Windows Server Update Services (WSUS) 3.0 SP2 の管理コンソール (wsus.msc) だけを、Windows Server 2008 R2 にインストールして使用している方はいますか? できなくてあきらめたことがあるという方は、お読みください。
Windows Server 2008 R2 に WSUS のサーバーおよび管理コンソールをインストールするには、通常、「初期構成タスク」や「サーバー マネージャー」から「役割の追加ウィザード」を実行して、「Windows Server Update Services」の役割を追加するという手順で行います。この方法で WSUS 3.0 SP2 をインストールすると、マイクロソフトのサイトから WSUS 3.0 SP2 のインストーラーがダウンロードされ、実行されます。この時、「管理コンソールのみ」を選択するというオプションは提供されません。有無を言わさず、「管理コンソールを含む完全なサーバー インストール」が実行されます。
マイクロソフト ダウンロード センター で 「WSUS 3.0 SP2」を検索すると、「ファースト ステップ ガイド WSUS 3.0 SP2」が見つかります。このドキュメント (左に抜粋) によると、WSUSSetup.exe ファイルを使用すれば、「インストール モードの選択」ページで「管理コンソールのみ」を選択できるように書いてあります。
この WSUSSetup.exe は、WSUS 2.0 SP2 のインストーラーに違いありませんが、どこから入手すればよいか悩みます。マイクロソフト ダウンロード センターで見つかるのは、WSUS 3.0 SP1 (Windows Server 2008 R2 と互換性なし) までです。
WSUS 3.0 SP2 のインストーラーは、次の場所からダウンロード (Download WSUS 3.0 SP2 をクリック) できます。
Windows Server Update Services Home (英語)
http://technet.microsoft.com/en-us/wsus/default.aspx
このサイトから、64 ビット版 WSUS30-KB972455-x64.exe と 32 ビット版 WSUS30-KB972455-x86.exe のいずれかをダウンロードできます。これらのファイルが WSUSSetup.exe のようです。確かに、Windows Server 2008 R2 以外のプラットフォーム (例えば、Windows 7 x86 や x64) で実行すると、「インストール モードの選択」ページが表示され、「管理コンソールのみ」を選択できるようになっています。
しかしです。64 ビット版 WSUS30-KB972455-x64.exe を Windows Server 2008 R2 (R2 は 64 ビットのみ) で実行すると、「インストール モードの選択」ページは表示されずに、次の「使用許諾契約」のページに飛んでしまいます。「役割の追加ウィザード」でインストールした場合と同じなんです。
さてどうしたものか。答えは、こちらのドキュメントの「WSUS 3.0 管理コンソールをサイレント インストールするには」 でした。次の 1 行のコマンドラインを実行すれば管理コンソールのみがあっという間にインストールされ、スタートメニュー (管理ツール) に登録されます。
WSUS30-KB972455-x64.exe /q CONSOLE_INSTALL=1
このトラブルシューティングに半日ほどかけてしまいました (ブログの記述込みですが)。なぜ、管理コンソールのみが必要になったのかと言うと、つい先日リリースされたばかりのオフライン パッチ ツール「Virtual Machine Servicing Tool (VSMT 3.0)」を評価していて、VHD を直接更新するジョブで要求されたからでした。VSMT 3.0 については、このブログまたは COMPUTERWORLD BLOG のほうで近々に取り上げようかななんて思っています。
速報: VSMT 3.0 の DISM によるオフライン パッチ機能は、日本語環境ではうまく動かないでしょう。
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