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2017/08/29

“消えた更新の履歴”問題を解消する KB4039396 と正体不明の KB4033637

“消えた更新の履歴”の続報。


Windows 10 バージョン1607 と Windows Server 2016 の 8 月の定例更新 KB4034658(ビルド 14393.1532)(KB4034661 ビルド 14393.1613 にもこの問題は含まれる)で、「更新の履歴」が消えてしまうという問題(他に、たぶん Show or Hide Updates ツールで?非表示にした更新を無視する問題と WSUS の CPU 使用率上昇問題もあり) がありましたが、これらの問題を修正する“累積”更新プログラム「KB4039396(ビルド 14393.1670)」が、Microsoft Update Catalog で公開されています。Windows Update では配布されません。

August 28, 2017-KB4039396 (OS Build 14393.1670)
[URL] https://support.microsoft.com/en-us/help/4039396/windows-10-update-kb4039396


これらの問題だけを修正する Hotfix ではなく(インストール後の更新の履歴には Fix for KB4039396 って出るけど)、“累積”更新プログラムです。巨大(x64 で 1154.8 MB)ですし、ダウンロードとインストールには時間がかかります。手元の環境では、Windows 10 x64 で 1 時間、Windows Server 2016 で 1.5 時間で更新完了(環境によっては、より短時間で済む or より長時間かかるかも)。9 月の定例更新まで待つほうが楽だと思います(差分で済むので)。

Show or Hide Updates ツールで Creators Update をブロックしている人には必要?(Home でないなら、Windows Update for Business (Windows Update の延期)ポリシーでさらに延期する方法のほうがいいですよ)。なお、この更新で、消えてしまった履歴が復活することはありません。非表示にした更新が、また非表示に戻ることもありません。

なお、この更新をインストールしても、消えてしまった履歴が復活することはありません。非表示にした更新が、また非表示に戻ることもありません。

関連:
Windows 10 の更新の履歴を取得するその他の方法 (2017/08/10)
緊急報告: 8 月の更新後に Windows 10 ver 1607 と Windows Server 2016 の更新の履歴が消える(タイトル変更&追記あり)(2017/08/09)


Windows 10 バージョン 1607 に関しては、最近(ここ数日だと思います、少なくとも 8/17 以降)、自動配布された謎の更新  KB4033637 について。

KB4033637 については、現時点で、Microsoft Update Catalog での公開なし、サポート技術情報(更新の履歴の「詳しい情報」のリンク先存在せず)もなし。なんだか気持ち悪いので、ちょっと調べてみたら...

8/31 追記) リンク先がやっと出ました。"Updates to Windows 10, Version 1607 for update applicability: August 30, 2017"


更新の履歴の説明は、いつもの定例文“この更新プログラムをインストールすると、Windows の問題が修正されます”。現時点での情報はこれだけ。

なんだか気持ち悪いので、インストール中に C:\Windows\SoftwareDistribution\Download ディレクトリ下に展開された KB4033637 のファイル群を見てみると...

CompatTelRunner.exe(Microsoft Compatibility Telemetry) と DeviceCensus.exe(Device Census) と、これらに関連すると思われる DLL (aepic.dll、aeinv.dll、devinv.dll、invagent.dll、acmigration.dll、appraiser.dll、dcntel.dll)が更新されているらしい。CompatTelRunner.exe と DeviceCensus.exe は、タスクスケジューラの \Microsoft\Windows\Application Experience\Microsoft Compatibility Appraiser および ProgramDataUpdater、\Microsoft\Windows\Device Information\Device から定期的に実行されるタスク。データ収集とマイクロソフトへの送信がお仕事。

つまり、[設定 > プライバシー > フィードバックと診断]に関連するもの。Windows 10 では完全に無効化することはできないやつ(→Windowsのライセンス条項に追加された「重要なお知らせ」とは? [URL] http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1611/08/news021.html)。Windows 8.1 以前は Windows カスタマーエクスペリエンス向上プログラム:CEIP って呼ばれていたもの。


やっぱり気持ち悪いやつだった。インストール後に再起動を要求するのもいただけない。

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