Hyper-V の仮想マシンにゲスト OS として Windows Server 2008 R2 をインストールします。ゲスト OS の[役割の追加ウィザード]で[Hyper-V]の役割を追加しようとすると、もちろん断られます。
[役割の追加ウィザード]がシステム要件をチェックしているようです。そこで、次のコマンドを実行します。すると、システム要件のチェックをスキップして、Hyper-V の役割をインストールできます。
DISM /Online /Enable-Feature /FeatureName:Microsoft-Hyper-V
y を押して仮想マシンを再起動します。構成中... の画面が表示され、もう一度自動的に再起動されたあと、とりあえず正常に起動します。
このままでは、[初期構成タスク]や[サーバー マネージャー]には Hyper-V がインストールされていることが認識されないようです。そこで Hyper-V 関連のもう 1 つのコンポーネントを次のコマンドでインストールします。こちらは再起動は不要です。
DISM /Online /Enable-Feature /FeatureName:Microsoft-Hyper-V-Management-Clients
[サーバー マネージャー]を最新の状態に更新すると、[役割]の下に[Hyper-V]が表示されます。当然ながら、Hyper-V の役割はエラーや警告を報告しています。イベント ID 15 の「ハイパーバイザーの起動が施行されましたが、ハイパーバイザーは既に実行されています。」というイベントを見ると、仮想マシンもホスト OS と同じように、ハイパーバイザーのすぐ上で動いているということが実感できます。
もっともなご指摘です。ですが、役に立つことがありました。それは、System Center Data Protection Manager 2010 Beta (SCDPM 2010) の評価でのこと。SCDPM 2010 の Hyper-V 関連の新機能として、クラスターの共有ボリューム (CSV) のサポート、別の場所への復元、アイテム レベルの復元機能があります。アイテム レベルの復元機能は、バックアップした VHD の中にあるボリューム イメージからフォルダーやファイル単位で復元できる機能です。この機能を利用するためには、SCDPM 2010 サーバーに Hyper-V の役割をインストールしておく必要があります (後から知りました) 。Hyper-V の役割が存在しない場合、VHD をさらに展開しようとすると、次のようなエラーが表示されます。
仮想マシンで SCDPM 2010 Beta を評価している場合、通常ならアイテム単位の復元機能の評価はできません。しかし、先ほどの Tips で無理やり Hyper-V の役割をインストールしたところ、動かすことができました。
Hyper-V の仮想マシンで Hyper-V という構成はサポートされない構成です。決してお勧めしません。もし、試してみる場合は、各自の責任で ...