Misc.

2019/10/16

Windows 10 ver 1909(19H2)気になる点だけレビュー(25MB or 3GB+)

19H2、Windows 10 バージョン 1909、ビルド 18363.418 が完成したっぽくて、Insider Program の Release Preview で利用可能になったので入れてみた。(一般提供は November 2019 Update なのでたぶん 11 月に入ってから。)

関連:
次は Windows 10 November 2019 Update! Server SAC vNext は???(2019/10/11)

一部報道では累積更新としてやってくるみたいに書いてる記事も見かけましたが...


Windows 10 ver 1903 からの更新の場合 ━ バージョン切り替えパッチ的な何か?

機能更新プログラムは ver 1903 に対してパッチ KB4517245 (SoftwareDistribution\Download の下25MB 程度、注:パッチの実ダウンロードサイズではありませぬ)で提供。20分以内に更新完了。

初回サインイン時の“こんにちは・・・すべてお任せください”的な画面表示は一切なし。

更新の名称は「Feature Update to Windows 10 Version 1909 via Enablement Package (KB4517245)」でアンインストール可能な更新プログラム。 

サイズ的に見て累積更新ではない(と思う)

KB4517245 をアンインストールすると ver 1903 に戻る。アップグレードインストールではないので、「前のバージョンの Windows 10 に戻す」は使えないし、Windows.old は作られない。ver 1903 までにできてしまってたスタート メニュー内の残骸アイコン(ms-resource:appDisplayName など)は引き続き居座ると思う。

ぱっと見では、ver 1903 の 18362.418(実際には .329 までにかも↓) まで着々と仕込んでおいたもの(小規模な新機能)を有効化して、バージョン情報を切り替えるだけの小さなパッチという感じ。WinRE も ver 1903 のときのまま変わらず。ちょっとした新機能(→ What's new in Windows 10, version 1909 https://docs.microsoft.com/en-us/windows-insider/at-home/whats-new-wip-at-home-1909)以外は ver 1903 とまったく同じってことだと思う。もしそうなら、ver 1909 にしたからって安定性が向上するわけではないと思う(バグ修正的には最新に更新した ver 1903 とのと同レベル)。

(追記:ver 1903 に更新するとバージョン番号(HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ReleaseID)とビルド番号(同\CurrentBuild)は変わるけど、リビジョン番号(同\UBR)は ver 1903 の 2019-10 B と同じ。同\BuildLabEx も ver 1903 と同じ
Get-ComputerInfo |Select WindowsBuildLabEx,WindowsVersion,OsVersion  
before
WindowsBuildLabEx                         WindowsVersion OsVersion
-----------------                         -------------- ---------
before
18362.1.amd64fre.19h1_release.190318-1202 1903           10.0.18362
after
18362.1.amd64fre.19h1_release.190318-1202 1909           10.0.18363 )

10/21 追記) 2019-10 x64ベースシステム用Windows 10 Version 1909の累積更新プログラム(KB4522355)が Release Preview に配布され、更新後にビルド 18363.448 になる。更新後に KB4517245 をアンインストールすると ver 1903、ビルド 18362.448 になって、機能更新プログラムのご案内が復活。ver 1903 からの更新組は、品質更新レベル(.x)を維持しながら、1909(18363.x)と 1903(18362.x)を KB4517245 で双方向にスイッチできるように見える(いつまで使えるか分からないけど)。もしかしたら、累積更新プログラムは ver 1903 とver 1909で共通かも(表示上の名前は違ってても)。KB4517245 KB4522355 は ver 1903 向け 2019-10 D パッチかもしれないでした(Release Preview へ先出しの)。

※ Windows 10 ver 1903 なら、Windows Update 経由で更新が一番手っ取り早くていいと思う。ダウンロード少ないし短時間で終わるし、フルバックアップとか事前に取得しなくても大丈夫そうだし。


Windows 10 ver 1809 以前からの更新の場合 ━ いつもの大型更新

ver 1809 以前は従来と同じ大型更新でダウンロード(SoftwareDistribution\Download の下で 3GB以上とインストールに数時間かかる。"こんにちは・・・"があるのはもちのろんのこと(→ もうすぐですまで 2 時間かかった)。

機能更新直後は 18363.329 (8/30 KB4512941 レベル?)で、その後の Windows Update で 2019-10 KB4517389 の累積更新、.NET の累積更新 2019-10 KB4524101 と Adobe Flash の更新 2019-09 KB4516115(すべて名前は Windows 10 Version 1909 の・・・ だけど .NET 以外の更新の KB 番号は ver 1903 のと共通)が来て 18363.418 になった。

ロールバックするには「前のバージョンの Windows 10 に戻す」でやるのも従来と同じ。アップグレード前のバージョンによって、このあたりの挙動が異なるところは注意点が必要かと。

SoftwareDistribution\Download の下にダウンロード&展開されたパッチのサイズの比較(ダウンロードサイズ、KB4517245 の.cab だけなら 20Kそこそこ)。左は ver 1903→1909 の 小さなパッチ KB4517245で、右は ver 1803 → 1909 の大型更新。

WSUS の場合は?(10/21 追記)

今回、Insider Program では WSUS でも評価できるように、Windows Insider Pre-Release という製品分類を用意していますが、10/16 リリースの KB4517245 や ver 1909 機能更新プログラム(.esd)は未提供。9/25 の Windows Insider プレリリース機能更新プログラム(18363.356.・・・.esd) が最新。

メディアからのアップグレードの場合は?(10/25 追記)

現在のバージョンが 1903 でもそれ以前でも、従来と同じアップグレードインストールでした。

あのバグ(or 仕様)はどうなった?

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※11/11 追記:この件、2019-10-D パッチで修正されました。→ Windows 10 ver 1903 で更新の延期設定すると、設定項目が消えてしまう件(解消)
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まだ ver 1909 がどんな奴かわからないけど(Windows Update での更新の名前には Version 1909 ってなってるけど累積更新は 1903 と共通なのか否か?[←10/25 追記 共通でした] 次の累積更新後もアンインストして ver 1903、ビルド 18362.418 以上にできるのか否か?[←10/25 追記 18363.449から18362.449 にできました] 更新アシスタントでも小さいパッチでできるのか?など)、特に気になる点だけ確認。

気になる点とは「更新プログラムをいつインストールするかを選択する」を設定すると、設定が非表示になる問題(それとも仕様?)の件。結果、ver 1903 から変化なし。やっぱり消える。そしてレジストリで 0 に戻せば復活する。仕様なのか、それとも新機能以外は ver 1903 と同じだからなのか???? しようまっせつにしつこいといわれたらそれまでだけど、しならしようがない。でもしようなのかしようでないのかはっきりしようよ。

「更新プログラムをいつインストールするかを選択する」オプションは Insider Program 参加中はそもそも表示されないオプションなので、ver 1903 → Insider Program 参加(Release Preview)→ ver 1909 に更新 → PC のリセット をして Insider Program から完全に抜けての確認しました。

代替策(ポリシーで設定)や戻し方(コマンドラインでレジストリ設定)は以下を参照。


関連:
Windows 10 ver 1903 で更新の延期設定すると、設定項目が消えてしまう件(不具合?仕様?)(2019/06/28)

10/17 追記:ver 1909 対応の Windows SDK は出ないそうで。新しい API は追加されていないそうです。
What Windows 10, version 1909 Means for Developers
https://blogs.windows.com/windowsdeveloper/2019/10/16/what-windows-10-version-1909-means-for-developers/
10/21 追記:ver 1909 向けに Windows Hardware Certification Program(WHCP)にも更新なし。
Windows 10, version 1909 release (WHCP)
https://techcommunity.microsoft.com/t5/Windows-Hardware-Certification/Windows-10-version-1909-release-WHCP/ba-p/919001

Windows Server SAC vNext (1909)は?

また、Visual Studio Subscription など向けに 10/17 に Windows 10 ver 1909 と Windows Server, version 1909 の ISO がリリース。どちらも 18363.418 ベース。Server Core Application Compatibility の 1909 版 Features on Demmand メディアの提供はないので、ver 1903 のものと同じでいいのかな? それともオンラインでやればいいのかな? → どっちでもいいらしい。オンラインの場合は...

Add-WindowsCapability -Online -Name ServerCore.AppCompatibility~~~~0.0.1.0
Add-WindowsCapability -Online -Name Browser.InternetExplorer~~~~0.0.11.0
Restart-Computer

1903 用 FoD メディアからの場合は、上記の Add-WindowsCapability にさらに -Source マウント先ドライブ: -LimitAccess を追加。

再起動後は Windows Update を忘れずに。最新の CU をもう一度インストする必要あり。

Windows Server, version 1909 の Containers(with Docker Enterprise) の新機能はこちら → Docker Enterprise 3.0 - Engine 19.03.4(と SAC 1909 の新機能について)

4 件のコメント:

  1. スクリーンショットから見ると、 KB4517245 で1が抜けているように思えます。

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  2. 25Mでしたでしょうか。こちらで確認したのは、24Kでした。。

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  3. インストール中-0% になった直後のスクリーンショットであり、タイミングやそれまでの更新状態(Metadataに影響?)などで変わってくるかと思います。単に見たままの情報です。

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  4. 正式リリース時はまた変わってくるかもですが1903 Release PreviewでKB4522355が適用されましたが1903のままバージョン変わらず(18362.448)、その後KB4517245が適用されて1909(18363.448)に変わっていました。KB4517245は再起動一瞬でした。

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