- 無償アップグレードのためのシステム要件の確認
- アップグレード インストールに必要な本当の空き領域は?
- アップグレードに備え、できるだけ空き領域を増やすには
- 念のためフルバックアップ
無償アップグレードのためのシステム要件の確認
[Windows 10 を入手する(Get Windows 10: GWX)]アプリで既に Windows 10 を予約してある場合は、その PC は、アプリに含まれるアップグレード要件のチェック ツールにパスしたということです。しかし、このチェック ツールは継続的に変更が行われているので再確認することをお勧めします。
例えば、以下の PC のレポートは、6 月はじめのときと、今日でまったく違う結果を示しています。(※ この PC では、Windows 10 Insider Preview build 10166 が動いているので、レポートの結果に関わらず、アップグレードを強行するつもり)
最新のレポートは、[Windows 10 を入手する]アプリをタスクバーから開き、[三]アイコンをクリックして[PC のチェック]をクリックします。
現在のチェック ツールは、メモリ、CPU、データとファイル、タッチスクリーン(必須ではない)に関してシステム要件を表示します。アプリとデバイスの互換性チェックについては、今後、レポートに追加されるようです。
Windows 10 のシステム要件は、こちらにあります。
Windows 10 システム要件
[URL] http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-10-specifications
アップグレード インストールに必要な本当の空き領域は?
Windows 10 のシステム要件によると、ハードディスクの空き領域は 32 ビット版で 16 GB、64 ビット版で 20 GB となっていますが、アップグレード インストールのための 16 GB または 20 GB の空き領域が必須というわけではありません (たぶん)。
Windows 10 は、予約済みの Windows 7 SP1 または Windows 8.1 Update PC に Windows Update を通じてインストーラーが配布されます。インストーラーのダウンロードのために C: ドライブ(または Windows フォルダーのあるドライブ)に 3 GB ほどの空き領域が必要です。この他に、アップグレード インストールのために追加の空き領域が必要です。おそらくダウンロード用と合わせて 10 GB 以上の空き領域があれば十分だと思います。
アップグレード インストールのために実際にどの程度の空き領域が必要なのか、空き領域を無理やり少なくした PC に Windows 10 Insider Preview (Build 10162) のメディアからアップグレード インストールできるかどうか途中まで試してみました。
その結果、32 ビット版の場合、アップグレード用に 4.57 GB の空き領域が必要と言われました。これに、ダウンロード用の約 3 GB を加えた空き領域が必要ということになります。64 ビット版の場合は、さらに多くの空き領域が必要になると思います。なお、製品版では必要な空き領域が変わっているかもしれません。
アップグレードに備え、できるだけ空き領域を増やすには
C: ドライブに 16 GB または 20 GB 以上の空きが無いという場合は、いまのうちにアプリやデータを整理してできるだけ多くの空き領域を確保しておくことをお勧めします。
[ディスク クリーンアップ (Cleanmgr)]を実行すると、数百 MB から数 GB の空き領域を確保できる場合があります。[Windows Update のクリーンアップ]や[Service Pack のバックアップ ファイル] (Windows 7 の場合)を選択すると、かなりの空き領域を確保できると思います。その他の一時ファイルが GB 単位で蓄積されていることもあります。
[ディスク クリーンアップ (Cleanmgr)]を一度も実行したことがない、あるいは長期間実行していないと言う場合は、数 GB 単位で空き領域を確保できる場合があります。以下は、筆者の Windows 7 PC の例。 ディスク サイズが十分なので、これまで実行していませんでしたが、実行してみると 5 GB 以上の空き領域を確保できました。
Windows 8.1 の場合は、管理者として開いたコマンド プロンプトで次のコマンドラインを実行することで、さらに数百 MB の空き領域を確保できるかもしれません。
DISM /Online /Cleanup-Image /StartComponentCleanup /ResetBase
上記の DISM コマンドの意味や、その他の空き領域の確保の方法については、こちらの記事も参考にしてください。
@IT > 山市良のうぃんどうず日記(18):Cドライブの容量不足は「WinSxS」フォルダーの肥大化が原因? (2014/11/04)
[URL] http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1411/04/news031.html
@IT > 山市良のうぃんどうず日記(22):空き領域不足のWindowsタブレットを劇的ダイエット (2014/12/19)
[URL] http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1412/19/news023.html
ちなみに、上記記事で登場した私のタブレット PC は、7 月の Windows Update 後で 6 GB の空き領域が残っていました。上のテクニックと、C: ドライブの最適化や不要なアプリのアンインストールで 7 GB まであけましたが、Windows Update によるアップグレード インストールができるかどうかは微妙。このタブレットは、アップグレード用のメディア (ISO) 提供待ちかなぁ。
念のためフルバックアップ
ですが、念のため、フルバックアップ (システム イメージの作成)をしておくことをお勧めします。
実は、今回、いろいろと空き領域を確保するための操作をしたあとバックアップを実行したところ、バックアップに失敗しました(RPC エラー 0x800807BA)。作業中に一度 BSOD になっちゃったんですが、そのとき %Windir%\winsxs の下でファイルシステムの不整合が発生したようです。長い時間をかけて chkdsk C: /R /F を実行し、CAPI2 513 エラーも気になったので、KB2009272 の対応を行ったところ、正しくバックアップできるようになりました。ふぅ、よかった。
System State backup using Windows Server Backup fails with error: System writer is not found in the backup
[URL] https://support.microsoft.com/en-us/kb/2009272
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