2012/03/14

新刊のご案内「Windows Sysinternals 徹底解説」(翻訳書)

新刊のご案内です。

マイクロソフト公式解説書「Windows Sysinternals 徹底解説 (Windows 管理者必携ツールを使い尽くすためのバイブル)」
著者: Mark E. Russinovich、Aaron Margosis 著
訳者: 山内和朗 (= 山市良です)
価格 : 4,935円(税込み)
ISBN : 978-4-82229-464-9
発行元 : 日経BP社
発行日 : 2012/04/02 2012/03/29

日経 BP 社の書籍紹介ページへ][Amazon.co.jp へ][目次を見る (日経 BP 社のページ)

本書は、昨年 7 月に出版された Microsoft Press 「Windows Sysinternals Administrator's Reference」(O'Reilly, 2011 年)の日本語翻訳になります。Sysinternals のツールは更新が早いため、原書の出版以降のツールの変更点もできるだけ反映しました。日本語環境での制限事項も付記してあります。Sysinternals をご存じで、ご利用の方も多いと思いますが、本書では Process Explorer や Pstools のような人気のツールはもちろんのこと、あまり知られていないツールや、隠れた機能 (例えば Bginfo は DB に書き込めるなど)が詳しく解説されています。本書では、Sysinternals のほとんどすべてのツール (66 ツール)をカバーしています。全ツールのリストと、翻訳にあたりスクリーンショットや動作検証に使用したバージョンは次のとおり。


Procexp v15.05、Procmon v2.96、Autoruns v11.1、PsExec v1.98、PsFile v1.02、PsGetSid v1.44、PsInfo v1.77、PsKill v1.13、PsList v1.29、PsLoggedOn v1.34、PsLogList v2.71、PsPasswd v1.22、PsService v2.24、PsShutdown v2.52、PsSuspend v1.06、VMMap v3.1、ProcDump v4.01、DbgView v4.77LiveKd v5.0、ListDLLs v3.1、Handle v3.46、SigCheck v1.71、AccessChk v5.02、AccessEnum v1.32、ShareEnum v1.6、ShellRunAs v1.01、Autologon v3.01、LogonSessions v1.21、SDelete v1.6、AdExplorer v1.42、AdInsight v1.01、AdRestore v1.1、Bginfo v4.16、Desktops v1.02、ZoomIt v4.2、Strings v2.42、Streams v1.56、Junction v1.06、FindLinks v1.0、DU v1.4、PendMoves v1.1、MoveFile v1.0、Disk2Vhd v1.63、Diskmon v2.01、Sync v2.0、DiskView v2.4、Contig v1.6、PageDefrag v2.32、DiskExt v1.1、LDMDump v1.02、VolumeID v2.0、TCPView v3.05、Whois v1.01、Portmon v3.03、RAMMap v1.11、CoreInfo v3.02、ProcFeatures v1.10 (提供終了)、WinObj v2.22、LoadOrder v1.0、PipeList v1.01、ClockRes v2.0、RegJump v1.01、Hex2Dec v1.0、RegDelNull v1.10、Bluescreen Screen Saver v3.2、Ctrl2Cap v2.0

青字のツールは、翻訳以降、更新バージョンが出ています。ツールの更新状況は、TechNet Blogs の Sysinternals Site Discussion でアナウンスされます。今日時点での書籍とのバージョン差は以下のとおり。

2012 年 2 月 16 日
Coreinfo v3.04 ・・・ ハイパースレッドの存在をミスレポートするバグの修正
DebugView v4.78 ・・・ Windows 8 のメトロ アプリケーションに対応
LindKd v5.1 ・・・ Intel プロセッサの XSAVE 命令のサポート
Process Explorerv15.13 ・・・ バグ修正など
詳細: TechNet Blogs > Sysinternals Site Discussion > Updates: Coreinfo v3.04, DebugView v 4.78, LiveKd v 5.1, Process Explorer v15.13

2012 年 1 月 12 日
Autoruns v11.21 ・・・ バグ修正
Coreinfo v3.03 ・・・ TSC(TimeStamp Counter) レポートに対応
Portmon v3.03 ・・・ 翻訳書はこのバージョンに対応 (UI の変更が大きかったので)
Process Explorer v15.12 ・・・ 検索ダイアログボックスの更新、バグ修正
詳細: TechNet Blogs > Sysinternals Site Discussion > Updates: Autoruns v11.21, Coreinfo v3.03, PortMon v 3.03, Process Explorer v15.12, Mark’s Blog and Mark at RSA 2012

2011 年 12 月 16 日
Process Explorer v15.11 ・・・ バグ修正
Disk Usage (DU) v1.4 ・・・ 翻訳書はこのバージョンに対応
詳細: TechNet Blogs > Sysinternals Site Discussion > Update: Process Explorer v15.11

2011 年 12 月 5 日
Autoruns v11.2 ・・・ バグ修正
Disk Usage (DU) v1.4 ・・・ 翻訳書はこのバージョンに対応
Process Explorer v15.1 ・・・ Windows 8 への対応など
Strings v2.42 ・・・ 翻訳書はこのバージョンに対応
詳細:  TechNet Blogs > Sysinternals Site Discussion > Updates: Autoruns v11.2, Disk Usage (DU) v1.4, Process Explorer v15.1, Strings v2.42 and Mark’s Blog: Case of the Installer Service Error

主要なツールの Windows 8 (現在、Consumer Preview)対応が進んでいますね。例えば、最新の Process Explorer (Procexp)では、メトロ アプリを色分け表示できます(水色の背景色 Immersive Process がメトロアプリ)


Sysinternals はもともと、Mark E. Russinovich 氏と Bryce Cogswell 氏が設立した Winternals Software 社が NTInternals.com を通じてフリーで提供していたツール群です。Winternals Software 社は 2006 年にマイクロソフトにより買収され、現在、Sysinternals は TechNet で公開されています。そして、Mark E. Russinovich 氏は現在、Windows Azure グループのテクニカル フェローとしてマイクロソフトで働いていますが、Sysinternals の開発にも関わっています。近い将来、Windows Azure 対応のSysinternals ツールが出てくることになるでしょう。

ところで、上のスクリーンショットを撮るときに、メトロ アプリを終了するメニューを見つけました。Developer Preview のときはタスク マネージャーしかなさそうでしたが、Consumer Preview だとアプリのプレビューから閉じることができます。

画面右下にマウス カーソルを持っていくと、スタート画面やデスクトップのプレビューが表示されますが、そこから上に向かってマウスを動かしていくと、バックグラウンドのアプリのプレビューが出てきます。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。