Server Core は、Windows Server 2008 で追加された新しいインストール オプションで、通常のフル インストールに比べて役割や機能、コンポーネントが削られています。そのため、Server Core にインストールして実行できるアプリケーションは、かなり限定されます。Server Core がサポートする役割を実行するための環境なので、通常はアプリケーションを追加でインストールするということはしませんが、ウイルス対策ソフトについては別に用意する必要があります。
Server Core に対応しているウイルス対策ソフトとしては、Symantec Endpoint Protection 11.0 や Kaspersky Anti-Virus for Windows Server があるようです。マイクロソフトの Forefront Client Security (FCS) 1.0 SP1 も Server Core に対応しています。いずれも、中央のコンソールから管理および制御可能なタイプの企業向け製品です。
FSC のシステム要件 (http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb404245.aspx) にあるとおり、Server Core は FCS のクライアント コンピューター (エージェント) としてサポートされます。Windows Server 2008 Server Core の場合は、特に問題なくエージェントをインストールできるのですが、Windows Server 2008 R2 Server Core の場合は、すんなりとはいきません。このスクリーンショットは、手動でエージェントをインストールしたときのものです。ClientSetup.log を見ると「AM のインストールに失敗しました」と記録されています。さらに、FCSAM.log を見ると、「DIFXAPP: The operating system you are running on is not supported. Only Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003 and Windows codename Loghorn are supporded.」と記録されています。「AM」とは「AntiMalware」のことで、FCS エージェントの本体である「マルウェア対策サービス」のことです。
KB976668 の更新プログラムも曲者です。更新プログラムというよりも、エージェントのマルウェア対策部分の更新されたインストーラといったものです。エージェントのインストールに失敗したあとに、この更新プログラムを適用することで、マルウェア対策サービスが “インストール” されます。エージェントのインストールに失敗したときに、MOM (Operations Manager 2005 のエージェント) と SSA (状態評価サービス) のインストールはロールバックされないため、これでエージェントのすべてのコンポーネントがインストールされたことになります。
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