2013/01/17
Windows Server 2012 > RDS/VDI のカスタム RDP 設定
Windows Server 2008 R2 SP1 以前のリモート デスクトップ サービス (RDS) および VDI の展開では、「カスタム RDP 設定」を使用して、デバイス リダイレクトなどの「一般的な RDP 設定」以外の RDP クライアントの設定をカスタマイズできました。
例えば、Windows Server 2008 R2 SP1 の VDI で Windows 7 Enterprise の仮想デスクトップを展開する場合、既定ではデスクトップの背景が無効 (代わりに黒) になります。デスクトップの背景を有効化するには、「カスタム RDP 設定」で「disable wallpaper:i:0」を設定してあげる必要がありました (参考 → 「Windows Server 仮想化テクノロジ入門」の p468)。
実は、Windows Server 2012 の「サーバー マネージャー」に統合された、RDS/VDI の管理コンソールからは、「カスタム RDP 設定」を行えなくなっています。では、どうすればよいのかというと、Windows PowerShell を使います。
Windows Server 2008 R2 SP1 の VDI ではこんな感じで「カスタム RDP 設定」ができます。
Windows Server 2012 では、 コレクションのプロパティを開いても、「カスタム RDP 設定」の項目はありません。
Windows Server 2012 の VDI で「カスタム RDP 設定」を行うには、Get-/Set-RDVirtualDesktopCollectionConfiguration コマンドレットを使用します。RDS の場合は、Get-/Set-RDSessionCollectionConfiguration コマンドレットを使用します。
既定では、「use redirection server name:i:1」が設定されています。これに、例えば、「デスクトップの背景」「フォント スムージング」「デスクトップ コンポジション」のオプションを追加するには、次のように Set-RDVirtualDesktopCollectionConfiguration コマンドレットの -CustomRdpProperty に改行を含めてパラメーターを渡します。いろいろ試してみましたが、3 つのパラメーターごとにコマンドレットを分けて実行した場合、最後のパラメーターと「use redirection server name:i:1」のみが有効になるので、複数のパラメーターを設定するには、これが正解だと思います。
心配なので、RD Web アクセスから RDP ファイルをダウンロードして確認してみました。期待通りに設定されています。
実は、最初に -CustomRdpProperty にパラメーターを渡すときに、スペルを間違えてしまいました。どうすれば設定を削除できるのか、しばらく悩みました。最初に見つけた方法は、レジストリ内で誤ったスペルの文字列を検索し、削除する方法です。「カスタム RDP 設定」は、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Terminal Server\CentralPublishedResources\PublishedFarms\コレクションの識別名\DeploymentSettings\CustomRDPSettings」にありました。改行文字が見えないので、改行が削除されるように工夫して削除します。
あとから発見したのですが、次の 1 行を実行することで、既定の状態に戻すことができました。レジストリをいじる必要はなかったです。
Set-RDVirtualDesktopCollectionConfiguration -CollectionName "コレクション名" -CustomRdpProperty "use redirection server name:i:1"
こんなことを、以下のサポート技術情報を見て試してみました。
Windows Server 2012 VDI 環境に接続するとデスクトップ背景が表示されない
[URL] http://support.microsoft.com/kb/2798622/ja
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。