2013/04/02

Windows Server 2012 > RemoteFX USB と RemoteApp を併用する方法

Windows Server 2012 のリモート デスクトップ サービスでは、Remo
teFX USB デバイス リダイレクトが利用しやすくなりました。具体的には、

・ RDP 8.0 を利用できる場合、RemoteFX vGPU (3D ビデオ アダプター)に依存しなくなった。
・ Windows Server 2012 RD セッション ホストでも利用できるようになった。
・ セッション中にデバイスの接続、切断が可能になった。

などです。ところで、RemoteFX USB デバイス リダイレクトは、RemoteApp と組み合わせて利用できることをご存知でした?



Windows Server 2008 R2 SP1のときは、接続開始時にリモート デスクトップ接続(Mstsc.exe)の UI を使用してデバイスを先に指定する必要があったため、RD Web アクセスとの組み合わせがやっかいでした。カスタム RDP 設定を使用して、usbdevicestoredirect:s:deviceid (最も簡単なのはすべてのデバイスを指す usbdevicestoredirect:s:* )を設定し、RD Web アクセスで公開されるアイコン(RDP ファイル)に反映させる必要があったからです。

Introducing Microsoft RemoteFX USB Redirection: Part 2
[URL] http://blogs.msdn.com/b/rds/archive/2010/10/02/introducing-microsoft-remotefx-usb-redirection-part-2.aspx

Windows Server 2012 の場合は、デスクトップ (RD セッション ホストまたは仮想デスクトップ)コレクションに接続してから USB デバイスの接続や切断ができるので、RD Web アクセスとの併用に悩むことはなくなりました。

ただし、RemoteApp と組み合わせる場合は、引き続き、カスタム RDP 設定によるカスタマイズが必要です。カスタム RDP 設定については、「Windows Server 2012 > RDS/VDI のカスタム RDP 設定」の投稿もご参考に。

RD セッション ホストの場合の例:
Set-RDSessionCollectionConfiguration -CollectionName "コレクション名" -CustomRdpProperty "usbdevicestoredirect:s:*" 

仮想デスクトップ コレクションの場合の例:
Set-RDVirtualDesktopCollectionConfiguration -CollectionName "コレクション名" -CustomRdpProperty "usbdevicestoredirect:s:*"

この設定で、RD Web アクセスのアイコンから起動される RDP ファイルに usbdevicestoredirect:s:* が追加され、接続開始時にローカルにある RemoteFX USB 対応デバイスがリダイレクトされ、RemoteApp プログラム内で使用できるようになります。

ちなみにこのカメラ、ビデオの撮影は真っ黒ですが、静止画は撮影できます。

1 件のコメント:

  1. おかげさまでRemoteApp+USBリダイレクトができました。
    ありがとうございました。

    返信削除

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。