2018/04/19

予告、インサイド Windows 第 7 版 上 -その6-(採寸&軽量+特徴)

『Windows Internals, Seventh Edition, Part 1』の日本語訳『インサイド Windo
ws 第 7 版 上』の見本到着。まずは採寸&軽量報告から。

Height = 235 mm
Width = 182 mm
Depth = 40 mm
Weight = 1,252 g

というわけで、

ページ単価(904 ページのうち、本文 865 ページのみで計算) = 約 9.74 円/p(税込)
グラム単価(本文のみ) = 約 6.77 円/g(税込)

背表紙(40mm)も黒いので痩せて見えるかもしれませんが、背表紙の赤い原書(800ページ)とサイズ的にはほぼ同じ。ページ数は+104ページですが、日本の書籍は紙がいい(薄い)のかな。

本書の情報と購入(予約):BP書店amazon(4/22 の「技術書典4」でいち早く買えるらしい ←終了しました)

冗談はさておき、改めて別の投稿で PR 文書きます。

本書の日本語がどんなものかは別として、今回は日本語訳の特徴(特典?)について...

  • ブックエンド不要の自立式です(写真↑参照、サイズ感は→)。
  • 章立て、見出しレベル、段落は、原書の構成をそのまま維持しています。ですので、原書をお持ちの場合は、並べて読むのに便利だと思います。ただし、原書制作時(DTP時)に入り込んだと思われる目次の見出しレベルのミス、区切りのミス(実習の一部が本文にあふれる、あるいはその逆)など、訳書では訂正しました。 
  • 製品用語はマイクロソフトのランゲージポータル、製品のUIの日本語表現に可能な限り従っています。専門的な用語や略称については全体を通しての初出時、および節レベルでの再出時にオリジナルの英語表現を示すようにしています。
  • 原書に含まれるURLリンクで、リンク先が失われているものは訂正しました。訳書に含まれるURLは、2018年4月3日または4日の時点ですべて存在を確認しています。
  • 原書では、入手方法が分かり難いツール(古いバージョンのWindowsのSupport Toolsに含まれるPstat.exe、ダウンロード付録に含まれるはずのCPUStres.exeやMemLimit.exeなど)の入手方法を訳書では明確にしています。ダウンロード付録ツールがエラーで実行できない場合の回避策については、「はじめに」の(9)ページの訳注 *3 をご覧ください。
  • 原書の関数名や変数名のミスを訂正しています。
  • 原書では具体的に示されていないポリシー設定の場所を訳注で補足しています。
  • 原書に含まれる第6版以前からの内容で、第7章ではカットされている部分への参照やカットされている内容への言及は訳書ではカットしました。
  • 本書には、全体を通して合計145の「実習(EXPERIMENT)」が用意されており、読者が実際にデバッガーやツールを使用してWindowsの内部を見ることができるようになっています。原書が書かれた当時のWindows 10バージョンの日本語版ですべて動作確認をし、原書のコマンドラインのミスを訂正しています。最新バージョンのWindows 10とは出力結果が異なる場合があることにご注意ください。
  • Windows 10バージョン1607、Windows Server 2016を中心にして、その前後のバージョンに基づいています。その後の、Windows 10バージョン1703や1709での仕様変更や名称変更について、明らかものについて訳注で示しています。 例えば、ユーザーモードドライバーフレームワーク(UMDF)の実装がWindows 10バージョン1703で変更されています。また、Windows 10バージョン1703でのPro for Workstationsの追加について、および、それに伴うEnterpriseおよびEducationのプロセッサおよびメモリの上限の変更について訳注で示しています。
  • 第6版以前からの内容で、仕様が変更されているのにも関わらず新しい情報が反映されていない部分を訳注で示しています。例えば、Windows 10では、ライセンスポリシーファイルtokens.datの格納場所が変更されていますが、原書の内容はWindows 8.1以前のままです。例えば、原書のAppLockerに関する説明(第7章)は、第6版のときのWindows 7に基づいたものです。AppLockerの規則が最終的に格納される、セキュリティ記述子定義言語(SDDL)およびアクセス制御エントリ(ACE)の保存場所は、Windows 8以降で変更されており、新しい場所を訳注で示しています。
  • "階級(commisiontype)属性がOfficerで、給与等級(paygrade)属性が6より大きいユーザー"とは、米軍におけるGeneral Officer/将校の階級のことです。(第7章より) 米軍について何も知らないので、この訳が間違っていたらごめんなさい。内容には影響しません。間違っているなら、架空の軍隊(例えば、ジオン軍)とでも読み替えてください。
補足)第7章の「実習:ソフトウェアの制限ポリシーの実施状況を参照する」の部分で、以下のような訳注を記しました。

*30  訳注:AppLockerの規則を実施するためには、AppLockerをサポートするSKU(Enterprise、Education、Server)が必要です。Windows XP から利用可能なソフトウェアの制限ポリシーは、SKU(Home エディションは除く)に関係なく利用できます。ただし、実機で確認した限り、Windows 10 バージョン1703 およびバージョン1709 では期待どおりに機能しない可能性があります。

本書の校正のぎりぎりまで確認中ではっきりしなかったのでぼんやりと書きましたが、現在(Windows 10バージョン1703以降)、ソフトウェアの制限ポリシー(SRP)の基本機能は、実際に機能するかどうかに関係なく、Windows 10のすべてのバージョン/エディションでサポートされなったようです(詳しくは、https://docs.microsoft.com/en-us/windows/security/threat-protection/applocker/requirements-to-use-applocker をご覧ください)。そのため、現在サポートされている Windows 10(バージョン1703以降)でこの実習をした場合、エディションによっては成功しません。

追記)この件に関して、@IT さんで記事を書きました。
使えるはずのポリシーが使えない――これはWindows 10のバグなのか、それとも仕様変更か?(@IT、2018/04/24)
[URL] http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1804/24/news012.html
さらに追記)ソフトウェアの制限ポリシーについては、バージョン 1803 に関する以下のページで、「Features we’re no longer developing」にリストされています。
Features removed or planned for replacement starting with Windows 10, version 1803
[URL] https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/deployment/planning/windows-10-1803-removed-features

6/7 さらに追記) SRP に関する続報
Windows 10 とソフトウェアの制限のポリシー(SRP)
 

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