
Nano Server TP4 と SCOM Agent (2015/12/04)
Nano Server を含む Windows Server 2016 Technical Preview 5 の監視には...
Microsoft System Center Operations Manager Management Packs for Windows Server Technical Preview
[URL] https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=48256
祝! SharePoint がいらなくなった Service Manager セルフ サービス ポータル
これは良いニュース。
以前のバージョンまでは、Service Manager セルフ サービス ポータルが SharePoint 2010 (2013 は NG) に依存していたため、そのために古いバージョンの Windows Server も準備する必要がありました。
Technical Preview 5 からは、HTML5 ベースになって、SharePoint を前提としなくなりました。Microsoft Edge からも使えます。Service Manager 管理サーバーとセルフ サービス ポータルを同じサーバーにセットアップすることもできます!
ちなみに、現行バージョンの Service Manager でも HTML5 ベースのセルフ サービス ポータルが利用可能になっています。
The Official System Center Service Manager Blog|Announcing new HTML5 based Self-Service Portal
[URL] https://blogs.technet.microsoft.com/servicemanager/2015/11/05/announcing-new-html5-based-self-service-portal/
Orchestrator の Integration Pack は 2012 R2 のものを使う
Release Notes (→https://technet.microsoft.com/en-us/library/dn966269%28v=sc.16%29.aspx) によると...
Orchestrator 2016 TP5 does not have associate Integration packs available.だそうです。"Use 2012 Integration Packs" とありますが、2012 R2 対応版が出てて、こちらを使えます。
Description: Orchestrator 2016 Integration packs have not been published.
Workaround: Use Orchestrator 2012 Integration packs for evaluation purposes.
System Center 2012 R2 - Orchestrator Component Add-ons and Extensions
[URL] https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=39622
関連情報:
Windows Server Technical Preview の評価日記 (その5): Sysem Center Technical Preview をぜんぶ入れてみる (2014/10/24)
System Center 2012 RTM > 全部インストールしてみた (転ばぬ先の杖) (2012/04/20)
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