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2018/05/10

Windows 10 Enterprise バージョン 1803、ビルド 17134.48 の Sysprep イメージの作成に失敗と成功

Windows 10 になって、Sysprep がよく失敗するケースが出ています(ストア アプリの関係のようです)。Windws 10 では Sysprep の重要性はあんまりなくなってきたようですが(累積更新やプロビジョニング パッケージ、Windows AutoPilot などがあるので)、カスタム Windows To Go メディアを作りたいときや、VDI 環境を構築するときとかはやっぱり必要なので、最新バージョンが出たところで確認しときます。

Windows 10 バージョン 1709 までは、以下の方法で Windows Update を実行したあとの Sysprep ができていました。バージョン 1607 以前については、以下の記事内のリンクをたどってください(もう不要だと思いますけど)。

Windows 10 バージョン 1607、ビルド 14393.105 の Sysprep イメージの作成に失敗と成功(2016/09/01)

Windows 10 April 2018 Update(バージョン 1803)の場合も、Enterprise エディションをクリーン インストールした直後(ビルド 17134.1)は同じ方法でちゃんと Sysprepできました。

ところが、5 月の更新(KB4103721 (17134.48)や Adobe Flash の更新)後に Sysprep したらあえなく失敗。

そういえば、Sysprep 実行直前に、日本語ローカル エクスペリエンス パックがインストールされました的な通知がアクションセンターにあったのを思い出しました。”日本語版なのになぜ?”というのは置いといて、他にも Microsoft Store がアプリをせっせと更新してたみたい。

というわけで、私が成功した方法を紹介(あくまでも民間療法なので、治らないかもよよ)。アプリをアンインストールする方法もあるみたいですが(やったことありませんが最後に参考 URL のせときます)、私の無免許療法はアプリをインストールや更新させないアプローチになっています。

(Hyper-V 仮想マシンで Sysprep 前後のチェックポイントをいききしながらやってます)

1. ネットワークから切断した状態(仮想マシンの場合は、ネットワーク アダプターを未接続に)で Windows 10 Enterprise x64 のクリーン インストール イメージ(ビルド 16134.1)を(チェックポイントから)起動。または、ネットワークから切断した状態で Windows 10 Enterprise x64 をインストール メディアからクリーンインストール。ローカル(オフライン)アカウントでセットアップ。

1+.(オプション) ビルトイン Administrator を有効化してパスワードを設定し、Administrator でサインインして、ローカルアカウントのプロファイルとアカウントを削除してしまう。Sysprep で一般化したときに Administrator は無効化されます。

2. クリーンインストール直後の場合は、コマンドプロンプト(管理者)で以下のおまじない。(まだ Sysprep したことないイメージで、以前に以下のコマンドを実行済みであれば実行不要)

Schtasks.exe /change /disable /tn "\Microsoft\Windows\AppxDeploymentClient\Pre-staged app cleanup"

3. gpedit.msc で以下のポリシーを設定。

・コンピューターの管理\管理用テンプレート\Windows コンポーネント\クラウド コンテンツ\Microsoft コンシューマー エクスペリエンスを無効にする:有効
・コンピューターの管理\管理用テンプレート\Windows コンポーネント\ストア\更新プログラムの自動ダウンロードおよび自動インストールをオフにする:有効 (ここが追加した手順)
・コンピューターの管理\管理用テンプレート\Windows コンポーネント\ストア\最新バージョンの Windows への更新プログラム提供をオフにする:有効 (ここが追加した手順)

4. gpupdate でポリシーを適用。

5. ネットワークを接続。

6. Windows Update&再起動。(その他に、イメージに含めたい、Sysprep 対応の Windows の機能やデスクトップ アプリケーションがあればインストールしとく。)

7. 設定したポリシーを未構成に。


8. コマンドプロンプト(管理者)で Sysprep を実行。(/mode:vm はお好みで)

C:\Windows\System32\Sysprep> sysprep /oobe /generalize /shutdown /mode:vm

9. シャットダウンして停止されれば成功! チェックポイントを作成して状態を保存。

10. 家に着くまでが遠足なので、Sysprep 済みのチェックポイントから起動を確認。
Sysprep に関しては、先月公開された公式ブログの記事も一読あれ。

Windows 10 での Sysprep を用いたマスターイメージの作成に関する注意点・推奨事項(Ask CORE Microsoft Japan Windows Technology Support、2018年4月3日)
[URL] https://blogs.technet.microsoft.com/askcorejp/2018/04/03/windows10-sysprep-guide/


インストールされちゃったアプリをクリーンアップする方法につちえは、以下の公式ブログをご覧あれ。

Cleaning up apps to keep Windows 10 sysprep happy(Michael Niehaus' Windows and Office deployment ramblings、April 17, 2018)
[URL]  https://blogs.technet.microsoft.com/mniehaus/2018/04/17/cleaning-up-apps-to-keep-windows-10-sysprep-happy/

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