2013/12/06

新しい Office と App-V 5.0 SP2 (Office Professional Plus 2013 対応に)

Office 2013 のボリュームライセンス版の App-V 展開が可能になったようです。Office Professional Plus 2013 や Office Standard 2013 の App-V 展開です。

TechNet Blogs > Office IT Pro Blog > Announcing App-V 5.0 SP2 Support for Office 2013 Volume Licensing Editions
[URL] http://blogs.technet.com/b/office_resource_kit/archive/2013/12/02/announcing-app-v-5-0-sp2-support-for-office-2013-volume-licensing-editions.aspx
上記投稿の日本語訳
TechNet Blogs > ビジネスプロダクティビティ製品チーム > Office 2013 ボリューム ライセンス エディションでの App-V 5.0 SP2 のサポートを発表
[URL] http://blogs.technet.com/b/bpj/archive/2013/12/05/appv5sp2.aspx
(↑en-usをja-jpにするくらいの配慮があるといいのに)

これまで、新しい Office (Office 2013) を App-V で展開するには、Office Deployment Tool for Click-to-Run を使用して、Office 365 ProPlus のクイック実行(C2R) イメージを App-V の仮想アプリケーション パッケージに変換する方法が提供されていました。

Office Deployment Tool for Click-to-Run (Date Published: 11/25/2013)
[URL]  http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=36778

ライセンス認証は Office 365 ProPlus のユーザーの資格情報でユーザーごとに行います。そのため、VDI 環境では“個人用仮想デスクトップ”でなければ利用できませんでした。

Office 2013 のボリュームライセンスであれば、KMS や MAK キーによるデバイスごとのライセンス認証ができます。これで、セッションコレクションや仮想デスクトップ プールでも新しい Office の App-V展開ができるようになりました。

configuration.xml の O365ProPlusRetail を ProPlusVolume に書き換えるだけのようです。ProPlusVolume (Office Professional Plus 2013) の他に、StandardVolume (Office Standard 2013)、VisioProVolume (Visio Professional 2013)、ProjectProVolume (Project Professional 2013) も受け付けてくれるらしいです。ダウンロードされるクイック実行のイメージは、O365ProPlusRetail と ProPlusVolume で共通でした。

configuration.xml を作成したら、次のコマンドを実行して、共有フォルダーにクイック実行のインストールソースをダウンロードします。

setup /download configuration.xml 

ダウンロードが完了したら、App-V パッケージに変換。

setup /packager configuration.xml  <App-Vパッケージの保存先パス>

こちらは完成した Office 365 ProPlus の App-V パッケージです。configuration.xml で O365ProPlusRetail と VisioProRetail の ja-jp を指定した場合です。


こちらは完成した Office 2013 VL の App-V パッケージです。configuration.xml で ProPlusVolume と VisioProVolume の ja-jp を指定した場合です。Office 365 ProPlus と同じクイック実行のインストールソースから作成できました。



Office 365 ProPlus の App-V 展開でのライセンス認証は、Office 365 ProPlus のサブスクリプションのユーザーの資格情報で。1 ユーザー 5PC までのライセンスにカウントされます。


Office 2013 VL の App-V 展開でのライセンス認証は、Office Professional Plus 2013 の KMS または MAK (または Windows Server 2012 以降の Active Directory 認証) になります。ボリュームライセンスは持っていないので、動作確認はここまで。

ちなみに、両方のパッケージをいっぺんに実行することはできないっぽいです。


関連する投稿:
MDOP 2013 R2 (速報++) (2013/12/03)
新しい Office の企業内クイック実行展開と App-V 展開 (に成功) (2013/03/25)


関連するドキュメント:
Windows Server 2012 Community Day 第4回 > Windows Server 2012 VDI Deep Drive! with App-V 5.0 

の以下のページの話がちょっと変わってきます。個人用仮想デスクトップは、これまでどおり Office 365 ProPlus の App-V 展開ですが、他のサポートされなかった展開については Office Professional Plus 2013 の App-V 展開でサポートされるようになるということ。


このページだけ変更するとしたらこうなると思います。

ちなみに http://support.microsoft.com/kb/2772509 のページは 12/3 付で更新されてました。

RemoteFX や RDP と同様、ややこしいですね。

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