Misc.

2017/09/04

コンソールに手が届かないときの VNC 接続(RealVNC 5.x と RealVNC 6.x)

最近、Windows 10 や Windows Server 2016 の Windows Update に時間がかかるなぁ(再起動の時間も)と思う今日この頃。

クラウド上の仮想マシン(企業なら支社の物理/仮想マシンとかでも)だと、コンソールにアクセスできななくて、ちゃんと進んでいるのか、BSoD になって止まってたりしてないかとか、心配になります。

Microsoft Azure だと「ブート診断」、AWS だと「コンソール出力」というものもありますが、VNC もなかなか使えます。


VNC を接続中に Windows Update の再起動をしてみると、結構最後の方まで接続を維持してくれ、早い段階から再接続してくれます。

VNC のポート(既定の 5900 以外にしたとしても) を外部に公開するのは、セキュリティ上よろしくないので(特に、VNC Server の Free 版はセキュリティ強度が弱い)、同じサブネット上の別マシンに VNC Viewer を入れてローカルネットワーク内で接続するのが良いと思います。右の例は、RealVNC 5.x の Server (Azure 仮想マシン) と Viewer (別の Azure 仮想マシン) 間の接続です。

VNC にもいろいろありますが、本家の RealVNC はこちらから。


RealVNC
[URL] https://www.realvnc.com/


1年ぶりに RealVNC のサイトにいったら、なんかいろいろと新しくなってます。私は上の例の環境を VNC 5.x でやっていますが、昨年末から RealVNC 6.x (最新は 9 Aug 2017 の 6.2.0) が出て、VNC Server から VNC Connect って名前も変わってました。Cloud Connection って新機能も追加されて、RealVNC アカウントってのが要求されたり... なんか面倒になっています。

VNC Connect 6.x の場合、Enterprise ライセンス ($55) がないと、上の例でやっている Direct Connection (5900/TCP による接続) はできなくなっているのでご注意。Home(※非商用利用)/Premium は、クラウド経由のCloud Connection オンリーです。Cloud Connection だと、再起動するとすぐ、仲介するクラウドのサービスとの接続が切断されるようで、上の例の技は効かないかも。上の例の環境を作るなら、RealVNC ではなく、(古い使い方ができる) 他の VNC を使った方がよいかもです。TightVNC (http://www.tightvnc.com/) とか UltraVNC (http://sourceforge.net/projects/ultravnc/) とか TigherVNC (http://tigervnc.org/) とか...


VNC Server 5.x からアップグレードした場合は、あまりの違いにビックリするかも。

VNC Connect 6.x の Cloud Connection は、IT に強いお父さんが、一人暮らしの娘/息子や、両親の PC をリモート サポートしてあげるには、便利だと思います。Cloud Connection は 5900/TCP で Listning してなくて (5900/TCP は Enterprise ライセンスの Direct Connection のみ)、クラウド経由で、RealVNC アカウントに公開され、接続できるようになっています。

What is a cloud connection?
[URL] https://www.realvnc.com/en/connect/docs/faq/cloud.html#faq-cloud
Setting up direct connections
[URL] https://www.realvnc.com/en/connect/docs/get-connected.html

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