Windows Server 2012 R2 のエディション (SKU) 別の違いに関する一覧表が公開されました。
Windows Server 2012 R2 Products and Editions Comparison
[URL] http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=41703
Windows Server 2012 R2 の Standard と Datacenter の違いは、Windows Server 2012 以降、ライセンス内で実行できる Windows Server の仮想化インスタンスの数だけになり、スケーラビリティや機能に違いはなくなりました。が、Windows Server 2012 R2 からは 1 点だけ、Automatic Virtual Machine Activation (AVMA) の認証のところが違ってきます。それはそれとして、上の一覧表は、Microsoft Hyper-V Server 2012 R2 の役割と機能に関して情報が不足しているような気がします。
一覧表では、リモート デスクトップ (RD) 仮想化ホストについて書いていないんです。一覧には、Terminal Services Application Sharing と Terminal Services Gateway というものがありますが、Microsoft Hyper-V Server 2012 R2 はもちろん対応していません (Terminal Services じゃなくて、Remote Desktop Services でしょって話は別として) が、RD 仮想化ホストはサポートしています。VDI の仮想デスクトップを動かす基盤です。対応 GPU があれば、仮想デスクトップに RemoteFX 3D ビデオ アダプターを提供することもできます (たぶん)。
こちらは、リモートの[サーバー マネージャー]から[役割と機能の追加ウィザード]を Microsoft Hyper-V Server 2012 R2 に対して実行したところです。説明は正しくないですが、[リモート デスクトップ サービス]が RD 仮想化ホストです。Install-WindowsFeature なら RDS-Virtualization (Remote-Desktop-Services でも可)。
Microsoft Hyper-V Server 2012 R2 のインストール直後の Get-WindowsFeature の実行結果はこちら。
Display Name Name
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[X] Hyper-V Hyper-V
[X] ファイル サービスと記憶域サービス FileAndStorage-Services
[ ] ファイル サービスおよび iSCSI サービス File-Services
[ ] ファイル サーバー FS-FileServer
[X] 記憶域サービス Storage-Services
[ ] リモート デスクトップ サービス Remote-Desktop-Services
[ ] リモート デスクトップ仮想化ホスト RDS-Virtualization
[ ] .NET Framework 3.5 Features NET-Framework-Features
[ ] .NET Framework 3.5 (.NET 2.0 および 3.0 を含む) NET-Framework-Core
[X] .NET Framework 4.5 Features NET-Framework-45-Features
[X] .NET Framework 4.5 NET-Framework-45-Core
[ ] ASP.NET 4.5 NET-Framework-45-ASPNET
[X] WCF サービス NET-WCF-Services45
[X] TCP ポート共有 NET-WCF-TCP-PortSharing45
[ ] BitLocker ドライブ暗号化 BitLocker
[X] SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート FS-SMB1
[ ] SMB Bandwidth Limit FS-SMBBW
[ ] SNMP サービス SNMP-Service
[ ] WMI SNMP プロバイダー SNMP-WMI-Provider
[ ] Telnet クライアント Telnet-Client
[X] Windows PowerShell PowerShellRoot
[X] Windows PowerShell 4.0 PowerShell
[ ] Windows PowerShell 2.0 エンジン PowerShell-V2
[ ] Windows Server バックアップ Windows-Server-Backup
[ ] Windows フィードバック転送 WFF
[ ] Windows 標準ベースの記憶域の管理 WindowsStorageManagentService
[X] WoW64 サポート WoW64-Support
[ ] データ センター ブリッジング Data-Center-Bridging
[ ] バックグラウンド インテリジェント転送サービス (BITS) BITS
[ ] コンパクト サーバー BITS-Compact-Server
[ ] フェールオーバー クラスタリング Failover-Clustering
[ ] マルチパス I/O Multipath-IO
[ ] メディア ファンデーション Server-Media-Foundation
[ ] リモート サーバー管理ツール RSAT
[ ] 機能管理ツール RSAT-Feature-Tools
[ ] BitLocker ドライブ暗号化管理ユーティリティ RSAT-Feature-Tools-BitLocker
[ ] フェールオーバー クラスタリング ツール RSAT-Clustering
[ ] Windows PowerShell 用のフェールオーバー クラスター モジュール RSAT-Clustering-PowerShell
[ ] フェールオーバー クラスター コマンド インターフェイス RSAT-Clustering-CmdInterface
[ ] フェールオーバー クラスター自動化サーバー RSAT-Clustering-AutomationServer
[ ] 役割管理ツール RSAT-Role-Tools
[ ] Hyper-V Management Tools RSAT-Hyper-V-Tools
[ ] Windows PowerShell 用 Hyper-V モジュール Hyper-V-PowerShell
[ ] 拡張記憶域 EnhancedStorage
Hyper-V の役割 (Hyper-V) はインストール済みになっていますが、Windows PowerShell 用 Hyper-V モジュール (Hyper-V-PowerShell) はインストールされていないように見えます。実際には、Get-VM など、Hyper-V モジュールのコマンドレットは使えるので、表示の問題のような気がします。気になる方は、Install-WindowsFeature Hyper-V-PowerShell を実行しましょう。
参考:
Windows Server TechCenter > Windows Server 2012 R2 > Linux の仮想化には Hyper-V Server がお勧め!
[URL] http://technet.microsoft.com/ja-jp/windowsserver/dn575471
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