Windows Server 2022 × WSL2＝NG → OK に（2022-05 C ~)

（5/30 追記：Server Core でも動かすことができました。このポストの最後に追記を参照）

Windows Server 2022評価ガイドにも注記しましたし、以下のポストでも取り上げていますが、これまで Windows Server で WSL2 が使えない（切り替え、変換コマンドがエラーになって WSL 1でしか使えない）という問題がありました。確か、WSL 2がWindows 10で使えるようになったとき、Windows Server（SAC）でも使えるようになったんですが、その後、wsl.exeに簡単セットアップ機能が導入（更新）されたことで、Windows Serverでは WSL 2が使えなくなったという感じでした。

Windows Server × WSL 2（去年の記事）  

だったんですが、昨日の 2022-05 C オプションの更新（KB5014021）で WSL 2が使えるようになったらしいです。

KBにはWSL2について何も書いてないですが、アクシデントで使えるようにしちゃったんじゃなくて、フィードバックに答えてのことだそうで。プレビュー更新なので、正式には2022-06 Bで。

https://techcommunity.microsoft.com/t5/windows-server-insiders/how-to-enable-wsl-2-on-windows-server-2022-ver-20329/m-p/2272197

というわけで、Windows Server 2022 で WSL2を使うには、20348.740 以降で...

wsl --install -d <LinuxDist>（<LinuxDist>は、Ubuntu、kali-linuxなど、wsl --list --online で確認してね）

https://aka.ms/wsl2kernel から Linux カーネル更新プログラムパッケージをインストール（Server Core なら、wget -uri https://wslstorestorage.blob.core.windows.net/wslblob/wsl_update_x64.msi -o .\wsl_update_x64.msi; .\wsl_update_x64.msi）。

wsl --set-default-version 2

wsl --set-version <LinuxDist> 2

途中、再起動を求められたら、御意御意で。インストール済みのイメージの WSL1からWSL2への変換はあいかわらず時間がかかる。数時間様子みても終わらないので、強制再起動して削除し、既定が 2 の状態で別のLinuxDistをインストールしたら一瞬。この方法で削除してから再インストールすればいいかも。

wsl --unregister <LinuxDist>

wsl --install -d <LinuxDist>

出来上がり（Server Core では試していない）。

以上

追記）あかん、Server Core だと Linux ディストリビューションのインストールに wsl.exe でも手動（Add-AppxPackage）でも失敗する。WSL 1 でも 2 でも。最初の再起動後に、一瞬ペンギンさんみえるけど、再開されている感じがしない。

さらに追記）別のマシン（Windows 11とかServer 2022 デスクトップエクスペリエンスとか）で WSL２としてセットアップした Linux ディストを Server Coreにインポートして実行することはできた（インポート先にインポートされたのは ext4.vhdx だけ）。ローカルユーザープロファイル内の適当なパスにインポート（--install -d がエラーになるのは Server Core で Microsoft Store アプリ関連の何かが抜けてるから？？？）

追記）↓公式。先に 2022-05 C以降、WSLの機能、Linuxカーネル更新を手動でインストールしから「wsl --install」すればいいみたい。Server Core の場合は↑な感じでNGだと思いますが。

WSL2 now available on Windows Server 2022
https://techcommunity.microsoft.com/t5/itops-talk-blog/wsl2-now-available-on-windows-server-2022/ba-p/3447570