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2017/06/26

無料の「Azure スキルのトレーニング」を受講してみた(その1)

私の IT 系の物書きとしての最近の仕事は、主にマイクロソフトの製品やサービス、テクノロジを扱うものです。そのベースとなる知識やテクニックのほとんどが、自分の経験から得たものです。経験、特に失敗した経験に勝るものはないのですが、全体を俯瞰して把握するにはセミナーやトレーニングを受けるのが手っ取り早い方法です。

マイクロソフトは、有料または無料のオフラインまたはオンラインのセミナー、トレーニングを積極的に提供しています。しかし、東京から離れた地に住む私としては、興味のあるイベントがあっても参加する機会が少ないのが実情です。交通費だけでもばかにならないのに、有料イベントとなると最初からあきらめるしかありません。

オンラインのトレーニングというと、自分の時間やペースに合わせて受講できるので良いのですが、コンテンツが英語での提供となると、ある程度の英語力が必要です。また、習得したものをいざ日本語環境に生かしてみようとしても、日本語での用語や表現の違いに戸惑うこともあります。

そんな中、「Azure スキルのトレーニング」という無料のオンライン トレーニング コースの一部が、日本語かされて提供されたということを聞き、実際に体験してみました。

Azure スキルのトレーニング(Azure Training Courses|Microsoft Learning)
 
  https://www.microsoft.com/ja-jp/learning/azure-skills-training.aspx

ここでは、Microsoft Azure に関する多数のトレーニング コースから自由に選択して、無料で受講できます。2017年6月現在、以下の11コースが日本語で無料提供されていました。

●Azure 基礎
●AWS の専門家のための Microsoft Azure
●Azure Paas 上の DevOps
●Azure ワークロードの自動化
●Azure のデータベース
●Azure ワークロードの管理
●Azure セキュリティとコンプライアンス
●Microsoft Azure Identity
●Microsoft Azure Storage
●Microsoft Azure Virtual Machines(バーチャルマシン)
●Microsoft Azure Virtual Networks(バーチャルネットワーク)



Microsoft Azure とワタシ

私は Microsoft Azure を、Windows Azure Platform という名前だった2010 年 1 月のサービス開始当初から利用してきました。当時は PaaS のサービスしかなく、アプリ開発は門外漢の私にとってはハードルが高いものでした。左 (→)のスクリーンショットは、2010 年 1 月当時の Azure のポータルです。

その後、IaaS のサービスが登場してからは、主に製品やサービスの評価環境として IaaS の仮想マシン環境を MSDN サブスクリプションのサービスクレジット枠内で活用してきました。自宅の貧弱な PC 環境では用意できない高スペック環境も、クラウドの IaaS 環境であれば数分で用意できるため、今やクラウドは無くてはならない存在です。

Microsoft Azure の IaaS を活用しているとは言っても、いまだにクラシックポータル(→ https://manage.windowsazure.com/)を使用して、クラシック(Azure サービス管理、ASM)デプロイモデルで利用するのがほとんどです。現在は、Azure ポータル(→ https://portal.azure.com/)が標準で、新しい Azure リソースマネージャー(ARM)デプロイモデルを使用することが推奨されているのは理解していますし、その方法も知っているのですが、評価環境の構築や削除に限るとクラシックな方法が手軽なのです。ましてや、IaaS 以外のサービスについては、とても理解しているとは言えません。

「Azure 基礎」を受講して、Azure の知識を UP TO DATE できるかな?

長い付き合いだから知っているつもりの Microsoft Azure だからこそ、ちゃんと学んでおこうと考えました。そこで受講することにしたのは、基礎中の基礎だと思われる「Azure 基礎」(コース番号:AZURE214x_JPN、提供期間:2017年3月31日~7月31日)です。コースの概要の説明には、受講にかかる時間は推定合計 16~24 時間となっています。比較的簡単なコースかと思っていましたが、結構なボリュームです。結論から言うと、コースを終えるのに 3 日間、合計で 10 時間ほどかかりました。



「その 2」へ続く >

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