Windows Server 2008 R2 Hyper-Vは、Linux ゲストとして RedHat Enterprise Linux (RHEL) 5.2、5.3、および 5.4 を正式にサポートしています。→ [Hyper-V におけるゲスト オペレーティング システムのサポート]
Red Hat は、2010年3月31日に最新のRHEL 5.5 (Tikanga) をリリースしました。→ [レッドハット、企業向けLinux OSの最新版「Red Hat Enterprise Linux 5.5」を提供開始] いまのところ Hyper-V のサポート対象外ですが、ゲスト OS としてインストールできるかどうか、およびLinux向けのゲスト コンポーネントが動くかどうかを試してみました。
RHEL 5.5 の使用メディアは、Red Hat Enterprise Linux 5.5 Server (AMD64/Intel EM64T) (rhel-server-5.5-x86_64-dvd.iso) の30日評価サブスクリプション。Linux用のゲストコンポーネントは、正式リリース版のLinux Integration Components Version 2.0 for Hyper-V (Linux ICs v2.0) ではなく、より新しい Linux Integration Services Version 2.1 for Hyper-V v2.1 (Linux IS v2.1) Beta (https://connect.microsoft.com/site495) を使用しました。インストール手順は、v2.0とほとんど変わりません。詳しくは、過去の投稿をどうぞ。
Linux Integration Services for Hyper-V 2.1 Beta !!!
http://yamanxworld.blogspot.com/2010/04/linux-integration-services-for-hyper-v.html
Linux ICs v2 のもうちょっと詳しいステップ バイ ステップ ガイド (我流) : RHEL 5.4 編
http://yamanxworld.blogspot.com/2010/02/linux-ics-v2-rhel-54.html
結論から言うと、RHEL 5.5 は、RHEL 5.4 以前と同様に、特に問題はないようです。Linux IS v2.1 Beta のコンポーネント(vmbus、netvsc、storvsc、blkvsc)のインストールと起動、統合ネットワークと SCSI デバイスの認識、時刻同期(v2.1の新機能)、シャットダウン連携(v2.1の新機能)、および Citrix Satori Project のマウス連携 (inputvsc)のすべて、問題なく動作しています。上記のステップ バイ ステップ ガイド (我流) では、論理ボリューム管理を使用した SCSI ディスクで手惑いましたが、RHEL 5.5 ではすべて GUI で問題なく論理ボリュームの作成とマウントが行えました。