2014/10/08

Windows Server Technical Preview の評価日記(その1)

@IT さんにこんな記事を書きました。

Windows 10と次期Windows ServerのTechnical Preview、現わる
[URL] http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1410/03/news019.html

Windows Server Technical Preview については、Hyper-V をちょっと試しただけの記事ですが、その他の役割や機能について、その後わかった情報など。


Soft Restart
SoftRestart enables the system to be restarted without undergoing firmware reset delays.

新しい機能として追加された Soft Restart。ファームウェアの処理をスキップして再起動できるみたい。shutdown.exe コマンドに /soft オプションが追加されていました。

shutdown /?
Usage: shutdown [/i | /l | /s | /r | /g | /a | /p | /h | /e | /o] [/hybrid] [/soft] [/f] [/m \\computer][/t xxx][/d [p|u:]xx:yy [/c "comment"]]
    /soft      Restart the operating system without fully resetting the machine. Must be used with /r option.



うちの PC (BIOS) で試したところ、/soft 付けても再起動の動作に何の違いも感じませんでした。UEFI が前提なのかもしれません。

Windows Volume Replication
Allows you to replicate data using the Windows Volume Replication (WVR) feature.

こちらも新しい機能として追加された Windows Volume Replication。2 台のサーバーまたはクラスターで構成できるストレージ レプリカ (Storage Replica) のコンポーネントです。

クラスターの場合は GUI があるけど、サーバー間で構成するには PowerShell で。まだ試していませんが、こちらに詳しく説明されていました。

Getting started with Windows Volume Replication? 
[URL] http://social.technet.microsoft.com/Forums/windowsserver/en-US/f843291f-6dd8-4a78-be17-ef92262c158d/getting-started-with-windows-volume-replication?forum=WinServerPreview

MultiPoint Services
MultiPoint Services allows multiple users, each with their own independent and familiar Windows experience, to simultaneously share one computer.

Windows MultiPoint Server 2012 のまんま? Windows MultiPoint Server はあんまりメジャーじゃないけど、教育現場や研修ルームとかで便利かもしれないやつ。

その他

What's New in Remote Desktop Services in the Windows Server Technical Preview によると、RemoteFX の強化点として、OpenGL 4.4 と OpenCL 1.1 API のサポートや、ビデオ RAM の調整ができると書いていますが、これは VDI 向けの RemoteFX vGPU (RemoteFX 3D ビデオ アダプター) に関すること。関連する役割サービスは、Remote Desktop Virtualization Host と Hyper-V。そして、RemoteFX 対応の GPU と、Windows 10 Techincal Preview for Enterprise (ただの Technical Preview は Pro エディションなので RemoteFX vGPU にはたぶん非対応)の Hyper-V 仮想マシンが必要です。

Windows Server 2012 R2 の RemoteFX vGPU の環境に Windows Server Technical Preview を入れて試してみたところ、RemoteFX vGPU の表示が真っ黒&リモートデスクトップ接続は強制切断の状態になりました。

これは、 RemoteFX vGPU の新バージョンが出るたびに経験済み。GPU のドライバーを最新のものに更新することで解消しました。私の場合は、AMD Radeon HD6450 でテストしているんですが、2014/9/29 にリリースされてい 14.9 のドライバー (http://support.amd.com/en-us/download/desktop?os=Windows%208.1%20-%2064) で RemoteFX vGPU が動きました。
OpenGL Extensions Viewer (http://www.realtech-vr.com/glview/download.php)で OpenGL 4.4 対応も確認。

画面真っ黒だと仮想マシンのコンソールにアクセスする方法がなく悩んでしまうと思うので、ご参考まで。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。