昨日、openSUSE 13.1 が公開されました。リリース ノートには書いていませんが、Hyper-V 対応です。
openSUSE 13.1
[URL] http://ja.opensuse.org/Portal:13.1
openSUSE 13.1 Release Notes
[URL] https://www.suse.com/releasenotes/i386/openSUSE/13.1/RELEASE-NOTES.en.html
Hyper-V 仮想マシンにインストールする手順は...
単にインストールするだけ。ext4 が標準なので、容量可変 VHDX 使用時の問題も気にする必要なし。ただし、Windows Server 2012 R2 Hyper-V の場合は第1世代仮想マシンで作成すること。SCSI ディスクはインストール後に追加することがポイントです。SCSI ディスクが割り当てられていると、インストーラーに認識されてしまうので、OS は必ず IDE の /dev/sda にインストールするようにしてください。
2014/11/12 追記) 第 2 世代仮想マシンにもインストールできました。ただし、セキュア ブートは無効に。
Hyper-V への対応状況は、SLES 11 SP3 (YaST2 で Microsoft Hyper-V Tools の更新あります) と同等。つまり、Linux Integration Services v3.4 for Hyper-V と同等の、VMBus と VSC ドライバー (hv_vmbus、hv_netvsc、hv_storvsc)、時刻同期とシャットダウン連携とハートビート (hv__utils)、SMPサポート、SCSIディスクのホットアド (hv_storvsc)、KVPデータ交換サービス (hv_kvp_daemon) に加えて、以下の機能に対応しています(と思います)。
●フレームバッファードライバー (hyperv_fb) ・・・ 最高解像度のフル HD を楽しむには、ブートローダー (
/boot/grub2/grub.cfg)
の起動エントリに video=hyperv_fb:1920x1080 を追加。Windows Server 2012 Hyepr-V 以前の場合は 1600x1200まで。2014/1/9 追記) /boot/grub2/grub.cfg を直接編集しちゃだめみたい。/etc/default/grub の GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="ほにゃらら video=hyperv_fb:1920x1080" と書いて、/usr/sbin/grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg すると反映される。Ubuntu の場合は /usr/sbin/grub-mkconfig 。
●VSSバックアップ (hv_vss_daemon) ・・・ Hyper-V ホストから Windows Server バックアップで仮想マシンをオンラインバックアップできます。
●動的メモリ (hv_balloon) ・・・ でけます。
●KVP IP インジェクション (hv_kvp_daemon, hv_set_ifconfig) ・・・KVP IP インジェクションについては、→ Windows Server 2012 R2 > Linux 仮想マシンでフェールオーバー TCP/IP (OK)
新機能については、SLES 11 SP3 のリリース ノートが参考になると思います。
Release Notes for SUSE Linux Enterprise Server 11 Service Pack 3(SP3) > 12.5 Hyper-V
[URL] https://www.suse.com/releasenotes/x86_64/SUSE-SLES/11-SP3/#InfraPackArch.HyperV
というわけで、KDE デスクトップをフル HD にしてみた。でも、全体を表示できるフルHDのディスプレイが無い。
こちらは、Hyper-V レプリカでフェールオーバーしてみたところ。フェールオーバーの TCP/IP と動的メモリがちゃんと動いていますです。
・・・
kvptest.ps1 の root\virtualization を root\virtualization\v2 (2箇所) に変更してあげれば、ちゃんと動きます。
以上、openSUSE 13.1 on Hyper-V 速攻レポートでした。
(2019/3/25 kvptest.ps1/.vbs をこちらに掲載)
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。