2010/12/01

Windows Virtual PC の統合機能がここまでとは、あまり知られていないかもしれない

Windows Virtual PC の統合機能がリモートデスクトップ サービスのテクノロジを利用していることや、仮想アプリケーションモードが RemoteApp であることは、以前の投稿でもお伝えしました。今回は、Windows Virtual PC の仮想アプリケーションモードについて、あまり知られていないんじゃないかと思うホスト-ゲスト連携機能についてのお話を。


仮想アプリケーションモードでは、デスクトップと既定のドキュメントが共有されている

仮想マシン (例えば Windows XP Mode の仮想マシン) の設定でドライブの共有 (Windows Virtual PC の設定の「統合機能」で) を有効化している場合、仮想マシンのエクスプローラーに「<コンピューター名>のC」が出現し、これを介してホストのファイルシステムにアクセスできます。「<コンピューター名>のC」は「\\tsclient\C」のような UNC 名でアクセスすることもできます。

ホスト側のユーザーのデスクトップ フォルダーや既定のドキュメントのフォルダーを含むドライブが共有されている場合、仮想アプリケーションモードではよりシームレスなホスト-ゲスト間連携ができます。仮想アプリケーションモードで起動したアプリケーションの「ファイル」メニューなどから「デスクトップ」や「マイ ドキュメント」にファイルを保存した場合、ホスト側のデスクトップや既定のドキュメント フォルダーにファイルが保存されます。そのため、仮想アプリケーションモードで利用している限り、仮想マシン側のファイルシステムの構造について意識することがありません。ただし、この機能を知らないで利用していると、戸惑うことがあるかもしれません。


Windows Virtual PC のヘルプには「ホストのデスクトップとドキュメント フォルダーを共有するように選択したときに、仮想アプリケーションからこれらのリソースにアクセスできるようにします。」や「ホストのデスクトップとドキュメント フォルダーを仮想マシンと共有している場合は、仮想アプリケーションからこれらの場所にドキュメントを保存できます。 」と記述されていますが、分かり難いですね。

ファイルの関連付けがホストに無い場合、仮想アプリケーションに関連付けられる

ホストに仮想マシンのアプリケーションを公開した場合、ホスト側にそのアプリケーションのファイルの種類(拡張子)に対応したアプリケーションが存在しなければ、そのファイルの種類は仮想アプリケーションに関連付けられます。そのため、仮想アプリケーションをスタートメニューから起動しなくても、ファイルをダブルクリックすることで仮想アプリケーションで開くことができます。

Windows Virtual PC のヘルプには「仮想アプリケーションを Windows 7 ホスト オペレーティング システムに公開すると、ホスト上のファイルは、ホスト オペレーティング システム上のアプリケーションとまだ関連付けられていなければ、公開された仮想アプリケーションと関連付けられます。」とちゃんと書いてあります。

ファイルの関連付けを、仮想アプリケーションに設定できる

ホストに仮想マシンのアプリケーションを公開した場合、「ファイルの種類またはプロトコルのプログラムへの関連付け」において、特定のファイルの種類(拡張子)に対して仮想アプリケーションを関連付けることができます。

Windows Virtual PC っていろいろと謎が多いツールです。

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