2011/06/30

Office Web Apps SP1 の新機能 ・・・ ODF サポートとか

6 月 28 日 (米国時間) に Office 2010 Service Pack(SP) 1 がリリースされ、昨日から Windows Update でオプションで選択できるようになっています。32 ビット OS 環境にも、64 ビット版の更新プログラム (Microsoft Office 2010 Service Pack (64 ビット版): KB2510690) が検出されたりと、混乱もあるようです (64 ビット環境では両方、32ビット環境では32ビット版のみを選択すればよいようです) が、Office 2010 のサーバー機能についても SP1 がリリースされているのでお忘れなく。例えば、SharePoint Server 2010 SP1 や SharePoint Foundation 2010 SP1、Office Web Apps SP1 です。

Office 2010 and SharePoint 2010 Service Pack 1 Availability
http://blogs.technet.com/b/office_sustained_engineering/


Office 2010 SP1 や SharePoint 2010 SP1 は目に見えるような新機能はないようですが、Office Web Apps SP1 はいろいろと新しくなっています。変更点は、以下のサポート技術情報に説明されていますが、実際の画面を見ながら、そして、SP1 以前や SkyDrive、Office 365 の SharePoint Online と比較しながら、Office Web Apps SP1 の新機能を確認してみました。

Microsoft Office Web Apps SP1 の説明
http://support.microsoft.com/kb/2460073

2011/06/29

ITPro にて書籍「Windows Server 仮想化テクノロジ入門」の一部を公開 - 第4章

日経 BP 社の IT Pro サイトにて公開中の「Windows Server仮想化テクノロジ入門」。書籍の「第 4 章 デスクトップの仮想化-Windows Virtual PC」の前半分が公開されました。

デスクトップの仮想化---Windows Virtual PC(1)(2)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20110626/361723/


今回の記事の最後は「Windows Virtual PCの設定画面からはフロッピーディスクを構成することができません。Virtual PC COMインターフェイスを使用するか、仮想マシン設定ファイル(.vmc)を編集することで、フロッピーディスクまたは仮想フロッピーディスクファイル(.vfd)を割り当てることができます。」になっていますが、書籍の第 4 章後半では WMI プロバイダーを利用した WSH スクリプトも紹介しています。以下の投稿にも、同じスクリプトを紹介しています(ブログ記事が先です)。

COMPUTERWORLD Blog Update 2010/03/08
http://yamanxworld.blogspot.com/2010/03/computerworld-blog-update-20100308.html

2011/06/28

Windows Virtual PC の更新版インストーラー ・・・ VMware Player でも VPC ?

もうだいぶ経ちますが、Windows Virtual PC の更新版インストーラーが公開されています。Windows XP Mode のダウンロード サイトのほうは古いので、これから、Windows XP Mode や Windows Virtual PC 単体をインストールしようという方には、こちらをお勧めします。

2011/06/27

Hyper-V の Linux ゲストで KVP が動いた!! (hv_kvp_daemon で)

先日の投稿「最新の安定版 Linux Kernel 2.6.39.1 に Hyper-V ドライバーの新機能が...」において、最新の Linux Kernel 2.6.32.1 を使用して、GPLv2 版 Linux IS をビルトインした Debian 6.0.1 向けカーネルを再構築しました。その際、Linux Kernel 2.6.32.1 に含まれる GPLv2 版 Linux IS のソース コードに、マウス連携 (hv_mouse) とデータ交換 (KVP) サービスの実装を見つけたとお伝えしました。

KVP は、Hyper-V ホストに対して仮想マシンのゲスト OS の情報を提供する(ネットワークを使用せずに) もので、Windows ゲスト向けの統合サービスでは標準で利用できます。GPLv2 版 Linux IS の KVP の実装については前回、「Unknown key: Guest timed out」と一度だけ答えて、お亡くなりになるという状態でしたが、その後、ちゃんと (!?) 動きましたのでご報告を。

2011/06/24

ここが変だよ「Windows Server 仮想化テクノロジ入門」 ・・・ 翻訳の問題

“ここが変だよ”ついでに。今回は書籍の訂正ではありません。Windows Server 2008 R2 SP1 の日本語ローカライズで気が付いたこと。

ここが変だよ「Windows Server 仮想化テクノロジ入門」 ・・・ RDP-Tcp の接続の種類

ITPro サイトの公開分には含まれませんが、書籍「Windows Server 仮想化テクノロジ入門」の第 3 章に誤った記述を発見してしまいました。書籍をご購入いただいた方へ、大変申し訳ございません。

誤った記述とは、 P.195 のヒントにある「なお、既定の[RDP-Tcp]は接続の種類が[Microsoft RDP 6.1]となっていますが、「6.1」は Windows のバージョンと一致するものであり、RDP 6.1 を示すものではありません。」というところです。これは間違っていました。

完全に言い訳ですが、私も間違いましたが、Windows Server 2008 R2 が間違っていたんです。 書籍を訂正するとしたら、「なお、既定の[RDP-Tcp]の接続の種類は、RDP のバージョンを示します。Windows Server 2008 R2 では[Microsoft RDP 6.1]と表示されますが、これは Windows Server 2008 R2 の不具合であり、正しくは[Microsoft RDP 7.0]と表示されるべきです。Windows Server 2008 R2 SP1 では訂正されており、[Microsoft RDP 7.1]と表示されます。」になるでしょうか。

なぜこんなことになってしまったのか。まあ、ちょっと聞いてってください。奥さん。

2011/06/23

ITPro にて書籍「Windows Server 仮想化テクノロジ入門」の一部を公開 - 第3章

日経 BP 社の IT Pro サイトにて公開中の「Windows Server仮想化テクノロジ入門」の抜粋連載ですが、新しいコンテンツが公開されました((3) は明日公開)。

プレゼンテーションの仮想化 ---リモートデスクトップサービス(1) ~ (3)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20110617/361507/

書籍の第3章の冒頭、「3.1 リモートデスクトップ サービスの概要」と「3.2 RDP クライアントの機能」の部分になります。 ご覧になっていただければわかるように、サービスの詳細な解説をする前に、RDP プロトコルのバージョンの歴史と、バージョン別の機能をユーザー エクスペリエンスから解説してみました。他には無い切り口(だと思います)。

サービスの詳細な解説については、是非、書籍にて。

2011/06/21

仮想マシンの COM リダイレクトで EMS (緊急管理サービス) を試してみた

仮想マシンの COM (シリアル) ポートは、ホストの物理 COM ポートにリダイレクトするか、名前付きパイプやテキストファイルへ出力するように構成できます。が、Hyper-V の場合は、名前付きパイプのみがサポートされます。そのため、通常、使うことはないでしょう。WinDbg による Windows ゲスト OS のカーネル デバッグや、シリアル コンソールをサポートするゲスト OS (Linux など) へのアクセスなどで利用可能なようですが、一般の方には関わりのないこと。

Hyper-V  仮想マシンの COM ポート-名前付きパイプの接続を利用して、Windows Server 2003 以降でサポートされた EMS (Emergency Management Services、緊急管理サービス) を試してみるなんてどうでしょう。

2011/06/16

Fedora 15 on Hyper-V with Hyper-V Synthetic Drivers(GPLv2)

先日の投稿では、 http://www.kernel.org/ から入手した Lastest Stable Kernel (2.6.39.1) を使用して、Debian 6.0.1 用のカーネルを、Hyper-V ドライバーをビルトインして再構築してみました。

今回は、先月リリースされた Fedora 15 でも試してみたいと思います。ただし、Linux ディストリビューション各社は、オリジナルの Linux Kernel に追加機能やパッチを含めているはずですので、やはり純正 !? のカーネル ソースを利用するべきだと考え、Fedora 15 ではその方法でチャレンジしてみたいと思います。結果から先に言うと、成功しました!!

ITPro にて書籍「Windows Server 仮想化テクノロジ入門」の一部を公開

日経 BP 社の IT Pro サイトにて、「Windows Server仮想化テクノロジ入門」の抜粋が公開されました。各章の前半部分の限定公開です。概要までですので、詳しい手順などは書籍にて。ぜひ。

Windows Server仮想化テクノロジ入門
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20110610/361273/

2011/06/15

VMBus の永続的な DoS の脆弱性 (MS11-047/CVE-2011-1872)

2011 年 6 月のマイクロソフトのセキュリティ更新に、「VMBus の永続的な DoS の脆弱性」(CVE-2011-1872)を解決する MS11-047 が含まれています。セキュリティ情報の公開と同時にエクスプロイト コード (EXPLOIT DATABASE の exploits/17401/) も公開されていますので、深刻度「重要」とはいえ、注意が必要かも。Hyper-V の同種の脆弱性は、昨年 12 月の MS10-102 に続く 2 つ目(たぶん)。MS11-047のパッチは、MS10-102 を置き換えるもののようです。

マイクロソフト セキュリティ情報 MS11-047 - 重要
Hyper-V の脆弱性により、サービス拒否が起こる (2525835)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/MS11-047.mspx

最新の安定版 Linux Kernel 2.6.39.1 に Hyper-V ドライバーの新機能が...

COMPUTERWORLD BLOG のネタ集めのため、Hyper-V でサポート“されない” Linux ディストリビューションの対応状況について確認しておこうと思っていたところ、結構進んでいることが判明。

例えば、Ubuntu 11.04 と openSUSE 11.4 は、Hyper-V 仮想マシンにインストールするだけで、GPLv2 の Hyper-V ドライバー (Hyper-V Synthetic Drivers: hv_vmbus hv_storvsc hv_blkvsc hv_netvsc、hv_timesouce、hv_utils) が動き出します。4 CPU、時刻同期やシャットダウン連携、ハートビートも機能しているようなので、Linux Integration Services(Linux IS) for Hyper-V v2.1 相当が自動的に組み込まれるという状況になりました。Hyper-V 向けに何もしなくてもいいんです。

参考:
Linux kernel 2.6.32 以降には Hyper-V Linux ICs が組み込み済み [2010/03/18]
http://yamanxworld.blogspot.com/2010/03/linux-kernel-2632-hyper-v-linux-ics.html

Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 6 や、クローンのScientific Linux(SL) 6、CentOS 6 (まだですが) の場合、標準の Kernel のモジュールから GPLv2 版の Hyper-V ドライバーは削除されています。ですが、ELRepo リポジトリの kmod-hyperv パッケージを使用して、簡単にインストールする方法がありました (RHEL 6.1 や SL 6.1 向けの kmod-hyperv はまだのようです)。ELRepo は、エンタープライズ向け Linux のためのコミュニティ リポジトリです。kmod-hyper-V のインストールは、次の 3 つのコマンドラインで完了です。簡単です。

rpm --import http://elrepo.org/RPM-GPG-KEY-elrepo.org
rpm -Uvh http://elrepo.org/elrepo-release-6-3.el6.elrepo.noarch.rpm
yum --enablerepo=elrepo install kmod-hyperv


Debian に関しては、Yusuf Ozturk という方がスペシャリストのようです。この方は、Debian 5 向けの deb パッケージを提供したり、Unattended Linux VM Configuration Tool for Hyper-V という PowerShell モジュールを開発、提供したりと、virtualizaiton.info のニュースでもお馴染みの方。Yusuf Ozturk 氏は、Debian 6 への Hyper-V ドライバーの組み込み方法として、kernel 2.6.36 を Hyper-V ドライバーを含めて再構築する手順を説明しています。同様の手順をマイクロソフトの Andrey Beshkov 氏もスクリーンショット付で説明しています(ロシア語ですが)。これらの手順を参考に、Stable Linux Kernel の最新バージョンである 2.6.39.1 (2011/06/03) で試してみたところ、新たな発見が...

2011/06/13

リモート デスクトップ セッションの RDP バージョンを調べる方法 by PowerShell

リモート デスクトップ サービスやリモート デスクトップ接続、Microsoft VDI において、Remote Desktop Protocol (RDP) のバージョンは、機能やセキュリティの強度に関係してくるので重要です。Windows 標準の「リモート デスクトップ接続」(%Windir%\system32\mstsc.exe) の場合は、プログラムのバージョン情報やファイル バージョンを見れば、簡単に識別できます。Windows XP SP2 以降であれば、RDP 5.1 ~ 最新の RDP 7.1 (Windows 7 SP1 など) のいずれかのバージョンになります。

Linux で一般的な rdesktop など、RDP 互換ソフトウェアの場合、ソフトウェアのバージョンはわかっても、対応する RDP のバージョンはよくわかりません。そんなときは RDP セッションの接続を受けた側で確認することができます。 コマンドラインから確認できないものか悩んでいたのですが、PowerShell を使った方法を見つけました。

2011/06/09

無料のシンクライアント ソフト「2X Cloud Client OS」を試してみた

2X CloudClient OS は、2X Software Ltd. が 2010 年 6 月に無償公開した Linux ベースのシン クライアント OS です。

2X CloudClient OS Download
http://www.2x.com/ccos/

ダウンロード サイトの Disclaimer にあるように、1 年経ったいまもまだ開発中であり、Beta 版として提供されています。正式版が出たら試してみようと待っていたのですが、待ちきれないので最新 Beta (たぶん、先月リリースの 2X CloudClient OS 6.3)を試してみました。

「絶対わかる!IPv4枯渇対策&IPv6移行超入門」発売

日経 BP 社からムック「絶対わかる!IPv4枯渇対策&IPv6移行超入門 (日経BPムック ネットワーク基盤技術選書) (amazon.co.jp から購入) が発売されました。以前、日経 NETWORK に連載しました「はじめての Windows 7 ネットワーク」の全回が入っております。

2011/06/08

MSBC キャンペーン「今すぐできる IT 基盤の BCP、節電対策」公開

MSBC サイトにて、「とめないシステム。とめないビジネス。今すぐできる IT 基盤の BCP、節電対策」キャンペーンが公開されました。

キャンペーンの読者にダウンロード提供されますドキュメント「事業継続計画を実現するための Windows テクノロジー考察」 (by 山市良) で PowerCfg.exe についても触れていますが、以下の投稿も参考にしていただければと思います。

Windows PC 節電策 by グループポリシー ・・・ のヒント (2011/05/25)
http://yamanxworld.blogspot.com/2011/05/windows-pc-by.html
Windows PC 節電策 by PowerCfg.exe (2011/05/24)
http://yamanxworld.blogspot.com/2011/05/windows-pc-by-powercfgexe.html

2011/06/03

Hyper-V でサポートされるゲスト OS に CentOS が仲間入り (続)

私が Hyper-V のサポート ゲスト OS の情報ソースにしている TechNet の About Virtual Machines and Guest Operating Systems (http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc794868(WS.10).aspx) に、CentOS 5.2 ~ 5.6 が追加されました (2011/06/02 更新)。統合サービスの機能のサポートは、予想どおり、Red Hat Enterprise Linux と同等になっています。

2011/06/02

amazon.co.jp の「なか見! 検索」に対応しました

書籍「Windows Server 仮想化テクノロジ入門」が amazon.co.jp の「なか見! 検索」に対応したみたいです。

Amazon.co.jp: Windows Server仮想化テクノロジ入門 (マイクロソフト関連書): 山 ...

これもハイパーV

Hyper-V の正式名称が、Windows Server Virtualization (開発コード名 Viridian) から Hyper-V に変更された当時、ネットで Hyper-V を検索して最初に見つけたのがこの先進テクノロジー。

ハイパーVソールとは?
http://www.nisshinrubber.co.jp/hyperV/index.html

2011/06/01

あらゆるノート PC に対応したピークシフト ユーティリティ...

この夏の電力不足への対応策として、IT 業界は PC の節電対策の話でもちきりです。ノート PC では、レノボの ThinkPad や東芝の Dynabook に以前から提供されていたピークシフト機能 (スケジュール設定でバッテリー駆動を優先、充電を抑制する機能) が注目されています。レノボ、東芝に続いて、富士通 LIFEBOOK、パナソニック Letsnote、NEC VersaPro と、PC メーカー各社がピークシフト機能の提供を始めました。ただし、提供対象は、最新モデルや比較的新しい年式のモデルに限定されていますね。我が家のノートPC はすべてピークシフト非対応です (富士通の LOOX U もありますが、古くて対象外です)。

というわけで、どんなノート PC にもピークシフト機能を実装できる仕組みを自作してみました。