February 25, 2014 付けで Hyper-V のサポート対象 Linux ゲストに Oracle Linux UEK (Unbreakable Enterprise Kernel) が追加されました。これまでは Red Hat 互換カーネルだけでした。一覧には UEK R3 QU1 とありますが、2 月 12 日にリリースされた Oracle Linux 6 向けの Unbreakable Enterprise Kernel Release 3 Quarterly Update 1 (UEK R3U1) のことだと思います。
Oracle Linux virtual machines feature distribution map (February 25, 2014)
[URL] http://technet.microsoft.com/en-us/library/dn609828.aspx
Unbreakable Enterprise Kernel Release 3 Quarterly Update 1 is now available (Feb 12, 2014)
[URL] https://blogs.oracle.com/linux/entry/unbreakable_enterprise_kernel_release_31
UEK R3U1 のリリース ノートには、Hyper-V に関して何も書いていません。というわけで、早速試してみました。
Oracle Linux 6 Update 4 (6.4) 以降であれば、yum でアップデートできるそうです。既に Red Hat 互換カーネル (kernel-2.6.32-431.el6.x86_64) で動かしている Oracle Linux 6.5 の Hyper-V 仮想マシンがあるので、それを起動して、yum update を実行。UEK で起動してアップデートしてもいいんですけど、その場合まだ Hyper-V 対応でない状態ではレガシ ネットワーク アダプターを追加しないとネットワークが使えないので面倒です。
Red Hat 互換カーネルは kernel-2.6.32-431-5.1.el6.x86_64 に、UEK は kernel-uek-3.8.13-26.2.1.el6uek.x86_64 にアップデートされました。
再起動後、Red Hat 互換カーネルではなく、UEK で起動してみます。
UEK にも Hyper-V ドライバーがビルトインされています。Red Hat 互換カーネルのときにインストールした KVP デーモン (hypervkvpd) も VSS デーモン (Hyper-V Backup Essentials) も動いています。
Oracle Linux virtual machines feature distribution map の一覧では VSS ライブ バックアップはサポートされていないことになっていますが、対応してるっぽいです。また、一覧では動的メモリがサポートされてないことになっていすが、こちらも対応しているっぽいです。hv_balloon が入っていますし、下の画面が示すようにバルーニングは機能しました (ホット アドは確認できていません)。
フレームバッファー ドライバー (hyperv_fb) はないため、UEK で起動したコンソール画面は小さいです。次の画面の上は Red Hat 互換カーネル、下は UEK。
速報と言いつつ、ひととおり確認しちゃいました。
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