インフラ系出身の私は、Visual Studio を触ることはほとんどありません。ましてや、開発チームのためのコラボレーション サーバーである Team Foundation Server ともなると、すっかり思考の外に置いていました。2010 年 8 月 19 日に、Visual Studio Lab Management 2010 なるものがリリース (GDR) されていました。 Lab Management 機能 は、System Center Virtual Machine Manager 2008 R2 標準のセルフ サービス ポータル、先日投稿した SCVMM Self-Service Portal (SSP) 2.0 続く、第三のセルフ サービス ポータルのようなんです。
This update upgrades Microsoft Visual Studio 2010 Lab Management functionality to a general distribution release.
http://support.microsoft.com/kb/983578/
Visual Studio Lab Management 2010 は、Visual Studio Team Foundation Server 2010 に Lab Management 機能を追加します。バックエンドとして SCVMM で管理された Hyper-V 仮想環境を使用し、フロントエンドとして Visual Studio Test Manager 2010 を使用する、開発者向けの仮想化ポータルです。開発チームは、Visual Studio Test Manager 2010 の UI を使用して、自分たちで仮想マシンのテンプレートから仮想マシンを作成し、ホスト グループに配置することできます。もちろん、自動で。スナップショットを活用して、異なるテスト ケースの作成や、問題の再現、クリーンアップに利用できます。Visual Studio Test Agent および Lab Agent をゲスト OS に展開しておけば、Visual Studio Test Controller のエージェントとして仮想マシンを利用でき、テストの実行から結果レポートまでを自動化できるようです。なかなか面白いです。
Visual Studio Lab Management 2010 の環境を構築するためには、Web 上から入手できるいくつかのドキュメントを参照しなければなりません。まずは、「Visual Studio 2010 用 Team Foundation インストール ガイド」でしょう。これを見ながら、Visual Studio Team Foundation Server 2010 を Windows Server 2008 R2 と SQL Server 2008 SP1 環境にインストールしていったところ、構成開始前の確認で「レポート」がエラーとなりました。
回避策はないものかと検索していたところ、「C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSRS10.MSSQLServer\Reporting Services\ReportServer\rsreportserver.config」の「<Add key="SecureConnectionLevel" Value="2" />」を「<Add key="SecureConnectionLevel" Value="0" />」に変更することで、回避できました。
そういえばこの回避策、以前使ったことがあります。確か、System Center Data Protection Manager 2010 の Beta のときです。こちらのドキュメントにも書きました。RTM では修正されたようで、そのときのフォローアップ投稿はこちら。
大題的な日本語製品サイトもできてました。
返信削除http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/2010/product/LabManagement/