Misc.

2010/05/14

“苦しそうな” Virtual PC 2007 SP1 クライアント

前回は、Hyper-V 仮想マシンで Virtual Server 2005 R2 SP1 を動かし、その中でさらに仮想マシンを動かすという話題でした。今回は、仮想マシン環境に、Virtual PC 2007 SP1 の仮想環境を作るという話です。以前の投稿で、Hyper-V ホスト上の Windows 7 仮想マシンで Windows XP Mode を動かす環境を作りました。今回は、Hyper-V ホスト 1 台だけで、MED-V を試用するために、この方法を使用しました。

私の仕事環境は、ハイスペックなものはすべて Windows Server 2008 R2 と Windows 7 になっています。これらの OS は、VHD ブートが使えるので便利です。Windows Server 2008 以前および Windows Vista 以前は VHD ブートに対応していないので、すべて Windows Server 2008 R2 Hyper-V または Windows Virtual PC、VMware Player、VirtualBox などの仮想マシンで動かしています。Windows Server 2008 は、ハードディスクで残してあり、どうしても Hyper-V 1.0 の環境が必要な場合は、ハードディスクを換装するという面倒な作業を行います。

このような環境で MED-V の記事のために、Virtual PC 2007 SP1 の環境が必要になりました。古い Windows XP マシンも 2 台あるのですが、どちらもメモリが 512 MB 以下で、仮想マシンを動かすのは苦しい環境です。というわけで、Hyper-V 仮想マシンで Virtual Server 2005 R2 SP1 を動かしたように、Hyper-V や Windows Virtual PC 仮想マシンで Virtual PC 2007 SP1 の環境を作ってみようと考えました (もちろん、サポートされない構成です)。

まず、Windows 7 上の Windows Virtual PC で、ゲスト OS として Windows 7 をインストールした仮想マシンに、Virtual PC 2007 SP1 をインストールしてみました。インストールは完了しましたが、Virtual PC の管理ツールを起動しようとすると、「Virtual PC は、別の Virtual PC 内のバーチャル マシンを実行できません。」と表示されます。Virtual PC 2007 はどうかと試しましたが、こちらも NG でした。



だめもとで、Hyper-V 仮想マシンでも試してみました。ゲスト OS として Windows 7 をインストールした仮想マシンに、Virtual PC 2007 SP1 をインストールし、管理ツールを起動してみます。なんとこちらは成功。仮想マシンを作成して、ゲスト OS として Windows XP Professional をインストールして動かすことができました。

仮想ネットワークがうまく動かないという問題がありましたが、物理ネットワーク アダプター (ホストが仮想マシンなので 「Microsoft Virtual Machine バス ネットワーク アダプター」が物理ネットワーク アダプター) を「共有ネットワーク (NAT) 」に変更することで、仮想マシンにネットワーク機能を提供することができました。

ただし、仮想マシン内の仮想マシンは、やっぱり苦しそうです。

というわけで私がこれまで執筆した MED-V の記事 (COMPUTERWORLD)やブログ投稿は、すべて Hyper-V ホストだけで動いてたものです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。