2015/07/24

UPGRADE TO WINDOWS 10: PC のリフレッシュ/リセットはイメージ レスでアメージング

2015 年 7 月 29 日の Windows 10 リリースまでにやっておくべきこと、知っておくべきことなど。
  • PC のリフレッシュ/リセットが変わる
  • 回復イメージ不要でディスクを節約
PC のリフレッシュ/リセットが変わる

PC のリフレッシュ(PC をリフレッシュする)と PC のリセット (すべてを削除して Windows を再インストールする、PC を初期状態に戻す) は、Windows 8 から提供されている、PC の簡単な回復手段です。PC のリフレッシュは、システム設定、ストア アプリ、個人データを保持しながら Windows のインストール イメージを初期化することで、システムの変更やアプリケーション、ドライバーのインストールでおかしくなった PC の回復を試みる機能です。PC のリセットは、いわば工場出荷時の設定に戻すような機能です。

Windows 8 > PC のリフレッシュとリセット (2013/01/30)


Windows 10 では、この機能の見た目と仕組みが大きく変わります。

次の画面は、Windows 8.1 の PC のリフレッシュと PC のリセット機能の UI です。[PC の設定]または Windows 回復環境 (Windows RE)から開始できます。日本語の表現が場所によって異なるのが気になっていました。ちなみに、英語では Refresh your PC と Reset your PC で、両者を合わせて Push-Button Reset 機能と呼んでいます。

次の画面は、Windows 10 (Build 10240)の[設定]アプリにある PC のリフレッシュおよび PC のリセット機能の UI です (更新とセキュリティ > 回復 にあります)。 PC のリフレッシュおよび PC のリセットの 2 つの機能が[この PC を初期状態に戻す]という 1 つの機能にまとめられ、オプションとして[個人用ファイルを保持する](PC のリフレッシュ)と[すべてを削除する](PC のリセット)を選択するようになっています。

Windows 回復環境 (Windows RE) のほうも、[設定]アプリと同様の構成になっているので、わかりやすくなりました。

回復イメージ不要でディスクを節約

Windows 8 および Windows 8.1 の PC のリフレッシュ、PC のリセットは、回復パーティションやその他の場所にある Windows の回復イメージ(Install.wim または OEM が提供する工場出荷時のイメージ) をディスクに展開することで実現されていました。recimg コマンドを使用して、後からインストールしたアプリケーションやドライバー、システム設定を含むカスタム イメージ (CustomRefresh.wim)を作成、登録し、PC のリフレッシュに使用させることもできます(PC のリセットには使用できない)。回復イメージが存在しない場合、Windows のインストール メディアを指定する必要があります(→)。


Windows 10 にアップグレードした PC や、Windows 10 を新規インストールした PC のディスクには、回復イメージは存在しません。それでも、Windows のインストール メディアを要求されることなく、PC のリフレッシュや PC のリセットが完了します。

reagentc コマンドで確認すると、Windows 10 には回復パーティション(OEM が用意しない限り) や回復イメージが存在しないことがわかります。また、recimg コマンドも提供されません。

Windows 10 では、回復イメージではなく、現在、ディスク上にインストールされている Windows のシステム ファイルを使用して、回復用の Windows イメージを生成するようになっています。これにより、回復用に追加のディスク領域を必要としなくなりました。

Windows 10 の PC のリフレッシュおよびリセットでは、インストールされてから 28 日以上経過した更新を含む状態に回復することで、最近の問題を解決しようとするそうです。回復される状態には、その時点でインストール済みの更新プログラムやドライバーが含まれるため、recimg コマンドによるカスタム回復イメージの作成は不要になるわけです。

2016/3/4 追記) ---------------------------------
この仕様(↑)は間違っていたようです。この仕様のソースである How push-button reset features work (https://msdn.microsoft.com/en-us/library/windows/hardware/mt210509(v=vs.85).aspx) の記述から、"Specifically, the most recent rollup update state is restored, provided that the rollup update has been installed on the PC for at least 28 days. If the rollup update has been on the PC for fewer than 28 days, the previous rollup update state is restored instead. All other updates installed after the target rollup update are discarded." が削除され、"Specifically, the latest release or major update installed on the PC (such as Windows 10, Version 1511) will be restored, while other updates installed after that are discarded. " に変更されていました。日本語のページ (https://msdn.microsoft.com/en-us/library/windows/hardware/mt210509(v=vs.85).aspx)には 2016/3/4 時点でまだ古い情報なのでご注意あれ。「DISM /Online /Cleanup-Image /StartComponentCleanup /ResetBase」を手動で実行すれば、その時点のイメージを PC のリフレッシュに使用できるようになります。
----------------------------------------

アップグレードや新規インストール直後なら、その状態に回復されるのだと思います。実際にリフレッシュしてみたらそうでした。結構時間かかりました。放置していたのでちゃんと計測してませんでしたが、30 分以上で 1 時間はかからない感じ。

Windows 10 の新しい PC のリフレッシュ/リセット機能については、こちらが詳しいです。

Push-button reset (Windows 10) 
[URL] https://msdn.microsoft.com/en-us/library/windows/hardware/dn938307(v=vs.85).aspx

Windows 8 および Windows 8.1 の PC のリフレッシュ/リセット機能については、こちらが詳しいです。

Push-Button Reset Overview (Windows 8, Windows 8.1)
[URL] https://technet.microsoft.com/en-us/library/jj126997.aspx


0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。