Misc.

2013/11/26

Windows Server 2012 R2 Hyper-V and RHEL 6.5 (速報+)

先日、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 6.5 が出ました。Release Notes を見ると、 動的メモリ、フレームバッファードライバー、VSSバックアップに対応しているらしいので、最新の Linux 統合サービスが入っている模様。近々に確認してみます。Release Notes によると、容量固定 VHDx の動的な拡張も可能だそうな。

9.3. Running Red Hat Enterprise Linux as a guest virtual machine on a Hyper-V hypervisor
[URL] https://access.redhat.com/site/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/6/html/Virtualization_Administration_Guide/sect-windows-rhel-guests.html





Windows Server 2012 R2 Hyper-V の仮想マシンに RHEL 6.5 をインストールするには、単にインストールするだけ。ただし、SCSI コントローラーにディスクが接続されていると認識されてしまうので、IDE コントローラーのディスク /dev/sda だけに OS をインストールすること。

インストールが完了したら ifconfig で eth0 がアップになっているかどうか確認します。たぶん、アップになってないはず。その場合は...

(1) /usr/sbin/system-config-network を実行して eth0 のネットワーク設定 (DHCP または固定、DNS サーバーなど) を行う。
(2) /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 をエディターで開いて、以下の部分を変更し、上書き保存する。
ONBOOT=yes
NM_CONTROLED=no
(3) /etc/init.d/network restart でネットワークを再起動。

これで eth0 がアップされるはず。

2013/12/28追記) Desktop パッケージが入っている場合は NetworkManager を無効化しておくとよいでしょう。NetworkManager が動いていると、OSが起動するたびにDNS 参照設定を消し去ってくれはるようです。

chkconfig --list NetworkManager
run level 2~5 で on になってたら、
chkconfig NetworkManager off
service NetworkManager stop


ネットワークが利用可能になったら、Red Hat Network (RHN) に登録。

rhn_register

インストール直後の状態だと KVP データ交換サービス (hv_kvp_daemon) が動いていないので、yum で hypervkvpd をインストール (yum するには RHN の登録が必要) し、サービスを開始。

yum install hypervkvpd 
/etc/init.d/hypervkvpd start


lsmod で確認すると、動的メモリ (hv_balloon)、フレームバッファードライバー (hyperv_fb、フルHDサポートのビデオドライバー) を確認できます。

hypervkvpd をインストールしたら、次のファイルがインストールされました。どうやら KVP IP Injection (Hyper-V レプリカのフェールオーバーの TCP/IP による IP 書き換え) に対応しているようです。

/etc/init.d/hypervpvpd (/usr/sbin/hv_kvp_daemon の起動スクリプト)
/usr/libexec/hypervkvpd/hv_get_dhcp_info (KVP IP Injection 関連)
/usr/libexec/hypervkvpd/hv_get_dns_info (KVP IP Injection 関連)
/usr/libexec/hypervkvpd/hv_set_ifconfig (KVP IP Injection 関連)


早速、動作確認。ちゃんと IP が上書きされました。


ところで、Release Notes によると、"Live Virtual Machine Backup support " と書いてあり、VSS ライブバックアップに対応しているようなのですが、VSS ライブバックアップに対応した他の Linux (openSUSE 11 SP3とか) には存在する hv_vss_daemon が見当たりません。yum で検索してもそれらしきものは見当たらず。実際に Windows Server バックアップでバックアップ対象に含めてみると...

やっぱり、ライブバックアップはできないみたいです。ボリュームのシャドウコピー作成中に一時的に保存状態になります。


というわけで、SLES 11 SP3 以降に出てきた以下の Linux は、Linux 統合サービスについては最新版が入っていて、一部の機能を除いて並びました。

2013/7 SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3
 → Windows Server 2012 R2 Preview > Linux ゲスト サポートに関する情報
 → Windows Server 2012 R2 > Linux 仮想マシンでフェールオーバー TCP/IP (OK)

(Windows Server 2012 R2 Hyper-V で KVP IP Injection を利用するには、YaST2 で Microsoft Hyper-V Tools を更新すること↑)

2013/11 Ubuntu 13.10 (ただし、KVP IP Injection は動作確認できず)
 → Windows Server 2012 R2 Hyper-V and Ubuntu Server 13.10 Guest

2013/11 openSUSE 13.1
 → Windows Server 2012 R2 Hyper-V and openSUSE 13.1

2013/11 Red Hat Enterprise Linux 6.5 (ただし、VSS バックアップは動作確認できず)

2014/1/23 追記) RHEL/CentOS 5.9、6.4、6.5、Oracle Linux 6.4、6.5 で VSS バックアップがサポートされました。Hyper-V Backup Essentials - VSS Backup Support for RHEL/CentOS 5.9/6.4/6.5 and Oracle Linux 6.4/6.5

2014/2/13 追記) 動的メモリのホット アド機能は既定で無効になっているそうです。有効にするには、/etc/udev/rules.d/100-balloon.rules を作成して、SUBSYSTEM=="memory", ACTION=="add", ATTR{state}="online" と書き、再起動。

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