次期 Windows Server のプレビュー版である Windows Server Technical Preview では、Hyper-V のシステム要件として SLAT (Second Level Address Translation: 第 2 レベル アドレス変換) の機能が必須になっています。
SLAT への対応状況は、Windows 標準のシステム情報 (Msinfo32.exe または systeminfo.exe) や Windows Sysinternals の Coreinfo (http://technet.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/cc835722.aspx) を使ってチェックできますが、既に Hyper-V が動いているサーバーをチェックすることはできません。Hyper-V を一時的に無効化してチェックすればできますが、それは面倒ですし、止められない場合もあるでしょう。そんなときに使えるツールを
SLAT 対応状況は CodePlex で公開されている以下のツールを使ってチェックできます。Windows 8 以降、Windows Server 2012 以降で実行できます。
MachineSLATStatusCheck
[URL] https://slatstatuscheck.codeplex.com/
このツールは SLAT が必須な Windows 8 のクライアント Hyper-V を動かせるかどうかをチェックできるツールとして作成されたもののようですが、ハイパーバイザーが有効な仮想環境でも SLAT 対応状況をチェック
ほら...
上の画面は、SLAT 対応の Hyper-V ホストで CheckSLATStatusOfMachine.exe を実行してチェックしたところ。
参考:
SLAT に対応している場合は...
You have a SLAT capale machine.
SLAT に対応していない、または対応しているけど無効になっている場合は...
Your machine does not have hardware virtualization capability. So, your machine is not SLAT capable.
You have a SLAT capable machine, but hardware virualization is disabled at BIOS level, so please enable it.
DEP に対応していない場合は...
Data Execution Prevention is not available, for more info please check ...
Data Execution Prevention is not enabled, for more info please check ...
とはいっても、ハイパーバイザーが上がっていることが影響して誤検出しているかもしれないので、Hyper-V あり、SLAT 非対応の PC でも試してみました。
Hyper-V を有効化したあとにツールを実行してみると...
やっぱり、ハイパーバイザーが動いていると SLAT 対応状況を正しくチェックできないみたいです。Hyper-V を止めることになりますが、こんな感じでやるしかないみたい。止めたくないなら、CPU のモデルを Intel や AMD のサイトで調べるしかないでしょうね。
1. bcdedit /set {current} hypervisorlaunchtype Off
2. 再起動して Hyper-V を一時的に無効化し、SLAT の対応状況をチェック
3. bcdedit /set {current} hypervisorlaunchtype Auto
4. 再起動して Hyper-V を再び有効化
なお、Windows 8 や Windows 8.1 の PC で既に Hyper-V (クライアント Hyper-V) が有効になっていて、仮想マシンを実行できているという場合は、SLAT のチェックなんて必要ありませんよ。SLAT はクライアント Hyper-V の必須要件なんで。
お勧め:
Windows Server & System Center Technical Preview 評価ガイド (Word、6.54 MB)
[URL] http://technet.microsoft.com/ja-jp/cloud/dd297510#sec01
(WSTP_EVALGUIDE_V1.1.docx への直リンク)
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