2013/05/24

Windows To Go の秘密 (その 3) - 物理と仮想をローミング


Windows To Go ワークスペースを使用した、複数 PC 間のローミングについて。

Windows To Go ワークスペースを使用すると、複数の PC (ただし、Windows 7 や Windows 8 に対応したスペックの PC) を USB デバイス内の Windows 8 Enterprise イメージから起動して、OS (コンピューター名やローカル ユーザー設定、ユーザー データ) やアプリケーションの環境をローミングできます。BIOS ベースの PC と UEFI ベースの PC のローミングも可能です。

この機能は、Respecialize という機能によって実現されているようです。初めて起動する PC に出会うと、起動画面に "デバイスの準備中 (XX %) "と表示されますが、これが Respecialize のプロセスが走っているところです。

TechNet Blogs  >  yukinork's blog   >  Windows 8 Enterprise で行こう
[URL] http://blogs.technet.com/b/yukinork/archive/2012/11/25/windows-8-enterprise-1.aspx

Windows To Go: Frequently Asked Questions
[URL] http://technet.microsoft.com/en-us/library/jj592680.aspx

実は、Windows To Go ワークスペースは、物理 PC だけでなく、異なる仮想環境をローミングできたりしちゃいます。物理 PC で作成した Windows To Go ワークスペースを、Hyper-V 仮想マシンと VMware (Player ですが) 仮想マシンでもローミングしてみました。ちなみに、この投稿のトップにある画像は、Hyper-V でとったスクリーンショットです。
通常、仮想マシンは仮想マシンに接続された USB デバイスからの起動ができません。Windows To Go ワークスペースの入った USB デバイスを物理デバイスとして、仮想マシンの仮想ハードディスクとして割り当てることができれば、起動できる "かも” しれません。

Hyper-V で Windows To Go

Hyper-V の場合は、 Windows To Go ワークスペースの入った USB デバイスをホストに接続し、オフラインにした状態で、仮想マシンの起動ドライブとして割り当てます。いわゆるパススルー ディスクです。

仮想マシンを開始すると、デバイスの準備が行われ、ワークスペースがめでたく起動します。BitLocker で暗号化されたワークスペースの起動もばっちり。仮想マシンを起動してからの C: ドライブの暗号化解除や暗号化もできました。


仮想マシンを起動した場合、起動デバイスとして USB 接続デバイスを選択して起動したわけではないので、起動した環境は Windows To Go ワークスペースじゃあないんじゃあないの?と思うかもしれません。[ストア]アプリを起動してみましょう。 Windows To Go ワークスペースでは[ストア]アプリの利用が制限されますが、仮想マシンの物理ディスクとして割り当てて起動した場合も、ちゃんと Windows To Go ワークスペースとして認識されているようです。


なお、物理 PC を起動した場合は、USB デバイスの 60 秒以内の切断と再接続が可能ですが、仮想マシン環境でこれをやると、当然ながら仮想マシンが停止します。その場合、次回起動時にこんな画面が表示されます。 物理 PC の場合は、USB を再接続 (60 秒以内) したときに表示されるアラートと同じものです。
VMware Player で Windows To Go

VMware Player の場合は、Windows 8 タイプの仮想マシンを新規作成し、既定のハードディスクを削除してから、"物理ディスクを使用 (VMware 上級者用)"を指定して Windows To Go ワークスペースが入った USB デバイスを指定します。USB デバイスはホスト側でオンラインのままで。



こんな感じで起動に成功。

ただし、VMware Player で起動できたのは、暗号化されていない Windows To Go ワークスペースだけでした。BitLocker で暗号化された Windows To Go ワークスペースの場合、VMware Player 仮想マシンではエラーが出て起動できませんでした。暗号化されていないワークスペースで VMware Player 仮想マシンを起動して、BitLocker で C: ドライブを暗号化しようとしても、NTFS では無いと起こられてしまい、暗号化できませんでした。ホスト側でもオンラインな状態が関係してそうです。

用法と使用上の注意

この方法を覚えておくと、Windows To Go ワークスペースのイメージの更新管理 (Windows Update やアプリケーションのインストールなど) に便利です。


ただし、やる場合は自己責任で。例えば、Windows To Go ワークスペースの初回起動 (Sysprep 後の起動) を仮想マシンでやると、起動できない Windows To Go ワークスペースが出来るかもしれません (経験談)。

このシリーズ:
Windows To Go の秘密 (その 1) - ローカル ディスクがオフラインになる仕組み
Windows To Go の秘密 (その 2) - ワークスペースを BitLocker で暗号化

0 件のコメント: