Misc.

2014/03/14

WinPE のいまむかし (日本語入力、PowerShell、Disk2vhd も)

Windows プレインストール環境 (Windows PE、WinPE)  のお話。WinPE 4.0 からは IME がサポートされなくなった件、WinPE 4.0 からは Windows PowerShell が利用できるようになった件など...


Windows プレインストール環境 (Windows PE、WinPE) は、Windows セットアップやシステム回復環境 (WinRE) のベースとなっている、CD/DVD や USB メモリから起動可能な OS 環境です。WinPE 3.1 以前は Windows AIK (http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=5188)、WinPE 4.0 からは Windows ADK (http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=39982) で WinPE のカスタム イメージを作成することができますが、Windows インストール メディアから起動すればそれが WinPE 環境 (システム修復環境から、または Shift+F10 でコマンドプロンプトを開けます) なので、カスタム イメージの需要はあまりないかもしれません。

WinPE 3.1 以前は、カスタム イメージに日本語 IME (Input Method Editor) のサポートを追加することができました。ただし、IME が使えるのはメモ帳やレジストリ エディターくらいです。コマンドプロンプトでは日本語入ができません。まあ、コピペできるので日本語のファイル名やフォルダー名を操作することはできます。

Input Method Editor (IME) を Windows PE に追加する
[URL] http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd744589(v=ws.10).aspx
※ WinPEIMEJP.txt (.cmd) をコピーして利用すると、改行の抜けがあって失敗するので注意。6 (2つ目と3つ目のmd の前で改行)、23 (2つ目のcopy の前で改行)、37、50、61、72、74 (2つ目の@echoの前で改行) 行目です。

最新の WinPE 5.0 でも IME を有効化できないものかと考えていましたが、こんなサポート技術情報が出ていました。できないそうです。

Windows PE 4.0 以降では Input Method Editor (IME) は追加できません
[URL] http://support.microsoft.com/kb/2900836/ja

なので、日本語を扱いたければ、日本語を書いたテキストを USB メモリやネットワーク経由で取り込んで、メモ帳や TYPE コマンドの結果からコピペ対応するしかなさそうです。

うれしいニュースもあります。WinPE 4.0 や 5.0 では、Windows PowerShell 4.0 がサポートされました。ただし、Windows インストール メディアから起動する WinPE 環境では利用できません。WinPE で Windows PowerShell を利用するには、WinPE-WMI、WinPE-NetFx、WinPE-Scripting、WinPE-PowerShell パッケージを組み込んだカスタム イメージが必要です。

Windows PowerShell を起動するには、X:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe を実行します。既定では、BitsTransfer、CimCmdlets、Microsoft.PowerShell.Diagnostics、Microsoft.PowerShell.Host、Microsoft.PowerShell.Management、Microsoft.PowerShell.Security、Microsoft.PowerShell.Utility、PSDiagnostics、SmbShare モジュールを利用可能です。オプションで DISM (WinPE-DismCmdlets)、SecureBoot (WinPE-SecureBootCmdlets)、Storage (WinPE-StorageWMI) モジュールをカスタムイメージ作成時に追加できるようです。


WinPE ではネットワークが利用可能なので、例えば Invoke-WebRequest コマンドレットを使用して、Web からツールをダウンロードしたりできます。


次の例は、Windows Sysinternals の Disk2vhd.exe をダウンロードする例。

Invoke-WebRequest -Uri http://live.sysinternals.com/disk2vhd.exe -OutFile X:\disk2vhd.exe 
X: は Windows PE の RAM ディスクなので、小さなファイルならコピー可能です。

Disk2vhd.exe といえば、昨
年末に出た v2.0 から VSS を使用しないモードが追加されました。

VSS が必須の v1.x は WinPE 環境で実行できませんでしたが、v2.x は[Use Volume Shadow Copy]オプションをオフにすることで、WinPE 環境でも VHD/VHDX を作成できるようになりました。 VSS を使用しないモードっていつつかうんじゃろと思っていましたが、ここで使えるんですね。

Disk2vhd
[URL] http://technet.microsoft.com/en-us/sysinternals/ee656415.aspx


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