2014/09/04

DPM 2012 R2 UR3 の更新が 0x80070643 で繰り返し失敗する件 (回避策あり)

Windows Update で System Center 2012 R2 Data Protection Manager の更新プログラムのロールアップ (Update Rollup 3: RU3) が 0x80070643 エラーで繰り返し失敗する件で悩んでいましたが、ようやく問題を解消し、更新できました。

Update Rollup 3 for System Center 2012 R2 Data Protection Manager
[URL] http://support.microsoft.com/kb/2966014

関連:
Azure Backup の DPM バージョン要件 (2014/08/29)
System Center 2012 R2 Update Rollup 3 (2014/07/30)


この手順で正しいかどうかと言われれば?ですが、とりあえず成功した方法をメモ。

問題が起きている環境は、Windows Server 2012 R2 + System Center 2012 R2 DPM UR2 + SQL Server 2012 SP2 の環境。全く別の環境にクリーン インストールしたところ、UR3 まで簡単にアップグレードできちゃいました。

UR3 の成功するサーバーと失敗するサーバーでインストール ログ DPMKB2966014log.txt を見比べてみたら、失敗するサーバーのほうの次のエラーが目に留まりました。

MSI (s) (E4:2C) [13:35:48:518]: Executing op: CustomActionSchedule(Action=_InstallProviderRollback.E785582E_DD9D_4A85_B866_3A1BC05C6110,ActionType=1281,Source=BinaryData,Target=InstallProviderRollback,CustomActionData=C:\Program Files\Microsoft System Center 2012 R2\DPM\DPM\bin\)
MSI (s) (E4:2C) [13:35:48:534]: Executing op: ActionStart(Name=_InstallProvider.E785582E_DD9D_4A85_B866_3A1BC05C6110,,)
MSI (s) (E4:2C) [13:35:48:534]: Executing op: CustomActionSchedule(Action=_InstallProvider.E785582E_DD9D_4A85_B866_3A1BC05C6110,ActionType=1025,Source=BinaryData,Target=InstallProvider,CustomActionData=C:\Program Files\Microsoft System Center 2012 R2\DPM\DPM\bin\)
MSI (s) (E4:C8) [13:35:48:534]: Invoking remote custom action. DLL: C:\Windows\Installer\MSI94DB.tmp, Entrypoint: InstallProvider
InstallProvider entered.
UnInstallProviderCatalogAndDLL entered.
InstallProviderCatalogAndDLL entered.
Error in InstallProviderCatalogAndDLL. hr=0x80110401
CustomAction _InstallProvider.E785582E_DD9D_4A85_B866_3A1BC05C6110 returned actual error code 1603 (note this may not be 100% accurate if translation happened inside sandbox)


レジストリを E785582E_DD9D_4A85_B866_3A1BC05C6110 で検索してみると、VSS Null Provider っぽい。

vssadmin list providers を実行すると、バージョン 4.2.1254.0 (つまり UR3 のプロバイダー)の VSS Null Provider が登録になってる。UR3 への更新は失敗したので、以前に失敗したときにインストールされたヤツが残っていて、UR3 への更新を邪魔しているように見える。

というわけで、この VSS プロバイダーを何とか削除して、UR3 への更新を試みる。

[コンポーネント]スナップインを開いて、マイ コンピューター\COM+ アプリケーション にある VssNullProvider を削除する。

レジストリ エディタ (Regedit.exe) を使用して、 HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\VSS\Providers の下にある VSS Null Provider のエントリ 2 つを削除する (vssadmin list Providers の出力結果を参考に)。

DPM 2012 R2 RU3 をダウンロードして、手動でインストールしてみる。これまで何度やっても失敗していたけど...成功!どうやら、更新に最初に失敗したときにロールバックされなかった VSS プロバイダーが原因で、更新失敗の無限ループに入り込んだみたい。


再起動後、コンピューターにインストール済みの DPM エージェントを RU3 のバージョン 4.2.1254.0にアップグレード。アップグレード後、エージェントのアップグレードを完了するには、コンピューターの再起動が必要でした。
RU3 が前提の Microsoft Site Recovery Services Agent (最新の Azure Backup エージェント) もインストールできました。こちらのエージェントのバージョンは 2.0.8683.0 (1.6 TB 対応版) になりました。


DPM  2012 R2 は RU3 にしても、エージェントを最新にしても、DPM の UI 上は Microsoft Azure Backup ではなく Windows Azure Backup のままでした。実は、これを確認したかったからどうしても RU3 にしたかったんです。

7 月末に公開された DPM 2012 R2 RU3、更新完了まで 1 か月以上かかっちゃいました。実作業は本気を出した今日一日だけですが。



2 件のコメント:

  1. Thenk you, Kazuo-san. This article has helped me a lot - this is still applicable to UR8.

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  2. Для меня это оказалось актуально и теперь с DPMRA 2016. Большое спасибо, Kazuo-san.

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